1/24(土)
オープニングセッション
マッチョな体育を解体する①
対面会場
<体育>という単語を聴くと、皆さんはどのようなことを連想するでしょうか。仲間とともにスポーツに取り組み、楽しく活動したことでしょうか。様々な運動に挑戦する様子でしょうか。健康について考える学習でしょうか。きっとお一人お一人にとって<体育>の経験や意味は異なるため、<体育>を「体を育てる」ととらえる考え方や「体が育つ」ととらえる考え方、あるいはそれとも異なる考え方など、そのイメージや概念のとらえ方にも違いがあると思います。
今回はその中でも<体育>について一部の人のイメージとなりうる「マッチョな体育」に焦点を当てて、その問題について考えていきます。この「マッチョな」とは一体どのようなものを指すのでしょうか。
その1つは、<体育>の持つ「男性性」にあると考えます。かつて「身体教育」として体育をとらえていた時代、<体育>は強靭な身体を育む場として機能してきました。それは、「強い」「速い」「高い」などが「より」望ましいとされる姿になることを目指した活動であったといえ、その姿に「男らしさ」を重ね合わせたような、そのような体育の姿がありました。学校において「足の速い子がかっこいい」とされるような見方も「男性性」を帯びていると捉えることができ、様々なところにこの「男性性」は埋め込まれていると考えられます。
また、「マッチョ」には肉体的な現れ、つまり「外形」的な身体のあり方にもつながる部分があると考えられます。ルッキズム的にある特定の肉体の現れが「美しい」「よい」ものとされ、その追求やプロセスを示すことにも関連があると言えるでしょう。特に、そのプロセスとして、「鍛錬する」ことによって身体が<成長>するという考え方自体も先ほど述べた「男性性」とも似たような「マッチョ」さが現れるように思います。
そのほかにも、様々な捉え方ができるかと思いますが、このような「マッチョな」<体育>観は、私たちが当たり前だと思っていることの中に多く潜んでいるのではないかと思います。
もちろん、上記のような学びや活動を全て否定するものではありません。それに「よさ」を感じる人がいることも事実です。しかし、このようなあり方が<体育>であるとした場合に、その境界確定によって排除された様々なもの・ことにも目を向けることが求められるのではないでしょうか。本企画では、改めて<体育>とは何なのかを考えつつ、この「マッチョ」さについて問うことで<体育>をときほぐす「解体」を試みるべく、「マッチョな体育を解体する」としました。
そして、当日は、本テーマについてともに考えてくださる方をお招きしました。ぜひ現地で、一緒に<体育>について考えていきましょう。
オープニングセッション
マッチョな体育を解体する②
対面会場
<体育>という単語を聴くと、皆さんはどのようなことを連想するでしょうか。仲間とともにスポーツに取り組み、楽しく活動したことでしょうか。様々な運動に挑戦する様子でしょうか。健康について考える学習でしょうか。きっとお一人お一人にとって<体育>の経験や意味は異なるため、<体育>を「体を育てる」ととらえる考え方や「体が育つ」ととらえる考え方、あるいはそれとも異なる考え方など、そのイメージや概念のとらえ方にも違いがあると思います。
今回はその中でも<体育>について一部の人のイメージとなりうる「マッチョな体育」に焦点を当てて、その問題について考えていきます。この「マッチョな」とは一体どのようなものを指すのでしょうか。
その1つは、<体育>の持つ「男性性」にあると考えます。かつて「身体教育」として体育をとらえていた時代、<体育>は強靭な身体を育む場として機能してきました。それは、「強い」「速い」「高い」などが「より」望ましいとされる姿になることを目指した活動であったといえ、その姿に「男らしさ」を重ね合わせたような、そのような体育の姿がありました。学校において「足の速い子がかっこいい」とされるような見方も「男性性」を帯びていると捉えることができ、様々なところにこの「男性性」は埋め込まれていると考えられます。
また、「マッチョ」には肉体的な現れ、つまり「外形」的な身体のあり方にもつながる部分があると考えられます。ルッキズム的にある特定の肉体の現れが「美しい」「よい」ものとされ、その追求やプロセスを示すことにも関連があると言えるでしょう。特に、そのプロセスとして、「鍛錬する」ことによって身体が<成長>するという考え方自体も先ほど述べた「男性性」とも似たような「マッチョ」さが現れるように思います。
そのほかにも、様々な捉え方ができるかと思いますが、このような「マッチョな」<体育>観は、私たちが当たり前だと思っていることの中に多く潜んでいるのではないかと思います。
もちろん、上記のような学びや活動を全て否定するものではありません。それに「よさ」を感じる人がいることも事実です。しかし、このようなあり方が<体育>であるとした場合に、その境界確定によって排除された様々なもの・ことにも目を向けることが求められるのではないでしょうか。本企画では、改めて<体育>とは何なのかを考えつつ、この「マッチョ」さについて問うことで<体育>をときほぐす「解体」を試みるべく、「マッチョな体育を解体する」としました。
そして、当日は、本テーマについてともに考えてくださる方をお招きしました。ぜひ現地で、一緒に<体育>について考えていきましょう。
遊びの拡張~運動領域に様々な遊びやスポーツを取り入れる可能性~
田中大志氏(滋賀大学教育学部附属小学校)
対面会場・見逃し配信有
パルクールや伝承遊びなど、様々なスポーツや遊びを指導要領に記載されている運動領域に取り入れることで、子供たちの主体的協働的創造的な探究がさらに深まったり広がったりするのでは?「遊びを拡張していく」学びの可能性を皆さんと考えていきたいです。
【キーワード】
運動領域に様々な遊びやスポーツを取り入れる可能性/遊びの拡張
『身体から「人」を育む』 ~和の身体感からの提案~
14:45-16:15
方条遼雨氏(天根流代表/エッセンシャル•マネジメント•スクール講師/身体思想家/玄武術家)
16:30-18:00
方条遼雨氏
野村太祐氏(専修大学松戸高校教員・サッカー部監督)
対面会場・見逃し配信有
「体育」をあらたな切り口、視点で考える。教育現場での実践、取り組みから見えてくる事を通して、「体育」について参加者とともに考えます。
前半は、武術の動きを通して「動きから人を育む」ことについて共に体験し、気づきや感覚を共有していきます。
後半は、方条氏と共に武術をサッカー部の練習に取り入れた専修大学松戸高校の野村先生との対談から、『身体から「人」を育む』を考え、未来の体育を一緒にアップデートしましょう!
【キーワード】
生涯身体学習/リラックス・脱力法
競技スポーツから離れたらスポーツが楽しくなってきた話
藤原修一氏(千葉県中学校教員)
東海光泰氏(合同会社アライズ代表社員、某大学柔道部元主将)
対面会場・見逃し配信有
多くの学校現場で課題となっている、体育が好きな子と嫌いな子の二極化を乗り越えるための体育授業デザイン「FunCan体育」を提案します。これは、従来の「できるようにさせる」指導観を転換し、まず子どもの不安や恐怖心を取り除いて「楽しい(Fun)」という原体験を保障し、その楽しさを原動力に自ら「できる(Can)」という成功体験を積み重ねていくポジティブなサイクルを意図的に作り出すアプローチです。本セッションでは、このサイクルを実現するための具体的な方法論として、全員に成功体験を保証する「スモールステップ」、子どもの自己決定を促す「余白」、成長を実感させる「フィードバック」というFunCan
体育の三本柱を解説します。さらに、これらの理論を小学校低〜中学年の授業へ落とし込んだ実践事例を、映像や子どもたちの声を交えながら詳細に報告し、技能差に関わらず全ての子どもが学びの主役となって自走する、新しい体育の形を提示します。
【キーワード】
FunCanサイクル〜「楽しい」と「できる」の両輪駆動〜
「FunCan体育」で日本の体育授業を一歩進める
林田仁志氏(瀬戸SOLAN学園 初等中等部 教諭)
対面会場・見逃し配信有
多くの学校現場で課題となっている、体育が好きな子と嫌いな子の二極化を乗り越えるための体育授業デザイン「FunCan体育」を提案します。これは、従来の「できるようにさせる」指導観を転換し、まず子どもの不安や恐怖心を取り除いて「楽しい(Fun)」という原体験を保障し、その楽しさを原動力に自ら「できる(Can)」という成功体験を積み重ねていくポジティブなサイクルを意図的に作り出すアプローチです。本セッションでは、このサイクルを実現するための具体的な方法論として、全員に成功体験を保証する「スモールステップ」、子どもの自己決定を促す「余白」、成長を実感させる「フィードバック」というFunCan
体育の三本柱を解説します。さらに、これらの理論を小学校低〜中学年の授業へ落とし込んだ実践事例を、映像や子どもたちの声を交えながら詳細に報告し、技能差に関わらず全ての子どもが学びの主役となって自走する、新しい体育の形を提示します。
【キーワード】
FunCanサイクル〜「楽しい」と「できる」の両輪駆動〜
ユースクリニックってどんなもの?
黒山湖子氏(埼玉医科大学)
対面会場・見逃し配信無し
「ユースクリニック」って聞いたことありますか?
ユースクリニックとは、若者を対象とした健康やセクシュアルヘルスに関する相談窓口です。日本ではクリニック併設型・自治体運営型・非営利団体運営型があります。 今回は非営利団体型がサミットに出張します!
展示内容も豊富ですので、ぜひお手に取ってみていってください。
【キーワード】
プチユースクリニック/包括的性教育
1/25(日)
リーグ戦でスポーツ環境を変える!
長谷川允也氏(ノーティーカラテアカデミー代表・カラテ・スポーツ・エデュケーション・リーグ代表)
吉武 裕平氏(「ポジティブコーチング」×「ユーススポーツリーグ」推進実行委員会代表)
対面会場・見逃し配信有
スポーツ環境をよりよくするためにはどうしたらいいのでしょうか?この点、①フルコンタクト空手において、リーグ戦を創設した事例、そして、②サッカーにおいて、ポジティブコーチングを理念としたリーグ戦を創設した事例をもとに、リーグ戦によってよりよいスポーツ環境づくりに取り組む意義や課題について参加者の皆様と話し合います。
【キーワード】
リーグ戦/勝利至上主義
アスリートの本音で〈学校教育×体育〉を見つめ直す
坂本卓馬氏(神石インターナショナルスクール)
対面会場・見逃し配信有
アスリートのリアルな声を通して、授業や部活動の在り方を見つめ直す対話型セッション。体育や学校教育をアップデートするヒントを共有します。
【キーワード】
体育/部活動/運動部/アスリート/キャリア教育
体育の男性性を問い直す
星野俊樹氏
対面会場・見逃し配信有
近年の体育の実践では、「自分にあった課題に取り組む」「みんなでルールをつくる」といった多様な試みが進められています。けれども、そもそもスポーツや体育が歴史的に担ってきたジェンダー秩序を問い直さなければ、体育授業やスポーツクラブ、部活動に存在する構造的不平等は変わらないのではないでしょうか?
本セッションでは、子ども同士の関係性に表れるジェンダー規範や、教師である私たち自身――特に体育教員に色濃く刻まれた「男性性」――を見つめ直すことから始めます。体育やスポーツの場が再生産してきた力や序列の文化を問い直し、一人ひとりの身体と声が尊重される実践の可能性を考えましょう。
【キーワード】
男性性/ジェンダー/フェミニズム
セッションタイトル未定
中川隆義氏(里山活動家、チームままmaioka代表、元銀行員)
片田保氏(長野県立大学大学院教授/公共経営、元銀行員)
対面会場
ユースクリニックってどんなもの?
黒山湖子氏(埼玉医科大学)
対面会場・見逃し配信無し
「ユースクリニック」って聞いたことありますか?
ユースクリニックとは、若者を対象とした健康やセクシュアルヘルスに関する相談窓口です。日本ではクリニック併設型・自治体運営型・非営利団体運営型があります。 今回は非営利団体型がサミットに出張します!
展示内容も豊富ですので、ぜひお手に取ってみていってください。
【キーワード】
プチユースクリニック/包括的性教育