<ごあいさつ>
社会福祉は一人ひとりの人間と、その人間が存在する社会を相互に結びつけた枠組みのなかで展開される取り組みです。人の生活も、生きている社会も絶えず変化します。昭和、平成、そして令和へと時代が移るなかで、それぞれの時代に生起した社会的事象を背景としながら、それぞれの時代に応じた社会福祉が形成されていくことになります。社会福祉の対象となる人たちが、限定された特定の人たちとされる時代は終わり、生活上に問題を抱え、その軽減、改善、解決にむけて社会的な支援が必要とされる人たちは、産まれてから死ぬまでのライフサイクルの視野から、また、常に変化する社会情勢においてはすべての人たちがその当事者となります。
国民の4人、そして、3人に1人が高齢者となっていく社会で、認知症、介護離職、高齢者ドライバーの問題などが出現する高齢者をとりまく状況。保育所の待機児童、子供の貧困、児童虐待など子供を産み育てる希望よりも産み育てることへの不安が先行する子育て環境。非正規雇用の労働者が増加するなかで就労は不安定となり、生活保護世帯は増え続ける。LD、ADHDなど発達障害が障害に加えられ、障害者の人口は全人口の1割近くを占める。人口減少はさらにすすみ、空き家が目立ち、限界集落と呼ばれる地域が増えていくなかで、だれが、どのようにして地域を支えていくのか。自然災害の被災者への支援、外国人労働者との共生、さらには世界的な新型コロナウイルスの感染拡大・・・。多様化し、拡大していく社会福祉のニーズ、そして、求められるレベルに社会福祉はどのように応えていくことができるのでしょうか。
第62回として開催される本大会においては「新たな時代の新たな社会福祉」をテーマとして掲げ、いま、社会福祉には何が必要とされ、そして、何ができるのか、社会福祉学の視点から、また、社会福祉実践の視点から模索していきたいと思います。
2021年3月
第62回研究大会実行委員長 倉田 康路
日本社会福祉学会九州地域ブロック理事 村山浩一郎
1.大会テーマ
新たな時代の新たな社会福祉
- いま、何が必要とされ、何ができるのか -
2.主催
日本社会福祉学会九州地域部会第62回研究大会実行委員会
日本社会福祉学会九州地域部会
日本社会福祉学会
3.後援 (予定)
公益社団法人 福岡県社会福祉士会
西南社福の輪
4.会期・会場・大会参加費・大会参加申し込み方法 (5月21日(金)締切)
申し込みは締め切らせていただきました。
■基調講演・シンポジウム
2021年6月5日(土)13:00~17:00 Zoom によるオンライン開催
■自由研究発表(第62回研究大会ホームページ上による紙面発表)
2021年6月5日(土)13:00(公開)~6月13日(日)24:00まで
資料の公開は終了いたしました。
■大会参加費 : 無料
■大会参加申し込み方法
「参加申し込みフォーム」に必要事項を入力の上、申し込みをしてください。申し込み完了後、申し込み完了通知メールが配信されます。5月に入り、Zoom の案内をメールでご連絡いたします。
※事前に参加を申し込まれた方のみ、参加できます。大会当日の参加申し込みはできません。
5.プログラム
●開会式 13:00
○開会挨拶 日本社会福祉学会九州地域ブロック理事 村山 浩一郎
○開催校挨拶 西南学院大学人間科学部長 田代 裕一
●基調講演 13:20~14:20
テーマ : 新たな時代の新たな社会福祉
- 『地域共生社会』議論の批判的検討を通じて -
講 師 : 松端 克文(まつのはな かつふみ)氏 (武庫川女子大学 教授)
●シンポジウム 14:30~16:50 (休憩を含む)
テーマ : 新たな時代の新たな社会福祉
- 拡大するニーズ、求められるレベルにどう応えられるのか -
<シンポジスト>
地域支援の立場から ・・・ 福岡市社会福祉協議会 馬男木 幸子氏
居住支援の立場から ・・・ そーしゃる・おふぃす 山口 千恵氏
災害支援の立場から ・・・ 西南学院大学総務部キリスト教活動支援課
山口 由美子氏
外国人支援の立場から ・・・ アジアに生きる会・ふくおか 井上 幸雄氏
<コメンテーター> 松端 克文氏 (武庫川女子大学 教授)
<コーディネーター> 倉田 康路 (西南学院大学 教授)
●閉会式 16:50~17:00
○次期開催校挨拶 長崎国際大学 脇野 幸太郎
○閉会挨拶 第62回研究大会実行委員長 倉田 康路
6.自由研究発表申込み( 4月30日(金)必着、日本社会福祉学会会員のみ )
申し込みは締め切らせていただきました。
(1)発表資格
自由研究発表を行うためには、日本社会福祉学会会員であることが必要です。
非会員の場合は、事前に入会申請の手続きをしてください。
※入会申込書は、日本社会福祉学会ホームページからダウンロードできます。
(2)発表の形態
本大会における自由研究発表は、対面による口頭発表ではなく、第62回研究大会ホームページ上による「紙面発表」とします。発表原稿が大会事務局により受理され、ホームページ上に掲載されることにより、本大会において自由研究発表をしたものとみなされます。
(3)発表原稿
①発表希望者は、「参加申し込みフォーム」の「自由研究発表の申し込み」欄にご記入ください。発表原稿のファイル名には、所属と発表者氏名を必ずつけてください。
②発表原稿は4月30日(金)必着で、大会事務局E-mail( fukushi62kai@gmail.com )にご提出ください。
③自由研究発表の原稿様式に基づき作成してください。用紙サイズ・枚数は、1発表につきA4版2枚以上4枚以内の横書き(図表を含む)、余白は上下左右各25㎜です。九州地域ブロックメーリングリスト(会員のみ)にも、原稿様式(Wordファイル)を添付しますのでご活用ください。
④提出後の原稿の差し替えは不可とします。
◇発表原稿の様式および研究倫理について ◇
・発表原稿の様式および研究倫理について、発表にそぐわないと実行委員会が判断した報告は、受理いたしません。また、必要に応じて修正を求めることがあります。
・本大会の自由研究発表原稿様式と本学会の研究倫理指針をご確認の上、発表原稿を作成くださいますよう、宜しくお願いいたします。
※日本社会福祉学会ホームページに「研究倫理規程」、「研究倫理規程に基づく研究ガイドライン」、「学会発表に関する注意事項」が掲載されています。