「グラログ」の
科学的な根拠
グラログが有効な理由を、科学的な根拠を元にお伝えします
グラログが有効な理由を、科学的な根拠を元にお伝えします
科学的な根拠①《視覚情報と脳の仕組み》
視覚情報は、記憶への定着率が高いです。
研究の歴史は古い。
1960年代のアメリカで「視覚支援プログラム」がすでに
「TEACCHプログラム」の中で体系化されました。
元々は自閉症やアスペルガー症候群の子ども達の
視覚に優れた特性に注目した方法でした。
絵や写真を使って、1日の活動の流れや、活動手順を視覚化する方法でした。
そこから、教育現場はもちろんビジネスの世界でも広まりました。
誰にとっても分かりやすく
他言語の人にも伝わることがポイントでした。
では、科学的な根拠は?
代表的な例を紹介いたします。
アイオワ大学の研究の研究があります。
(参考:2560pictures:Standing,et al 1970)
ある集団に2560点の画像を見せ、数日後に画像の一部を提示。
そこには2560点に含まれていない画像もありましたが、
被験者は90%を特定しました。
また、ミシシッピの医学生アレックス・マレンの事例。
彼は、19秒以内に52枚のトランプのカードを記憶できます。
彼が使う手法は、”メモリーパレス”
日本語では”場所なぞり法”と呼ばれ、
覚えたいことと別のイメージを結びつける方法です。
その時に大切なのが”視覚イメージ”。
「情報」と「視覚イメージ」を結びつくと記憶が定着する技法です。
効果的に活用することで、大量の情報を整理し、定着させることができます。
なぜ、このような結果が得られるのか。
それは、脳の仕組みです。
人間は五感によって情報をインプットします。
その中でも、「視覚情報(見る)」や「聴覚情報(聞く)」を学習ではよく使います。
しかし、大脳皮質のほぼ半分が”視覚処理”に関係しているのに対して、
聴覚情報は10%にも満たない。
( 参考:Your brain is super-visual:Oakley and Sejnowski,2019)
つまり、脳は「視覚」に強く、記憶を司る部分が多い。
「視覚情報」は、記憶の定着に効果的であるといえます。
科学的な根拠②
《アウトプット》
学習は大きく2つに分けられます。
インプットとアウトプットです。
インプットは、「読む」「聞く」などがあり、
アウトプットは、「書く」「話す」「行動する」があります。
このインプットとアウトプットのバランス黄金比があり、
その比率は3:7です。
バランスが大切で
極端に言えば、
①10冊の本を読んでも、アウトプット(行動や話す、書く)をしない人
②3冊しか読まないけれど、自分でまとめ、人に話し、実践する人
を比較すると②の方がより成長できるということになります。
3:7なので、圧倒的にアウトプットを多くする必要があります。
けれど、「人に伝える」「実践する」はハードルの高さもあります。
「伝える」ためには自分なりにまとめることも必要ですし、
「実践する」ためには手順を明確にする必要だあります。
一方で、「書く」ことは、自分でできることです。
そして、「書く」ことを有効だとするデータがあります。
落書きは記憶力を高める
「え?落書き?!」と思われたかもしれません。
イギリスのプリマス大学の研究があります。
参加者40人に、”人・場所・名前”を聞かせて、あとで書き出してもらう実験です。
その際、半数には「落書き」をさせます。
すると、結果は「落書きをした」側の正答率が29%高かったという結果がでました。
理由は落書きが「集中力を高める」ことです。
「・・・え、逆じゃないの?」
その理由は記憶の法則の1つにあります。
記憶は、感情が刺激されると増強される特性があります。
だから、イラストや記号などを描くと、それだけで感情が刺激されて、記憶が定着する結果が現れたのです。
また、イスラエル工科大学の実験では、学習の機能面に注目しました。
思考する頭、鉛筆をもつ手、さらに紙に書かれた落書きを見る目
この3つの相互のやりとりが活発にさせて、
設計図の完成に役立つということが報告されています。
科学的な根拠③《記憶の仕組み》
記憶には、大きく分けて2つの種類があります。
①短期記憶(ワーキングメモリ)
②長期記憶
①を司るのは、脳の「海馬」です。(大脳辺縁部)
※現在編集中です汗
《参考資料》
・「学び効率が最大化する インプット大全(2019)」樺沢紫苑
・「学びを結果に変える アウトプット大全(2018)」樺沢紫苑
・「LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方(2021)」バーバラ・オークレー/オラフ・シーヴェ
・「行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術(2011)」石田淳
・「日本の教育はダメじゃない-国際比較データで問いなおす(2021)」小松光/ジェルミー・ラプリー
・「ドラゴン桜2(2018~)」三田紀房
・「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え(2019)」工藤勇一
・「最新の脳科学でわかった!自律する子の育て方(2021)」工藤勇一
・「これからの教育を面白くする!さる先生の学校ゲームチェンジ(2021)」坂本良晶
・「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法(2019)」メンタリストDiaGo
・「超習慣術(2019)」メンタリストDaiGo