今年は記録破りの酷暑のあと、急に秋の気配濃厚の日和となったなと思ったら、ものの一週間も経たぬうちに、北海道では真冬の寒さが報じられて、一体どうなっているのかと、季節の変わり目に翻弄されている感がある。
実際の天候のみならず、年のせいもあってか、寒暖の急変は体に応える。
新型コロナ・ウイルスとインフルエンザの影響で、特に高齢者の場合は十二分の警戒が必要である。 我々も、既に高齢の域に達して数年。ご用心、ご用心。
さて肝腎のタイトルに話を戻そう。
もう二十数年前だったろうか、小島ゼミの同僚の高島陽一君が、我々ゼミ仲間に言った言葉が、 「歳をとったら、焦るな、転ぶな、風邪ひくな」だ。
老境に入り、毎年、特に冬の到来を前にして、この言葉を思い出し、噛みしめて用心している。
この表現は読んで字の如しで、何の解釈・説明も要らないだろう。
敢えて言い換えれば、「ゆっくりと動き 確り足を踏まえて、体調管理を実行しよう」、
或いは、漢語的表現では、「泰然自若 不転 不罹感冒」といったところか。
兎に角、只管、お題目の様に、この言葉を反復し、おまじないをかけている。
2020.11.2制作
2021.3.23 33ネット送信