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第1号 新人賞・可視化される〈作家権〉 2004.10
新人賞の力学―一つのノート / 葉名尻竜一
〈作家権〉の構造―昭和十年代の『文芸春秋』と新人賞をめぐって / 副田賢二
芥川・直木賞創設と菊池寛の虚無感――評論・随筆等に見る菊池後期の〈文学〉観―― / 西山康一
武者小路実篤の〈真人〉時代について / 古賀康人
芥川賞の反響――石川達三「蒼氓」の周辺―― / 原卓史
宛て名指された川端康成~檀一雄の「夕張胡亭塾景観」「美しき魂の告白」と太宰治の「海」 / 大國眞希
呼び寄せられた作家「池谷信三郎」――池谷信三郎賞設立にみる昭和十年前後の「文学」状況―― / 西川貴子
講談社的〈作家権〉ビジネスの一様相―野間文芸奨励賞とその周辺― / 五島慶一
石原慎太郎「太陽の季節」と〈作家権〉 / 松村良
三島由紀夫〈伝説〉と芥川賞の行方 / 杉山欣也
第2号 <手紙>としての「物語」 2005.10
〈文学〉化されゆく〈手紙〉――メディア言説に見る<手紙>への認識の布置 / 黒田俊太郎
「構造物」としての〉遺書〉――夏目漱石『心』試論―― / 松村良
芥川作品と献辞――『窓』『子供の病気』『梅花に対する感情』その他―― / 五島慶一
〈手紙〉というオブセッション――葉山嘉樹の<手紙>表現をめぐる一考察―― / 副田賢二
投函された「出すつもりのない」<手紙>――川端康成『波千鳥』の<手紙>をめぐって―― / 三浦卓
研究ノート 『ねじまき鳥クロニクル』における手紙~あるいは、「僕」の立っている場所 / 三浦昌子
研究ノート 作者への手紙/作者からの〈手紙〉――手塚治「ブラック・ジャック」におけるメタ=フィクション―― / 五島慶一
第3号 <講談社>ネットワークと読者 2006.12
対米開戦前夜の『少年倶楽部』と読者たち / 五島慶一
太平洋戦争開戦前後の『キング』掲載小説をめぐる一考察――その「採掘」イメージの構造と意味 / 副田賢二
〈私たちだけの世界〉の行方――『少女の友』の読者ネットワークと川端康成―― / 三浦卓
戦後の「少年クラブ」のゆくえ / 松村良
舞城王太郎とライトノベルを巡る考察 / 守屋貴嗣
第4号 展示される文学――人・モノ・記憶 2007.10
展示と観覧の間――「カーライル博物館」論―― / 富塚昌輝
付加〈商品価値〉としての顔と筆跡――書物の価値と円本全集「附録」の役割をめぐって―― / 高島健一郎
「展示」としての処女作――「文芸時代」同人処女作号について / 松村良
痕跡としての「文学」――文芸懇話会における文学〈展示〉の様相 / 副田賢二
文学展示に人は何を求めているのか、或いは「文芸評論家」展の成立する理由――「奥野健男」展を観て考えたこと―― / 五島慶一
石の上の〈文学〉――谷崎潤一郎文学碑からの考察―― / 日高佳紀
寺山修司研究ノート――作劇におけるモノと修辞に向けて―― / 葉名尻竜一
第5号 想像力がつくる<戦争>/<戦争>がつくる想像力 2008.12
〈軍国の少年〉の過去・現在・未来――『少年倶楽部』と満州事変―― / 松村良
直木三十五の〈戦争未来記〉――自称「フアシスト」の戦争文学(1) / 杉山欣也
「従軍」言説と<戦争>の身体――「支那事変」から太平洋戦争開戦時までの言説を中心に―― / 副田賢二
〈皇民文学〉と〈戦争〉――王昶雄「奔流」ノート―― / 和泉司
「陶酔の境」への想像力――井伏鱒二「遙拝隊長」について / 大原祐治
「となり町戦争」論ノート――豊かで偏頗な「僕」の想像力 / 五島慶一
第6号 批評のスタイル/創作のスタイル 2009.12
『出版月評』の〈批評〉論・二――小説を〈批評〉すること―― / 富塚昌輝
「フィクション」に魅せられた者たち――蓮實重彦『「赤」の誘惑』を読む―― / 山本亮介
自由論文 テクノロジーとしての「正義」――平田晋策「昭和遊撃隊」論―― / 松村良
第7号 高度成長と文学 2010.12
豊かさの証明と追随する者の悲劇――松本清張「拐帯行」から成長の構図を批評する試み―― / 大塩竜也
なぜ写真家か――大江健三郎『洪水はわが魂に及び』と高度成長下の写真表現 / 服部訓和
高度成長する「国土」とその「未来」像―小松左京における「未来」表象を中心に / 副田賢二
高度成長とゴジラ―文化象徴の多義性 / 松村良
自由論文 『1Q84』における80年代言説とその受容 / 師田昌子
第8号 高度成長の終焉と1980年代の文学 2011.12
筒井康隆「大いなる助走」論 / 和泉司
山田双葉と山田詠美―一九八〇年代文学論ノート / 野中潤
象徴空間としての〈部屋〉と高度成長―その物語機能の変容と「闇」の表象を中心に / 副田賢二
八〇年代論への端緒としてのライトノベル―野村美月『"文学少女"と死にたがりの道化(ピエロ)』― / 三浦卓
寺山修司の短歌、その鑑賞ノート――野田秀樹を補助線として―― / 葉名尻竜一
原発と「不死なるもの」――「平成ゴジラ映画」ノート / 松村良
第9号 いま、『浮雲』を読む/考える 2012.12
『浮雲』論の前提 / 高橋修
〈浮雲〉という物語 / 富塚昌輝
「某学校」という文三の選択――明治初期、文部省型育英奨学制度の変遷を軸に / 黒田俊太郎
「浮雲」で笑う / 日比嘉高
『女学雑誌』における婚姻論と文体のテリトリー――『浮雲』お勢をきっかけに―― / 小平麻衣子
研究ノート 『浮雲』執筆直前の二葉亭のロシア文学観 / 小林実
第10号 10号記念自由論文特集 2013.12
森鷗外「青年」の基底的構図――反=自然主義としてのAutonomie―― / 新井正人
〈豚〉をめぐるディスクール――宮澤賢治「〔フランドン農学校の豚〕」論―― / 村山龍
戦前期『サンデー毎日』における女性性の機能――その身体イメージと「軍隊」との連関構造を中心に / 副田賢二
「非現実的な見方」の困難――川端康成・創元社版『雪国』をめぐって―― / 三浦卓
〈戦後〉の始め方――太宰治「パンドラの匣」論 / 大原祐治
自己反省としての風景と音――山川方夫「夏の葬列」と浅田次郎の「蝉の声」 / 大國眞希
世代論的文学史の終りとハルキ・ワンダーランド / 松村良
研究ノート 芥川龍之介「舞踏会」論のために / 五島慶一
第11号 戦前期の週刊誌研究 : 『サンデー毎日』を中心に 2014.12
白井喬二「新撰組」論―『サンデー毎日』から『現代大衆文学全集』へ / 原卓史
消費される「女性」表象とエキゾティシズム―戦前期『サンデー毎日』におけるイメージ消費・再論 / 副田賢二
第12号 大学生と文学 2016.1
手記のなかのヒロイズム――樺美智子・奥浩平・高野悦子―― / 石川巧
帝大生と『文学論』――漱石講義の受講ノート群をめぐって―― / 服部徹也
自由論文. 大東亜共栄圏というモダニズム――春山行夫・エリオット・西田幾多郎―― / 村山龍
自由論文. 漱石の父・母の「家」――馬場下横町の名主・内藤新宿の質屋―― / 余吾育信
自由論文. 序文をめぐる人々――依田学海『学海日録』を素材として―― / 富塚昌輝
第13号 昭和一〇年代の芥川龍之介 2017.2
方法論としての「文学のふるさと」――坂口安吾における「芥川龍之介」―― / 大原祐治
坂口安吾「文学のふるさと」から読む芥川龍之介の自殺――「歯車」と見せ消ちとしての遺稿―― / 小谷瑛輔
戦時下の芥川論から太宰治『お伽草紙』に響く〈肯定〉――山岸外史・福田恆存・坂口安吾の「批評」を触媒にして―― / 小澤純
室生犀星編『芥川龍之介読本』(昭和十一〔一九三六〕年刊)――想い出から文学史へ―― / 五島慶一
複数的固有名としての「街」を歩くこと――伊藤整「幽鬼の街」の「女」と〈作家〉たち―― / 副田賢二
第14号 宮沢賢治 : 〈農〉という視座 2018.2
「宮沢賢治 : 〈農〉という視座」――ディスカッサントとして / 大島丈志
賢治における「ユートピア」と「農」―― 「銀河鉄道の夜」「黄色のトマト」を中心に / 中村晋吾
〈詩的アナキズム〉との共鳴――一九二六年前後の宮澤賢治への一考 / 村山龍
自由論文 筒井康隆『七瀬ふたたび』論――死と希望 / 西貝怜
自由論文 宮澤賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」再考――改稿問題を中心に / 張永嬌
第15号 ゴジラ 対 シン・ゴジラ 2018.12
『シン・ゴジラ』における虚構と現実 / 藤田直哉
芹澤科學研究所の「ユタカテレビ」――初代『ゴジラ』再論― / 片岡 力(樫辺 勒)
更新されるゴジラ・ノート / 松村良
《書き起こし》 近代文学合同研究会第17回シンポジウム「ゴジラ対シン・ゴジラ」全体討議 / 書き起こし:師田昌子・中山新也・西貝怜・余吾育信 構成:服部徹也
自由論文 三島由紀夫「黒蜥蜴」論――『豊饒の海』への序曲―― / 田中あゆみ
第16号 演劇化する文学 2021.3
「演出された」はアダプテーションか / 葉名尻竜一
谷崎潤一郎『春琴抄』と宝塚歌劇団――内海重典『愛限りなく』を中心に / 嶋田直哉
宮本研「ほととぎす・ほととぎす」が拓くアダプテーション研究の可能性 / 鈴木彩
新派劇化からはじまる「金色夜叉」「不如帰」の〈世界〉 / 赤井紀美
追悼・村山龍氏
村山龍さん追悼特集に際して / 副田賢二
村山龍氏 著述・研究活動一覧
村山龍くん追悼 / 高橋修
村山龍さんを追悼して / 大島丈志
村山さんの追悼に / 大原祐治
未発の調査旅行について / 小澤純
銀河鉄道の車掌 / 鈴木貴宇
村山さんを偲んで / 張永嬌
村山龍氏を悼む / 富塚昌輝
《シンポジウム報告》 問題領域としてのカノン作家 小谷瑛輔『小説とは何か? 芥川龍之介を読む』(ひつじ書房)を契機に
司会より、改めて / 五島慶一
「「平成」史のなかの「芥川」像」以後 / 小澤純
「芥川龍之介」というイデオロギー / 副田賢二
シンポジウムをふりかえって――作家の戦略を語る戦略―― / 篠崎美生子
カノン作家の小説の強度を再審する / 小谷瑛輔
印象記 / 吉田和佳子
《シンポジウム報告》 反響する〈獄中〉――副田賢二『〈獄中〉の文学史 夢想する近代日本文学』への応答
プリレタリア短歌としての獄中短歌(要旨) / 小長井涼
新たな批評の言葉を求めて / 金ヨンロン
副田本はいい本だ / 荒木優太
〈獄中〉をめぐる言葉たち:微かなざわめきの共鳴のために / 副田賢二
印象記:〈獄中〉の「破れ目」 / 廣瀬航也
追想――近代文学合同研究会のこと / 松村良
二〇一九年度・二〇二〇年度活動報告
《新WGから》所信表明
近代文学合同研究会新会則
自由投稿論文 今ここでのダンス・バレエを観るとはどういうことか――新国立劇場バレエ『ロメオとジュリエット』をライヴテクストとして―― / 余吾育信
第17号 合評会 加藤夢三『合理的なものの詩学:近現代日本文学と理論物理学の邂逅』/自由投稿論文
合評会 加藤夢三『合理的なものの詩学:近現代日本文学と理論物理学の邂逅』
合理性と並行世界論をめぐるレトリック/西田谷洋
『合理的なものの詩学』の学際性――科学文化論からの解説と評価――/西貝怜
思考の根拠について思考することはいかにして可能か/加藤夢三
印象記/脇坂健介
自由投稿論文
文芸復興と演劇・映画の交錯――コンテンツ化する文学/赤井紀美
〈期待〉に応える〈報道〉/切り崩される立場――久生十蘭「第○特務隊」論/脇坂健介
倉橋由美子『夢の浮橋』論――〈法〉の事後性と攪乱する欲望/片野智子
第18号 「移動」と文学――近現代日本のmobility――
シンポジウム「移動」と文学――近現代日本のmobility――
「都市」から「移動」、さらには「主体」を考える――シンポジウム「「移動」と文学」報告――/廣瀬航也
「停留」と「移動」――横光利一「街へ出るトンネル」「朦朧とした風」の木山のゆくえ――/松村良
追悼 胸組芙佐子氏
胸組芙佐子氏 研究業績一覧
三年間の御礼、合わせてお伝えしたかったこと/池田晴奈
胸組芙佐子さんを偲んで/姜惠彬
胸組芙佐子さんへの感謝と思い出――とても大切な友人へ――/金美京
大学院同期からみた胸組芙佐子さん/茂野智大
合同研での胸組芙佐子さんの姿/吉田和佳子
胸組芙佐子氏の研究について/片野智子
自由投稿論文
村上春樹文学の変遷――『騎士団長殺し』に表れる〈コミットメント〉と〈継承〉――/山本智美
第19号 〈ジャンル〉を問う
二〇二三年度研究改「〈ジャンル〉を問う」
趣旨文/石上真理
ひとりよがりな諸表現――志賀直哉「クローディアスの日記」から郡虎彦、武者小路実篤――/福井拓也
反=日本語文学――野中柊「ヨモギ・アイス」論――/山崎和
永井荷風『日和下駄』における方法としての歩行――「散策記」の試み――/廣瀬航也
自由投稿論文
《翻刻》大阪府立中之島図書館所蔵・織田作之助「世相」草稿三点(織田文庫―草稿47・織田文庫―草稿Ⅱ―92・織田文庫―草稿Ⅱ―93)/勝倉明以
第20号 自由投稿論文/書評
自由投稿論文
久保栄「新説国姓爺合戦」における「史劇」の方法/赤井紀美
織田作之助「高野線」における死の受容―電車事故とグリーフ・ケア―/勝倉明以
大岡昇平『レイテ戦記』が達成したもの――戦後日本のレイテ戦役言説の中の『レイテ戦記』の位置と意義――/中山新也
書評
加藤夢三『超越への回路――戦間期日本における科学と文芸』(水声社)における〝科学/技術言説の文化史〟の編み方についての評価/西貝怜