学振PD1年目(続き)
学振PDの途中で海外への長期滞在を検討しましたが、滞在資金、身分の問題などを完全にクリアはできないないと判断したため、学振PDの研究テーマを推進するための短期滞在を目指すことにしました。私は2か月程度の短期滞在を実施しましたが、新しい研究に全集中できたこともあり、非常に有意義な滞在となりました。同時に、海外での長期の研究経験は自分にとって欠けている部分だと再認識し、帰国後は長期滞在を目指すことにしました。そこで、短期滞在先での研究も面白く、且つ現在取り組むべき研究だと思ったので、短期滞在先の先生に仕事がないか思い切って聞いてみると、ありがたいことに、研究室で推進中のプロジェクトで予算の目途が立ったことや短期滞在中に挙げた研究成果(?)もあり、2年の仕事のオファーを頂きました。2023年10月からは、学振PDが制度としてかなり整ってきており、1年で学振PDの身分を辞するのは非常にもったいない気持ちもあったので悩みましたが、海外での長期滞在経験を積めるのはキャリア的にも人生設計的にも今しかないと思い、2024年4月から現在の大学(カナダ)でポスドクをすることに決めました。そこからは滞在予定の大学とレターベースの契約、ビザ (work permit) の申請、学振PDの停止手続きなどを進め、2024年4月から無事に仕事を始めています。
以上が、ざっと私の経験になります。人によっては、特に海外経験は必要ないと考える人もいるかもしれません。一方で、私は人生のチャレンジとして、海外での長期研究を行いたいと考えていました。こればかりは背景が様々な個々人の考え方ですので、優劣はありません。もし私と同じような考えの方がいらっしゃれば、心から応援しておりますし、私の経験が何らかの参考や動機付けになれば素晴らしいことだと思います。
2025/5/28