私達は2005年から、原爆の図を見る会・文京という集いを結成し、毎年、「原爆の図展」を夏に、文京シビックセンター1階展示室にて開催して参りました。
「原爆の図」は日本画家丸木位里、洋画家丸木俊、夫妻の共同制作よる作品(原爆に関する15作品として長年にわたり作成された屏風画)です。1945年8月6日、人類最初の核兵器である原子爆弾が広島に投下され、その数日後に丸木夫妻は現地に入りました。その3年後、二人は目のあたりにした惨状の記憶や多くの被爆体験者の証言をもとに、共同制作で「原爆の図」を描くことになります。
「原爆の図」は、30年以上の歳月をかけ全15部が製作され、描かれた「原爆の図」は日本全国を巡回し、公民館や寺院、学校の体育館などで展覧会が開催(文京区では東京教育大学《現筑波大学》で1952年6月開催)され、多くの市民から共感を得てきました。
「原爆の図」展は、これまでの20年間で、延べ22,000人を超える被爆者・市民・児童・生徒の皆様が来場しています。また、一昨年より「ハガキ平和アート・メッセージ展(未就学~高校生)」を企画し、若い世代への被爆体験の継承を行うとともに、文京区内に在学していた高校生等が企画した「学生が伝える原爆の図展」(2022年より毎年開催)の支援を行ってきました。
一昨年より「平和ハガキアート・メッセージ展」を文京区教育委員会及び区原爆被害者の会の後援を得て、区立、公立、私立の小中高のすべての学校に呼びかけ開催しました。今年度は、学校法人東洋大学の協賛を得て第3回を開催致します。
核兵器廃絶は人類共通の目標です。2021年1月に発効した核兵器禁止条約は世界の人々の希望の光です。被爆国である日本の核兵器禁止条約への参加は国際的に重要です。私達は「原爆の図」展の開催を通じて、これからも核兵器廃絶を訴えてまいります。(下記写真は2024年11月 文京区長に非核平和事業について要望書を提出。写真中央は成澤文京区長、その左は村山・文友会会長、一番左は鹿倉・原爆の図を見る会・文京会長、中央右は吉重・文友会事務局長、一番右は浅田文京区議)
原爆の図展 事業実績 2020年~2024年
2024年 第20回原爆の図展
原爆の図展開催 8月5日(火)~8日(金)
開催場所 シビックセンター 1F 展示室2
入場者 1100人
展示内容
原爆の図「虹」及び「少年少女」(原寸大レプリカ)
平和ハガキアートメッセージ展(未就学~高校生)
「ヒロシマ・ナガサキ」パネル
被爆アオヤギの種と被爆樹木の区への要請文
丸木夫妻原爆の図年譜 核兵器禁止条約パネル
関連図書、千羽鶴用折り紙
学生の原爆の図展紹介
ビデオ上映 原爆の図 被爆者証言 核兵器禁止条約
2023年 第19回原爆の図展
開催期間 8月6日(日)~9日(水)
開催場所 シビックセンター 1F 展示室2
入場者 1400人
展示内容
原爆の図「火」及び「少年少女」(原寸大レプリカ)
児童・生徒平和ハガキアート・メッセージ展
「ヒロシマ・ナガサキ」パネル他
被爆アオヤギの種と被爆樹木の区への要請文
丸木夫妻原爆の図年譜 核兵器禁止条約パネル
関連図書、千羽鶴用折り紙
学生の原爆の図展紹介
ビデオ上映 原爆の図 被爆者証言
2022年 第18回原爆の図展
開催期間 7月26日(火)~29日(金)
開催場所 シビックセンター 1F 展示室2
入場者 900人
展示内容
原爆の図「幽霊」及び「虹」(原寸大レプリカ)
「ヒロシマ・ナガサキ」パネル他
被爆アオヤギの種と被爆樹木の区への要請文
丸木夫妻原爆の図年譜
核兵器禁止条約パネル
ビデオ上映 原爆の図 被爆者証言 核兵器禁止条約
2021年 第17回原爆の図展
開催期間11月11日(木)~14日(日)
(コロナ感染拡大の為延期開催)
入場者 960人
開催場所 シビックセンター 1F 展示室2
展示内容
原寸大レプリカ「少年少女」「火」(原寸大レプリカ)
原爆の図 全図15部のパネル展示
核兵器禁止条約パネル(展示)
被爆樹木スケッチ(青木克明氏)
被爆アオヤギ種(展示 青木克明寄贈)
映画「ヒロシマへの誓い」
2020年 第16回原爆の図展
開催期間 8 月 3 日(月)~6 日(木)
入場者 1,005 人
開催場所 文京シビックセンター 1F 展示室2
展示内容
原爆の図「幽霊」及び「水」(原寸大レプリカ)
丸木夫妻の写真、各種パネル
特別企画 丸木夫妻原爆の図の年譜
ローマ法王の発言パネル
核のない世界へ ヒロシマ・ナガサキ
紙芝居「ちっちゃいこえ」
アーサー・ビナード脚本/丸木 俊・丸木 位里 絵
協賛:文京区社会福祉協議会