先日、音楽教師時代の教え子を通して私と同級生の作曲家とお会いする機会があった。
わざわざ他県から2名で愛知に来ていただき、喫茶店で2-3時間ほどお話をさせていただいた。国の音楽教育に対して、大きな疑問を抱いている私は、自身の音楽教育に対する考えを聞いてほしくて鞄いっぱいに関連資料とスマホに音源を入れて臨んだ。
その時間のほとんどを私が一方的に使っていたと思う。音楽教育の話をするのは市議選の時に少し変わった街頭演説を企画した時に自己紹介だてら触れた事はあったが、ガッツリ話し込んだのは教師(正確には非常勤講師)を辞めてから一度もない。お会いした2人は非常に興味深く聞いていただいた風であったが、実は「パンドラの箱」を開けてしまった状態だったかもしれない。それほど話しまくった気しかしない。
お会いした作曲家の方はご自身を業界ではかなりの「変わり者」だと話していたが、私も自信を「変わり者」と自覚しているだけに親近感が沸いた。彼の悩みは私にとって非常に共感できる内容だった。音楽大学を卒業してしばらくフリーの作曲家として活動していたが金のない地獄のような生活をしていたと話す。「音楽」を知らなければこんな苦しい思いをしないで済んだと思うほどだったそう。それが今では大学の准教授として学生を指導する立場になった。その瞬間にかつての自分の生活苦を思い出して複雑な思いを抱えながら今も学生たちと向き合っているとの思いを聞いた。私も就職氷河期+音大卒で苦しい思いをした人生を経験をしているし、実は音楽教師をしている時代に日々の仕事をこなしながら音楽を教える意味を模索していた。ありがたいことに私にはその答えを教えてくれる人がいた。彼はいまだにその答えを探しながら若い大学生たちと日々向き合っている。
そんな似たような経験をしてきた作曲家が世の中に音楽で何を表現しているのか非常に興味が出てきた。その答えが「ゾンビ音楽」だ。私には風刺画ならぬ風刺音楽・・・いや五感を刺激する風刺劇のように見えた。そんな独特の世界をぜひ皆さんにも体験していただきたいと思う。就職氷河期世代の体験からくる世界観の一部を見聴きすることが出来る貴重な時(とき)になると思う。
こちらの公演は終了いたしました。今後も「ゾンビ音楽」にご注目ください。
クラファンやってます⇩ 10/10まで
ご支援いただきありがとうございました。
https://motion-gallery.net/projects/zombie-music-doc
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