− あらすじ −

2109年、ずっと未来の話。人類は男性染色体の減少により人口が低下。減ってしまった人間の代わりとしてクローン人間が労働を行い、人間は男性優位社会となり、種を残す事が「勝ち組」という風潮があった。また、クローン人間の中にも劣性、優性が存在し、仕事の出来ない劣性のクローン達は独自のコミュニティを形成し、その日暮らしで楽しく生きていた。そんなクローン達に育てられた、キリン柄の肌を持つ男「キリンジ」そして、種を残す事だけを考えて『考える事をやめた』生き方に抗おうとする女性警官「タマコ」二人の奇妙な出会い。そして、世界の裏側で渦巻く、人類救済プラン。

…なんて、壮大な話に聞こえるけど、本当は僕たちのもっともっと近くにある、大きすぎる『赤』の話。タイトルみたいな表面の言葉に惑わされるな。大切なものは大人になると見えなくなっちゃうから。

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