機能性
1)耐久性についてのポイント
歩道や広場では歩行者だけが通行する部分と管理用の車両が通行する部分を分離して検討する
駐車スペースなどは部分的にタイヤの切替しが集中しやすく舗装材が破損することがあるので舗装材料、舗装仕様については十分検討すること
透水性の舗装は骨材に空隙があるため比較的結合力が低いそのため切替しにより骨材が飛散することがあるので透水性舗装を使用する場合は補強処理を施すことが望ましい。
(ex 排水性トップコート工法など)
ILB舗装はタイヤ切替しによって目地がずれたりすることがあるので目地パターンはアジロ張などが望ましい平板やILBなどは比較的樹木による根の被害を受けやすいので樹木周りの舗装はコンクリートをベースにした舗装材を検討する。根が横に広がらないように防根シート等を周囲に敷設する方法もある。
ベンチ、自動販売機を設置する場合は部分的な集中過重が作用しないよう注意する
寒冷地では凍上圧についても十分検討をする必要がある
色の劣化、変色等も十分検討する。特に表面のみ着色したものはメインテナスが必須となる。
エポキシ樹脂による舗装はエポキシ樹脂が黄化しやすい。
磨耗による損傷、ヨゴレが付きやすい、落しにくいなどの要因についても十分検討すること。
寒冷地の凍害は凍結融解の影響によるものが多く空隙率や吸水率が高い材料でおきやすいので注意すること
2)歩行性・安全性
適度な弾力性があり、平坦で凹凸が少ないことが重要となる。 弾力性としては二次製品舗装よりアスファルト系の舗装が優れている
進行方向に対する横断勾配は極力少なくするほうが歩きやすい(1-2%程度)
車椅子、ベビーカー、ショッピングカートなどの利用が考えられる場合は凹凸のある舗装は避けるようにする(ピンコロ舗装、埋め込み舗装等)
タイルや表面を研磨した舗装、自然石透水舗装の一部などは降雨時に滑りやすいので
特に勾配のある部分ではノンスリップタイルの使用や表面に滑りとめ加工、ショットブラスト、ビシャン加工などを施すなどの処置が必要である。
滑りについては舗装材料のBPN値を参考とし、原則として湿潤値で40以上の舗装材を使用すること