me²_946
me²_946
希少な人型幻妄実体である。
中華人民共和国広西壮族自治区北海市の外沙漁港に打ち上げられていたところを発見、捕獲され、以後大跃进大学にて保管されている。中国共産党下の厳重な情報規制により外見の詳細な画像などは一般に出回っておらず、大跃进大学の元研究員(以後A氏と呼称)による証言のみによって推察することが出来る。
A氏による証言より、外見情報等を以下に抜粋して記載する。
・それは《me²_946》と呼称されていた。
・人型であり、非人間要素を除けば概ね15歳程度の人間の少女のようである。しかし非人間部位を合わせると凡そ人間とは思えず、まるで饕餮の化身のようであった。
・頭部に一対の大きな角を持つ。
・蹄のある獣の脚部を持つ。
・尾があり、それはまるで海生哺乳類のもののようであった。
・巨大な腕部に鋭利な爪を備える。収容後無力化のために爪は切られ、腕部を覆う特殊な拘束具を装着させたと云う。
・体毛は白く、瞳孔は牛か羊のように横長である。
・知能は凡そ15歳程度の人間と同等である。
《me²_946》の唯一の情報源であったA氏は現在行方不明となっており、上記以上の詳しい情報は未だ不明である。《me²_946》の実在そのものも証明しようがなく、真相は闇の中である。