現地開催情報:フクラシア八重洲(東京)利用(アクセス情報はこちらから)
オンライン開催情報:Zoom利用(アクセス情報は12月23日(金)までに送付)
地球表層では混濁流,土石流,雪崩,火砕流,傘型火山噴煙,溶岩流,洪水流,河川流,津波遡上,地滑りなどの様々な重力流が生じます.個々の重力流は現象としては異なりますが,物理過程の観点では多くの共通する特徴を持ちます.近年個々の現象に対しては各学問分野において研究が進み,実用に供するモデルが提示されつつあります.それぞれの現象に対して培われてきた知見を基に分野を超えて議論することにより,各現象の知見を統合し,各現象間の類似点・相違点などの理解を深めることが本研究集会の長期的目標になります.このことは学術的発展のみならず,自然災害のリスク評価などへの実用化においても重要です.
本研究集会は”様々な重力流現象に対して,異分野の研究者が一堂に会して学際的な視点に基づき議論する場”を作ることを目的としております.この研究会を通じて分野間の交流が活性化する一助になればと考えております.
プログラム
時間
話題提供者
内容
10:00 - 10:05
志水 宏行
防災科学技術研究所
開催にあたって
第一部 ロングトーク(座長: 田邊)
10:05 - 10:45
成瀬 元
京都大学
混濁流の謎:わかったこととわからないこと
10:45 - 11:25
石井 憲介
気象研究所
気象庁の火山灰拡散予測業務と1次元噴煙モデル
11:25 - 12:05
楠本 聡
海洋研究開発機構
津波堆積物と津波土砂移動数値計算
―静岡県沿岸を対象とした明応東海地震の波源モデルに関する課題―
12:05 - 13:00
お昼休み
13:00 - 13:40
酒井 佑一
宇都宮大学
陸上土石流と海底土石流における流れのダイナミクスの比較
13:40 - 14:20
鈴木 拓郎
森林総合研究所
粒子法による土石流の侵食・堆積過程の再現
14:20 - 14:30
休憩
14:30 - 15:10
殿山 俊吾
東京工業大学
粒子重力流における連行・分離・堆積について
15:10 - 15:50
西村 浩一
名古屋大学
雪崩ダイナミクスの解明に向けて
15:50 - 16:00
休憩
第二部 ショートトーク(座長: 酒井)
16:00 - 16:10
志水 宏行
防災科学技術研究所
火砕流モデルを出発点とした高濃度粒子流の浅水流モデルの確立に向けて
16:10 - 16:20
田邊 章洋
防災科学技術研究所
雪崩を対象とした確率論的ハザードマップ作成手法の開発
16:20 - 16:30
新屋 啓文
新潟大学
積雪寒冷地における火山泥流の流動予測
~火山砕屑物・水・雪の三相混合流~
16:30 - 16:40
經隆 悠
森林総合研究所
流路の立木が土石流の流下距離に及ぼす影響
16:40 - 16:50
山野井 一輝
京都大学防災研究所
土石流シミュレーションのパラメータ推定に関して
16:50 - 17:00
休憩
第三部 総合討論(座長: 酒井・志水・田邊)
17:00 - 17:55
総合討論
17:55 - 18:00
西村 浩一
名古屋大学
講評
([at]を@に変換してください)
知り合いの世話人に直接お問い合わせいただいても構いません.