この他に、緑化シートによる緑化(コケシートなどを壁面に接着)などもある。
【壁面緑化植栽リスト】
[ 登はん ]
常緑・・・オオイタビ、キヅタ、セイヨウキヅタ
花)ツリガネカズラ、ツルニチニチソウ、テイカカズラ
実)ピラカンサ、ムベ
落葉・・・ナツヅタ
花)ノウゼンカズラ、クレマチス、ツキヌキニンドウ、ツルバラ、トケイソウ、ナツユキカズラ、フジ、テリハノイバラ
実)アケビ、キウイ、ツルウメモドキ
[ 下垂 ]
常緑・・・セウヨウキヅタ
花)ツルニチニチソウ、テイカカヅラ
実)コトネアスター
落葉・・・花)ノウゼンカズラ、ツルバラ、トケイソウ
実)サネカヅラ
[ エスパリエ ]
常緑・・・イヌツゲ
花)ツバキ
実)イチイ、キャラボク、コトネアスター類、トキワサンザシ、ピラカンサ
落葉・・・イチジク、カラタチ、ニシキギ、ヤブデマリ、ヤマボウシ
花)オウバイ、オオデマリ、カリン、シデコブシ、ハナズオウ、ボケ、レンギョウ
実)シナヒイラギ
屋上も緑化することによって生物的多様性を豊かにする一翼を担う可能性が大いに残されている場所である。特に鳥類や昆虫類(トンボなど)のような飛翔性の強い生物にとっては、緑化した場所そのものへ定着するという期待のほか、都市内の大規模公園などの大きな緑地を接続する役目も大きい(=「踏み石ビオトープ」:緑地が小規模であっても孤立した生物空間のあいだを接続する踏み石としての役割をはたす可能性が高い。)
<屋上緑化の効果>
景観向上
生活環境保全(都市気候改善、大気浄化、雨水濾過)
防災(雨水の流出抑制)
自然環境の回復(鳥、昆虫)
<屋上緑化の注意点>
屋上は地上より風が強くなるため十分な風倒防止策が必要である。
また強風は植物の生育状も悪影響をもたらすことが多いので、植物の選定には十分配慮する。(防風機能にすぐれた樹種)
特に10F以上の建物では屋上、バルコニーなどはかなりの強風となるので十分注意すること。
[透水性舗装]
水の循環系を自然状態に近づけることも植物の生育を促したり、雨水の急速な流出を防ぐ上で重要である。したがって透水性舗装を採用して地下に多くの水を浸潤させる事が望ましい。ただ透水性舗装は比較的骨材に空隙が多いため強度的に弱い傾向にある。そのため駐車場などでタイヤを切り返す部分などでは骨材が剥がれる事もあるので強度については十分検討すること。
[ノックス除去舗装材]
光触媒により窒素酸化物を除去する酸化チタンを表面に塗布した舗装材。
交通量の多い道路の歩道や駐車場の舗装として利用される。