参加方法:事前登録制
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeGzvm6kapqmk7JXN2ExtSq1Vh3pf_o94haXNC6HHYTO0jsXw/viewform
開催方法:対面・オンライン併用
開催日時:2025年12月7日(日) 13:30-17:00(予定)
開催場所:新宿文化センター 1F 第5会議室
オンライン開催使用ソフト:Zoomを予定しておりますが、変更になる場合もあります。入室アドレスは開催当日までに、ご登録いただいたメールア ドレスに送付します。
【趣旨文】
「新宿とはどのような街か?」と問えば、千差万別の答えが返ってくるだろう。性風俗店が林立するアジア最大の歓楽街、若者たちがたむろする現実からの逃走先、LGBTQ+の人々の聖地。その他にも様々な答えを想定することが可能である。「新宿」とは、多様なイメージを喚起させ、多様な言説で語られる場である。決して固定的なイメージに留まることのない、様々な要素を包含する、るつぼのような場が「新宿」であると言えよう。
そもそも「新宿」のルーツは、江戸時代に甲州街道沿いに開かれた宿場町にある。当時は「内藤新宿」と呼ばれ、旅人や人夫たちが日本橋から高井戸に向かう際の中継点として利用していた。「新宿」とは人の行き交う場、すなわち「よそ者たちの集まり」であった。「1960年代の新宿もまた、都会に上京してきた地方出身者、特に若者の集まる街になっていた」(牛田あや美(2007)『ATG映画+新宿 都市空間のなかの映画たち!』)。
一方で、売春防止法が完全施行された一九五八年以降、赤線地帯の業者が歌舞伎町区域に流れ、性風俗産業をベースとする歓楽街が急速に進行する。その結果、八〇年代に入ると既に歌舞伎町は日本における「セックス産業の中心」と言われるようになる(武岡暢(2017)『生き延びる都市 新宿歌舞伎町の社会学』)。赤線地帯であった「新宿二丁目はそれまでのイメージもあって空き店舗が多くなり、そこにほかの場所では受け入れられなかったLGBTQの人たちのバーなどができるようになっていった」(橋口敏男(2023)『すごい!新宿歌舞伎町の歴史 進化し続けるカルチャータウン』)。
歓楽街として成立するだけではなく、「新宿」は学生運動の場でもあった。「歌舞伎町が共産党やその支援グループの接触の場所として大きな役割を演じた」のである。「たんに風俗的に尖鋭なものだけでなく、政治的に尖鋭なものも受け入れ、ごった混ぜにしてしまう歌舞伎町の特質は、その後も維持され続けたのではないか」(吉見俊哉(1987)『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』)と指摘されている。
「新宿」がフィクション作品に表われる際には、欲望、貧困、暴力のイメージがしばしば付与されている。これらの表象から、生き残るための闘争の場というイメージが喚起される。それと同時に、秩序や規範から逸脱し、排除された存在を受け入れる場というイメージもまた立ち現れる。新宿歌舞伎町でキャバクラ嬢として生計を立てていた鈴木涼美の以下の発言は、受容の場としての「新宿」を端的に言い表したものである。「歌舞伎町はプラスでもマイナスでもリセットされる街。良い家柄も過去の傷も関係ない。学校で落ちこぼれたりAVに出演したりした過去、前科や国籍。そういうものも歌舞伎町だと気にされない」(春増翔太(2023)『ルポ 歌舞伎町の路上売春―それでも「立ちんぼ」を続ける彼女たち』)。
本企画では、若者文化の中心地であった六〇年代、およびそれ以降のフィクション作品に表われる「新宿」を対象とする。多様性のるつぼ・「新宿」が、フィクション作品でいかに語られてきたのか、いかなるイメージを喚起する場であるかを分析する契機としたい。
【基調講演】
疋田雅昭「文学がある「場所」を刻むこと 〜〜いくつかの東京の都市表象をめぐって」
【研究発表】
松田樹「愛と重力――中上健次『讃歌』『軽蔑』における新宿性風俗」
山本智美「「新宿」におけるアイデンティティーと欲望――中上健次『軽蔑』論――」
【文学散歩】
当日は10:00より文学散歩を行います。
中上健次が通ったジャズ喫茶(跡地)を中心に、文学散歩を行います。
時間:10:00-10:30
集合場所:新宿大塚家具ショールーム(風月堂跡地)
ルート:風月堂跡地→DUG→DIG跡地→ジャズ・ビレッジ跡地→ヴィレッジ・ゲート跡地→ビレッジ・バンガード跡地
申込み:事前登録フォームからご登録ください。
備考:店内で飲食する予定はありません。やむを得ない場合を除き、当日のキャンセルはお控えください。
加藤夢三『超越への回路:戦間期日本における科学と文芸』(水声社、2024年10月)
http://www.suiseisha.net/blog/?p=20220
参加方法:事前登録制
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSefbtzPNQRFvz63UKkAoa6-p17ESx_f8r8tqlf3n2Fgu7PMVw/viewform?usp=header
開催方法:対面・オンライン併用
開催日時:2025年8月31日(日) 14時から18時(予定)
開催場所:東洋大学白山キャンパス6号館6212教室
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/about/campus/access/
オンライン開催時使用ソフト:Zoom
登壇者
加藤夢三(お茶の水女子大学)
位田将司(日本大学)
西貝 怜(東京理科大学ほか)
鈴木彩『泉鏡花の演劇 小説と戯曲が交差するところ』(花鳥社、2023年1月)
富永真樹『鏡花文学の信仰と図像 物語ることへの意志』 (花鳥社、2023年10月)
開催日時:3月27日(木) 13:30〜16:30
場 所:文京シビックセンター 3階 会議室2
https://www.city.bunkyo.lg.jp/b040/p006602.html
参加費 :無料
登壇者 著 者 :鈴木 彩(愛知教育大学 国語教育講座 講師)
富永真樹(共立女子大学非常勤講師)
コメンテーター:山中剛史(明治大学非常勤講師)
赤井紀美(東北大学准教授)
対面・オンラインのハイブリット開催を予定しております。 なお、合評会の参加には施設の都合上、事前の登録が必要となります。
日時 12月10日(日)14:00~17:00
場所 早稲田大学早稲田キャンパス7号館2階202教室
およびオンライン(Zoom)でのハイブリッド開催(参加費無料)
研究発表
福井拓也
ひとりよがりの諸表現――志賀直哉「クローディアスの日記」から――
石上真理
「型」の近代再考――「しみじみ日本・乃木大将」論
山崎和
反=日本語文学――野中柊「ヨモギ・アイス」論
対面・オンラインいずれも参加登録が必要です。
下記URLより参加登録を御願い致します。
https://forms.gle/yCV2Gg1Dojdc7vqA6
登録後に登録確認のメールが届きます。
参加登録は開催前日の12月9日(土)までにお願いいたします。
Zoomのリンクと資料は、開催当日の午前中に配布予定です。