発注/計画:有限会社グリーンサイト 施工:ぜん住まい工房 竣工:2021/4
デモガーデンは那須高原の林間にたたずむ住宅の外構リノベーションである。
当初住宅には土間リビングと繋がるエントランスを兼ねたL型のデッキがあった。リビング前のデッキは屋根付きだが
エントランスとなる部分は屋根がなく築20年を超えかなり痛んできて危険な状態となっていた。
今回傷んだ部分をデッキではなく大谷石を使用したテラスとして整備した。
大谷石は地元の石材である。凝灰岩で石材としては柔らかく加工しやすいが強度が弱く外部利用では表面がもろくなるなどの経年変化がある。
駐車場などに利用するのは不向きであるが歩道や広場、壁面などでは十分利用でき、時間がたつにつれ空間に馴染んでくるといった趣がある。
30cm角で長さ90㎝の尺角石とよばれる規格がベースで厚さが半分の15㎝の規格を五十石(ゴットウセキ)とよばれ標準規格となっている。 (厚さを五分の一にした6㎝の規格は二寸板とよばれ張物などに利用される。)
テラスはデッキより60㎝ほど下げてエントランスから林庭へのアプローチ空間とした。
今まではアプローチとデッキは同じ高さだったが今回一度テラスに降りてまたデッキに上がるというアプローチになった
空間としては変化があり豊かになったと思う
デッキ周りにはスクリーンを設置していたので支柱を延長して対応した。
エントランス脇には大岩があり以前からオブジェとして存在していたが
レベルを下げることにより今までデッキで隠れていた部分も露出してより大きな存在感を表した。
大谷石は五十石(90cm*30cm*15cm)を採用した。
張物ではないので石そのものの存在感が空間に重量感、安定感を生み出している
階段部は五十石をそのまま段上に積み上げている。
大谷石の下は砕石を20㎝程度に敷込みテラスを周辺より40㎝ほど嵩上げした。
これによりデッキとの高低差は60㎝程となり上がり下がりにあまりストレスは感じない。
既存樹木のカシワには根元廻に栗石(棚倉産)は敷きこみ養生した。
デッキとの高低差はデッキ幅と同じステップとして
テラスとの連続性を図った。
大岩廻のスクリーンは岩の形状に合わせたディテール。
アプローチ(写真奥がエントランス)との段差は大谷石を3段積上げ、 テラス平面とは目地を15㎝設け高さの微調整をしている。
近くにある二期倶楽部(現:星野リゾート那須)
大谷石をダイナミックに使用した本館客室廻り
渡辺明氏の設計。“環境建築”という概念で経年変化が馴染む素材として大谷石を採用
ちょ蔵広場(栃木県宝積寺駅前)
隈研吾氏設計。既存の蔵の大谷石を再利用したホール、カフェなどがある。
大谷石の壁に「すかし」を表現するため大谷石の一部をカットして金具で補強して積み上げた。