「展覧会」ができるまで
我々は,1年間をかけて,展覧会(図録,WEBサイト)づくりを行ってきました.このページでは,1年間の流れを概観しています.
① 「博物館」を知る(1・2学期)
「展覧会づくり」の初歩として,まず「博物館」「美術館」とはどんな施設なのか? 「学芸員」とはどんな人々なのか? どんな仕事をしているのか? 「美術品」はどのように扱うのか? などを学びました.
<講座>
第1回 博物館・学芸員とは … 博物館法における「博物館」の定義,学芸員資格
第2回 博物館史 … 博物館史に関する映像鑑賞
第3回 学習院大学史料館見学 … 展覧会(学習院制服事始)観覧,収蔵庫見学(資料保管の様子・資料整理の方法)
第4回 美術品の扱い方 … 掛図,茶器の取り扱い方
第5回 学芸員の仕事 … 学習院大学史料館の先生の体験談を聴講
第6回 博物館見学(通年) … (1) 東京国立博物館(150年後の国宝展) (2) 港区立郷土歴史館(歴史館コレクション新収蔵資料展) (3) インターメディアテク(東京大学総合研究博物館:魚學コトハジメ) (4) 三井記念美術館(超絶技巧,未来へ! 明治工芸とそのDNA) (5) すみだ郷土文化資料館(学校連携展ーすみだの昔のくらしと道具—) (6) 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸を読み解くA TO Z)
② 展示品の選定(1学期)
「博物館づくり」のため,自分が取り上げる資料を決めて,皆の前で発表しました.その後,先生方との話し合いを経て,具体的に「その資料の,どんな点を,どのような形で」紹介するのかのイメージを固めていきました.
③ 調査・説明文の作成(2学期)
自分が取り上げる資料を決めて,それについてリサーチを行いました.図書室の文献やインターネットを使って,情報を収集しました.インターネット情報の取り扱いにあたっては,情報の信ぴょう性や文責・署名の有無にも気を配りました.
④ 写真撮影(2学期)
自分が取り上げる資料を図録やWEBサイトに掲載するために,写真撮影を実施しました.まずは教室でいくつかの特色のある資料を用いて練習したのち,学習院大学史料館において実際に写真を撮影しました.構図や光の当たり方など難しい部分も多く,試行錯誤を重ねました.中には,別日に再度の撮影を試みたケースもありました.
⑤ 図録・WEBサイト作成(2・3学期)
受講生が (1) 図録編集担当 (2) 図録表紙デザイン担当 (3) WEBサイト担当 の3グループに分かれて,作業を進めました.これまでの受講生の作った展示・図録を参照しながら,それぞれグループごとに形にしていきました.その後,グループごとの進捗状況を発表しあう機会を設けて,情報共有を行い,最終的には 1つの図録,WEBサイトの形にしていきました.
(1) 図録編集担当 … 梶 圭朝・北林 星七・馬籠 零士・水上 春
(2) 図録表紙デザイン担当 … 大沼 玲欧奈・草柳 晴・田村 野維
(3) WEBサイト担当 … 倉元 順成・鈴木 智大・長畑 琥文・渡邊 明仁
写真1.インターネットでの情報収集の様子
写真2.学習院大学史料館での写真撮影の様子
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