地域連携型グローバル教育では、「アウトリーチ研究ユニット」と「アウトリーチ自主ゼミナール」によって構成されています!
教育研究の中核をなすアウトリーチは、「地域連携型[インバウンド型*]グローバル教育」を骨格とし、教員による教育研究基盤組織「アウトリーチ研究ユニット」と、学生による主体的実践活動組織「アウトリーチ自主ゼミナール」との学術的連携によって構成されています。大学と地域が協働し、地域資源の価値を見直すとともに、創出された魅力を海外に発信する中で、地域貢献と学生のグローバル・コンピテンスの育成・向上を実現することを目的としています。
*インバウンド型とは、アウトリーチのように地域資源を活用した国内でのグローバル体験を指し、海外留学など現地での異文化体験を中心とするアウトバウンド型と対になるグローバル教育概念である。
●アウトリーチ研究ユニット(地域連携型グローバル教育の研究基盤)
Outreach Research Unit: Research in Community-Based Global Education
■ 概要
本ユニットは、地域に根ざしたグローバル教育の実践とその理論的枠組みの構築を目的として設置された、学部学科横断型・学際的研究組織である。英語コミュニケーションと社会言語学(観光アテンド・ホスピタリティ)を基盤に、デザイン分野(観光グッズ開発・地域プロモーション)、食・栄養分野(地域の食文化と健康教育)との協働により、地域資源を活用したアウトリーチ活動を通して、学生のグローバルコンピテンスを育成するとともに、地域振興に寄与する教育研究モデルの構築を目指す。
■ 研究内容
地域資源の発掘と多言語化による観光コンテンツ開発
英語による観光案内実践と異文化理解教育の展開
デザインによる観光グッズ・プロモーション資材の制作
地元食材・食文化の健康的価値づけと教育応用
学生主体によるアウトリーチ活動と教育的成果の評価
■ 特徴
英語・観光・食文化を横断的に学べる実践型教育
学生が地域の魅力を再発見・可視化・発信するアクションリサーチ
観光と教育を架橋するグローバル教育の新モデルを提案
地域住民や訪日外国人との協働を通じた実践的コミュニケーション能力の育成
■ 期待される成果
ターゲットエリアを拠点とした観光ルートの整備と情報発信の高度化
学生のグローバル人材としての実践的能力の強化
地域連携による大学の社会的貢献の可視化
多分野融合型の持続可能な教育研究拠点としての展開
●アウトリーチ自主ゼミナール(学生主体・地域連携型グローバル教育の実践)
Outreach Seminar: Student-Led Practices in Community-Based Global Education
■ 概要
アウトリーチ自主ゼミナールは、学生が主体となって地域と関わりながら、英語を通じて地域の魅力を再発見・発信する、実践的なグローバル教育活動である。大学生が協働し、観光アテンド活動、地域資源のプロモーション、食文化の紹介などを通じて、地域の人々との協働による学びを深めている。アウトリーチ研究ユニットと連携し、地域連携・国際教育の両面からゼミ生の成長が期待される。
■ 活動内容
地域資源に関する現地調査・英語プレゼンテーションの実施
英語による観光案内・訪日客へのアテンド体験
デザイン班による観光パンフレット・グッズ制作
食品開発班による地元の食文化紹介と食育ツールの考案
SNSやポスター等を活用した地域発信・広報活動(地域ブランディング活動)
地域住民・自治体とのワークショップ・協働イベントの実施
■ 特徴
学生の主体性を重視したアクションリサーチ
英語実践力を地域で培う機会(インバウンド型<>アウトバウンド型:海外留学など現地での異文化体験・語学研修)
他学科学生との協働による学際的な課題解決型学習
地域と世界の両方を見据えた社会参画の経験
■ 期待される成果
地域住民との協働による実践的な異文化コミュニケーション能力の向上
英語による発信力と、伝えるコンテンツとしての地域知の深化(地元への愛着)
観光ホスピタリティ・食・デザインを融合した新たな地域連携型グローバル教育モデルの提案
学生が地域の課題解決に参画することで、持続可能な地域連携教育の基盤を形成