コニファー(Conifer)は辞書で調べると針葉樹とでています。
ですから針葉樹ならなんでもコニファーであると言えない訳ではないのですが
最近のガーデニングブームの中で使われているコニファーというものは、
針葉樹でも園芸品種であまり大木にならないものをイメージしている事が多く
残念ながらアカマツやクロマツ、スギなどはコニファーとはとらえられていないようです。
しかしこれらの樹種も効果的に利用して狭義にとらわれず
自由な発想のコニファーガーデンがあってもよいと思っています。
コニファーが人気なのは
洋風住宅に合う
狭いスペースでも植栽できる
成長が遅いものが多く、維持管理が楽である
病虫害が少ない
コンテナガーデンにも利用できる
葉の色が多様でかつ常緑なので四季を通じて楽しむ事ができる
などでしょうか。
コニファーの名前
(←プンゲンスグロボーサ)
コニファーにはさまざまな品種があり、種名、品種名を 直接名前にしている場合が多いので聞きなれない名前が 多くなかなかなじめないのもがあります。
しかし、この品種名などによく使用される単語の意味を 知っていればどんなものかイメージをすることができます。
たとえばグロポーサオーレア、プルモサオーレア 、フイリフェラオーレアなどともにオーレアという単語がつきますが このオーレア(aurea)は[黄金]という意味で、ともに黄金色のコニファーであることが想像できます。
同様にプンゲンスグロポーサ、グロポーサオーレアなどに使われているグロポーサは球形という意味ですから グロボーサオーレアは黄金色で球形のコニファーという意味になります。
さらにプンゲンスなどもよく使用されている名称でこれは「硬く尖った」という意味なので プンゲンスグロポーザは硬く尖った葉を持つ、球形のコニファーという事になります。
また違う樹種で同じ名称のものもありますので注意してください。
例えばオーレアだけではビャクシン属、アリゾナイトスギ属、ユーカサストウヒ属などがあり特定できません。
コニファーの名称の意味
属名
Abies
モミ
Chamaecyparis
イトスギ
Cupressocyparis
レイランディヒノキ
Cupressus
シダレイトスギ
Juniperus
ビャクシン、イブキ
Picea
トウヒ
Pinus
マツ
Thuja
ヒノキ
種名
alba
白い
chinensis
中国の
commuis
普通の
conferta
密生
conica
円錐形の
glauca
白っぽい
horizontalis
水平の
leylandilii
レイランディヒノキ
mugo
スイスの高山
obtusa
鈍形の
occidentalis
西の
orientalis
東の
plicata
ヒダのある
procumbens
這っている
pungens
尖がった
sabina
杜松
squmata
鱗片のある
virginana
斑のある
品種名
aurea
黄金の
columaris
円柱状の
compact
緻密な
filifera
糸状の
glauca
灰青色の
globosa
球状の
nana
矮小の
pendula
垂れた
plumosa
羽毛状の