生物種についての概説
ゲンジボタルの生態と生活史
<生息環境条件>
産卵場所(コケ)と土羽があること水質は、水温・水量が安定し、瀬や小段差を設け川をせせらぐようにし、溶存酸素量を豊富にする。
変化に富んだ水路形態(瀬、淵)とし、流速10~30cm/sec、平均水深5~30cmが適当である。
成虫の休憩場所(樹木、草)があり、風当たりが強くないこと。
蛹化に適した護岸(片面に土の護岸を残した)
<生息環境条件>
産卵場所(コケ)と土羽があること
水質は、水温・水量が安定し、瀬や小段差を設け川をせせらぐようにし、溶存酸素量を豊富にする。
変化に富んだ水路形態(瀬、淵)とし、流速10~30cm/sec、平均水深5~30cmが適当である。
成虫の休憩場所(樹木、草)があり、風当たりが強くないこと。
蛹化に適した護岸(片面に土の護岸を残した)
ゲンジボタルの生活史(横須賀市付近)
トンボの生活史
種類
出現期間
発生
幼虫の食餌
成虫の食餌
越冬形態
アオスジアゲハ
5月~10月
3回
クスノキ
ヤブガラシ
さなぎ
アゲハ
4月~9月
4回
ミカン類
ツツジ
さなぎ
キアゲハ
4月~9月
3回
セリ科
各種
さなぎ
クロアゲハ
5月~10月
3回
ミカン類
ツツジ
さなぎ
モンシロチョウ
3月~11月
5回
アブラナ科
ヒメジオン
さなぎ
スシグロシロチョウ
4月~10月
5回
アブラナ科
各種
さなぎ
キチョウ
3月~11月
5回
ネムノキ
ハギ
成虫
モンキチョウ
4月~10月
5回
ツメクサ類
クローバー
成虫
アカタテハ
3月~11月
3回
カラムシ
各種
成虫
ルリタテハ
3月~11月
3回
ホトトギス
イチジクの実
成虫
キタテハ
3月~10月
4回
カナムグラ
カキの実
成虫
ヒオドシチョウ
3月~6月
1回
エノキ
樹液
成虫
ミドリヒョウモン
7月~9月
1回
スミレ類
アザミ
卵・成虫
ゴマダラチョウ
5月~9月
2回
エノキ
樹液
幼虫
ジャノメチョウ
6月~10月
1回
イネ科
各種
幼虫
サトキマダラヒカゲ
4月~9月
2回
メダケ
樹液
さなぎ
ベニシジミ
3月~11月
6回
スイバ類
レンゲ
幼虫
ヤマトシジミ
4月~11月
6回
カタバミ
各種
幼虫
ツバメシジミ
3月~10月
5回
マメ科
各種
幼虫
ルリシジミ
3月~11月
5回
エンジュ
各種
さなぎ
オオチャバネセセリ
6月~10月
2回
ササ類
各種
幼虫
鳥の集まる樹木
アオキ
ヒヨドリ、ツグミ
アカガシ
キジ、コジュケイ
アカメガシワ
オナガ、キジバト、ムクドリ
アキグミ
オナガ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ
アズキナシ
ヒヨドリ、ツグミ
イチイ
アカゲラ、カケス、ツグミ、ヒヨドリ
イチヂク
オナガ、ムクドリ、スズメ、メジロ
イチョウ
カラス、キジ
イヌザンショウ
オナガ、カワラヒワ、キジ、コゲラ、ルリビタキ
イヌツゲ
オナガ、キジ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ
イヌマキ
シメ、ヒヨドリ
イボタ
アカハラ、オナガ、キジ、シジュウカラ
ウグイスカグラ
オナガ、カケス、キジバト、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ
ウメ
ヒヨ、メジロ
ウメモドキ
オナガ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ
ウワミズザクラ
コジュケイ、ムクドリ
エゴノキ
カケス、カラス、キジ、キジバト、ムクドリ、シメ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ
エノキ
アカハラ、オナガ、カラス、コジュケイ、ムクドリ、シメ、シロハラ、ヒヨドリ、レンジャク
カキ
アカハラ、オナガ、カラス、コジュケイ、ムクドリ、シメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、レンジャク
ガマズミ
アオゲラ、オナガ、キジ、キジバト、コジュケイ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、ヤマドリ
クスノキ
アカハラ、オナガ、カラス、キジバト、コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、レンジャク
クチナシ
ツグミ、ヒヨドリ、メジロ
クヌギ
オシドリ、オナガ、カケス、カラス、キジ、キジバト、コガモ、マガモ、ヤマドリ
クリ
カケス、ヤマドリ
クロガネモチ
アカハラ、カラス、キジコジュケイ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、レンジャク
クロモジ
アカハラ、オナガ、カラス、ツグミ、ヤマドリ
コトネアスター
コナラ
オジドリ、カケス、キジ、コジュケイ、シジュウカラ、シメ、ヤマドリ
ゴンズイ
キジ、ヒヨドリ、ヤマドリ
サカキ
オナガ、キジ、キジバト、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ
ザクロ
中
サザンカ
キジバト、ヒヨドリ、メジロ
サワラ
ツグミ、ヒヨドリ
サンゴジュ
ヒヨドリ、ムクドリ
サンショウ
オナガ、カラス、カワラヒワ、キジ、キジバト、ムクドリ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、メジロ、ルリビタキ
シラカシ
カケス、キジ、コジュケイ、ヤマガラ
スダジイ
オシドリ、キジ、キジバト、
ソメイヨシノ
アカハラ、ウソ、オナガ、カケス、カラス、キジ、キジバト、ムクドリ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、
ソヨゴ
キジ、コジュケイ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、ヤマドリ
タカオモミジ
シロハラ、ツグミ、ヤマドリ
タブ
アカハラ、オナガ、シロハラ、ヒヨドリ、ムクドリ
タラヨウ
オナガ、ツグミ、ヒヨドリ
ツゲ
カラス、キジ、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ
ツバキ
ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ
ツリバナ
キジ、ツグミ
トベラ
オナガ、ヒヨドリ、ムクドリ
ナナカマド
アオゲラ、アカハラ、コジュケイ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、レンジャク、ルリビタキ
ナワシログミ
カラス、ムクドリ、ヒヨドリ
ナンテン
オナガ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ
ニシキギ
カラス、キジ、キジバト、コジュケイ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマドリ、レンジャク
ネズミモチ
アカハラ、オナガ、カラス、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ、ヤマドリ、レンジャク
ハクウンボク
カラス、キジ、レンジャク
ハナミズキ
オナガ、ツグミ、ヒヨドリ
ハマナス
ヒイラギ
アカハラ、ツグミ
ヒサカキ
アオゲラ、アカハラ、オナガ、カラス、カワラヒワ、キジ、キジバト、コジュケイ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ
ヒヨドリ、ホオジロ、マガモ、メジロ、ヤマドリ、ルリビタキ
ヒノキ
カワラヒワ、ヤマドリ
ヒメリンゴ
ピラカンサ
アカハラ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ
ビワ
オナガ、カラス、キジ、ヒヨドリ、メジロ
ベニスモモ
ホオノキ
アカゲラ、カケス、キジ、コジュケイ、ムクドリ
ミツバウツギ
キジ、キジバト、コジュケイ、シメ、ツグミ
マサキ
アカハラ、カワラヒワ、キジ、コジュケイ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、ヤマドリ、ルリビタキ
マテバシイ
オシドリ、キジ、ヤマドリ
マユミ
キジバト、ツグミ、ヒヨドリ
ムクノキ
アカハラ、オナガ、カラス、キジ、キジバト、コジュケイ、シメ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ヤマドリ
レンジャク
ムラサキシキブ
アオゲラ、ウソ、オナガ、カワラヒワ、キジ、キジバト、コジュケイ、シロハラ、ツグミ、メジロ
モチノキ
アカハラ、キジ、キジバト、コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ
モッコク
シジュウカラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ
ヤツデ
ツグミ、ヒヨドリ、レンジャク
ヤブコウジ
カケス、カラス、キジ、キジバト、シジュウカラ、ツグミ、ルリビタキ
ヤマボウシ
ユズリハ
アカハラ、キジバト、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ
雑木林は人の手で管理されることによって、その環境を維持できる性質を持っており、現在残されている林の保全、管理が重要である。
適度の管理を施された雑木林は、明るい林床に各種の花が咲き、鳥や昆虫の飛翔空間も確保されている。
野鳥や昆虫などの生息環境としては、老齢林、若齢林、疎林等の多様な樹林形態を持つよう管理することが望ましい。
雑木林の管理の概要
【林床タイプによる雑木林の管理手法と利用型】
林床型 [利用型・機能]
立地条件
管理指針
低茎草本型 [休息、団欒]
土壌が良好な立地
適当な植生が既に定着
年2回春、夏の下刈り
土壌が不良な立地
適当な植生が未定着
立地条件と目的に合う植物の導入
年1回の下刈り
高茎草本型 [散策、自然あそび]
土壌が良好な立地
適当な植生が既に定着
年1回夏の下刈り
土壌が不良な立地
適当な植生が未定着
立地条件と目的に合う植物の導入
年1回春の下刈り
草花型 [観賞、散策]
草花が定着している林地
年1、2回定期の下刈り
3年に1回程度の間伐と枝打ち
草花が未定着の林地
適当な植生が未定着
立地条件と目的に合う植物の導入後同上の管理
ササ型 [休息、団欒]
ネザサ林地
年1回晩春に下刈り
アズマネザサ林地
年1回夏に下刈り
ササ型 [散策、自然遊び]]
ササ林地
ササが未定着の林地
年1回冬に下刈り
柴草型 [散策]
雑木林林床の改良
年1回冬、または
2年に1回夏に下刈り
ツツジ型 [観賞、散策]
ツツジ自生地
年1、2回定期の下刈り
3年に1回程度の間伐と枝打ち
雑木林 [保全・緩衝]
急傾斜地
境界地区など
立ち入り・管理の回避
既存種および林種の存続を目的とする5~10年周期の下刈り