玩具福祉研究会

gangu.fukushi@gmail.com

このWEBページは、「旧玩具福祉学会」の会員有志が、玩具福祉の発展と玩具福祉士・玩具療法士の研鑽(けんさん)のために作った「玩具福祉研究会」の連絡告知用のサイトです。

学会目的(当時)

玩具福祉学会は21世紀型の新しい理念で、今までの学会とは少し違い『社会貢献する』目的を持ち産学協同体として、推進します。玩具を如何に開発するか、活用するか様々な分野から提言して学び会います。下記の5本の柱で研究し支援している。

  1. 子供の成長と玩具についての学習
  2. 病児のための遊びの援助(病院のプレイルーム支援)
  3. 障害児・者の為の玩具の選び方、使い方、開発、支援
  4. 高齢者のための介護予防のために使う玩具の選定、利用、支援
  5. アジアの国へ玩具を通しての支援

以上の分野の方々が、互いに玩具を通して研究調査を進めている。又、福祉に役立つ玩具の開発、研究調査などを産学協同で進める。玩具に関わる人々のスキルアツプする為の講座を開講している。

2018年7月に玩具福祉学会は解散式典を行いました。

「玩具福祉の理論と実践」

萌文書林様より刊行してあります。 http://houbun.com/book/313.html

学会主旨(当時)

玩具のもつ多面的な機能を生かして、

自立と生活の質の向上をめざす福祉活動の拡充を図りたい。

そのために玩具に深い関心をもつ仲間が結束して、共に玩具を用いた福祉活動の創造的実践や研究、情報交換などを行っていきたい。それが「玩具福祉学会」を設立した趣旨です。

「玩具」というと、一般的には子供の遊び道具を連想しますが、わが国の歴史をみると、奈良時代から、玩具は子供達の遊具であると同時に、人形、皮毬、凧などは大人の遊び道具としても用いられたり、競技用具として用いられた記録があります。

また、民族玩具や郷土玩具は祭礼や厄よけとして、人間生活の中で重視された文献もあります。

このように玩具は、古代から生活と密接に結びついて創造され発展してきたものであり、用いる対象も、使途も、形態も多様で奥深いものであります。

現在では、遊びの対象または遊ぶ目的でつくられた用具全般を総称して「玩具」と呼ぶとされています。

つまり玩具は遊びを作り出し豊かなものにしていく媒体としての役割をもつものといえますが、「遊び」は人間にとって、心の安らぎの場であり、学習の場であり、仲間作りの場であり、社会化を図る重要なはたらきをもつものであるといわれています。

その意味で、人間関係が希薄化する現代社会においては、孤立化を防ぎ、心の安らぎや生きる喜びのある生活のために、玩具を用いた遊びが重要な意味をもつものとして強い関心がもたれるようになりました。

「おもちゃ図書館」が短い年月の間に全国的な広がいりを見せたのも、その顕著な現れといえましょう。最近では「プレイバス」など、玩具を高齢者に福祉活動にも活用していこうという動きが、ボランティア活動の一つとして生まれてきています。

こうした玩具のもつ機能への関心と玩具を用いた福祉活動の芽生えを受け止め、さらに発展させていくためには、三つの主要な研究的・実験的活動が必要であるとの声が聞かれるようになりました。

課題の一つは、現代の福祉がめざす自立生活や質の高い生活を支える活動のために、玩具のもつ機能をもっと多面的・有効的に活用することへの研究及び実験的取り組みであります。

二つには、これからの私たちの福祉生活に必要な玩具を創造・開発・改良していくための研究・実験活動であります。

三つには、玩具を用いた福祉活動を指導・開拓する専門職の養成であります。

これらの声に応え、課題に立ち向かうには、共同研究をすすめる組織、研究成果を報告する場、実験的取組みの情報を提供したり交換したりする機会などが必要であるとの認識に立って、おもちゃ図書館活動の経験者や児童福祉・高齢者福祉の研究者、玩具の研究・開発にかかわっている人などが話合い、趣旨を確認しあい、「玩具福祉学会」が設立されました。

この学会の特質は、研究者、福祉の実践現場で活動する人、玩具業界などで玩具の開発や有効活用に積極的な取り組みをしている人、遊びを通して子供や高齢者とのふれあい活動などに取り組んでいるボランティアなど、玩具と福祉に積極的な関心を持つ人達による組織として、学際的な研究的立場と開発的・実践的な立場からの学会活動をすすめていこうというところにありました。