社会人芸人・ダナブルーに聞く!福岡でお笑いを楽しむ魅力とは?
福岡を中心に活動中の社会人芸人「ダナブルー」。普段は会社員として働きながら、お笑いライブに出演している彼らに、結成のきっかけや福岡でお笑いをする魅力、働きながら芸人をすることのメリット・苦労についてお話を伺いました!
福岡を中心に活動中の社会人芸人「ダナブルー」。普段は会社員として働きながら、お笑いライブに出演している彼らに、結成のきっかけや福岡でお笑いをする魅力、働きながら芸人をすることのメリット・苦労についてお話を伺いました!
新飼 健太(しんかい けんた)
生年月日:1992年6月17日
出身地:福岡県
趣味/特技:スノーボード/調べること
職業/業種:データアナリスト/GMOペパボ株式会社
X:シンカイ(ダナブルー)
YouTube:「ダナブルーYouTube」
ミヤモト タイキ
生年月日:1993年7月25日
出身地:山口県
趣味/特技:人に寄り添うのが得意
職業/業種:カスタマーサービス/GMOペパボ株式会社
X:ミヤモト(ダナブルー)
YouTube:ダナブルーYouTube
ーー結成はいつですか?
新飼健太(以下、新飼): オフィシャルとしては2023年1月18日です。
ーー結成のきっかけを教えてください。
ミヤモトタイキ(以下、ミヤモト): もともとお笑いが好きで、会社が新飼さんと一緒なんですよ。年齢も近くて仲良くしていて、お笑いの話にも自然となって。会社の先輩に福岡でプロの芸人をされている方がいて、その方が精力的に活動されているというのを聞いて、我々もM-1を見て盛り上がるだけでなく、、、
新飼: 話しながら考えてるでしょ。
ミヤモト: どんなんだっけなと思って、、、。適当に決めた気がするから。
新飼: もういいよ、「俺らおもろいから組みました」でいいよ。
ミヤモト: おもろいから組ました。
ーーありがとうございます(笑)
ミヤモト: 変なことなったやん。
ーー「ダナブルー」のコンビ名の由来を教えてください。
新飼: 由来はですね、海外の格闘技団体のUFCってご存じですか?世界で一番有名な格闘技団体があるんですけど、そのUFCを運営しているのがダナ・ホワイトさんという人なんですよ。やっぱり僕たち2人とも、まあ血気盛んというか?格闘技大好きなので。ダナ・ホワイトさんのダナ・ホワイトをそのまま頂くわけにはいかなかったので、好きな色、ブルーかってなってダナブルーという風に決めました。
ミヤモト: あの、すみません。全部うそです。字面が良かったっていうだけで決めました。
新飼: 後付け的な意味としては、ダナブルーはブルーチーズの品種で。ちょっとクセのある、万人受けはしないけど好きな人は好きみたいな。そういうチーズで、それにあやかりたいなっていうのが後付けです。
ミヤモト: これは本当です。
ーー芸人になろうと思ったきっかけを教えてください。
新飼: まあ気づいたら芸人だったといいますか。
ミヤモト: うわ、だっせぇ。
新飼: なろうと思ってなった感じはあんまりないんですよね〜。
ミヤモト: ダサいな、ずっと。
新飼: きっかけは、おもろいってこの世で一番かっこいいんで。仕事ができるとか、お金を持ってるとか、権力があるとか、そんなのより面白いが一番かっこいいんで。じゃあ面白いことやってる人って芸人だよね、って。じゃあ俺たちも芸人って名乗って、M-1出るか、ぐらいです。マジで、たいそうな理由は無くて。
ミヤモト: 僕は最初、新飼さんに誘われまして、「M-1に出ないか」と。
新飼: いや、こいつマジでおもろいんすよ。マジで。
ミヤモト: いやいや、おもんないから。
新飼: 俺の相方こいつしかいないなと思って。
ミヤモト: ずっとダサいわ。
新飼:やっぱ、社会人になると仕事と家の行き来ばっかりになって、外との繋がりは自分から動いてコミュニティに属さないとあんまり無いんですよ。うちの会社、社風的にもそういうのを推奨してる会社で、会社に閉じこもってなくてアウトプットしなさいという会社なので。とは言っても、仕事のことをやるのはめんどいなって。
ミヤモト:そうですね。お笑いのアウトプットなら世間から注目を浴びれるんじゃないかなと。仕事のアウトプットは苦手な部分があるので。そっちで輝かせていただこうかなと。
新飼:まとめると、仕事はあんまり得意じゃないから、
ミヤモト:いやいや、ちがうちがう。
新飼:自分が輝けるものを探したらお笑いだった。お笑いなら輝けると思って芸人になった。
ミヤモト:そう、仕事不得意とかはいいんすよ。「お笑いなら輝ける」だけで。
ーーミヤモトさんは元々NSCに通われていたと思うのですが、NSCに入って、社会人になってまたお笑いを始めた経緯をお聞きしたいです。
ミヤモト:高校卒業して、1年間お金を貯めて、東京に行って東京NSCに入ったんですよ。しばらく活動して、卒業間際に相方がいなくなっちゃいまして。僕、漫才がやりたかったんですけど。
ミヤモト:そして、NSCと関係ない人から「漫才やらないか」と声がかかって。NSCを辞めてその人と組んで漫才やった方が自分にとって有意義だなと思ったので、辞めたんですよ。で、その人と路上ライブとかしてて、、、
新飼:(ミヤモトの服に手を突っ込む)
ミヤモト:えっ?え?
新飼:こんなところにポケットあるんだと思って
ミヤモト:やめて、話の腰折るの。ちょっと我慢してもらえるかな。
新飼:(ポケットを覗きながら小声でつぶやく)
ミヤモト:もうちょい!すぐ終わる。こっからはやいから。
ミヤモト:外部の人とやってたんですけど、なんか上手くいかなくなっちゃって、辞めまして。このまま東京いてもしょうがないなってことで、地元の山口に帰って、しばらくプー太郎してたんですけど。このままじゃよくないんで、福岡に出て、仕事でも探そうってなって今の会社に入社しまして。なんかのらりくらりやってたら新飼さんと出会って「お笑いやろうぜ」って言われたんで、前も中途半端で終わっちゃったからもう一回やってみようかと思って始めた、という感じです。
ーー福岡でお笑いをやることの魅力と難しさについて教えてください。
新飼: 魅力でいうと、最近はよしもとの劇場もできたし、割とお笑いを身近に触れる機会が多い。自分から観ようと思えばいつでも観れる環境が揃っているので、勉強にもなるし、興味を持つきっかけって意味では敷居が低いのが魅力の一つかなという感じですかね。
ミヤモト: そうですね、東京でやってる人たちってみなさんの前に出ていく場も機会もたくさんあって、福岡ってあんまりないんで。そこが逆にアングラな感じでお客さんからしたら下積み時代から観ているような感じで、「私が育てた感」を感じられるんじゃないかなと思いますね。
新飼: まあ難しさでいうと、機会が結構限られるんで、アマチュアとかインディーズのお笑いライブに出るってなると。最近こそ割と増えてきてますけど。僕たちが始めた時とかは、1、2箇所ぐらいしかなかったので。
ミヤモト: 最近増えましたよね。+Funが主催するライブも増えてきたけど、ライブにいざ出るぞってなった時の窓口の狭さは一つ難しさとしてあるかなと思います。けど、そこを難しいと感じたことはないですね。
ーーお笑いライブの魅力はなんだと思いますか?
新飼:テレビとかだと切り取られてるんで、真の意味で自分の目で見てないというか。カメラ越し、編集越しのお笑いしか見れてないと思うので。生で観るっていうのは編集もないですし、自分の目を通したフィルターしかないので、そういう意味ではライブ感ももちろんあるし、感動しますよね。「この人たちはこんなに熱量を持って人を笑わせようとしているんだ」って笑わせるためだけに出てきて、ネタをやってはけていく姿。これは生で観た方が、間とか声のトーンとか表情とか味わえるんで、そういうのが魅力の一つかなと思います。
ミヤモト:僕は、生で観た時に思うのは、舞台上に立っている人も同じ人間なんだって。テレビとかで画面越しで見てる人って、自分とは全然違う異世界の人がなにかをしているってだけのぼんやりした印象しかなかったんですけど、実際観に行くと、本当に僕らと同じような年齢だったり、空気感とかも、同じ人間なんだ、って。
新飼:そらそうだろ
ミヤモト:これが僕的には本当に同じ世代の方が客席と舞台を隔ててすぐそこにいるんだっていうのに感動した覚えがあります。そこが生で観ることの魅力の一つなのかなと思います。
ーーここからはお仕事についてお聞きします。今のお仕事を選んだ理由を教えてください。
新飼:僕は元々、学生の時からインターネットに入り浸ってたんで。最終的に働くならWebなり、インターネット関連の仕事がいいなと思っていて、まずそれがベースにある。っていうのと、自分の会社のサービス、製品があった方が働く上で僕は愛着も湧くと思ったので、ネットで自社サービスをやっているところ、っていう感じで選びました。
ミヤモト:僕は成り行きです。っていうのも、さっきも言ったんですけど僕プー太郎してて、やること無かったから、とりあえず仕事が多い福岡に出て、とりあえず「IT企業」っていうかっこよさに惹かれてただただ入ったっていう。それに尽きます。
新飼:別にIT企業に入りたいとかは?
ミヤモト:強いこだわりがあったわけでは無いですね。
新飼:入れさえすればどこでもよかったと。
ミヤモト:あんまり掘り下げすぎないで?あんま言うと評価に響いちゃうから。でも、僕はお笑いを職業にしたいなと思っていたので、それが挫折しちゃって、じゃあもうどこでもいいやみたいな感じの時期でしたね。
ーー働きながら芸人をしていて良かったことと大変なことを教えてください。
新飼:良かったことは、意外とお笑いは仕事にも役立つっていうところですよね。
ミヤモト:うん、たしかにそうですよね。
新飼:例えば?
ミヤモト:あのー、なんでそこ振るん?そこは自分で言わないとダメなんじゃない?でも、仕事する上でコミュニケーションが大事じゃないですか。そのきっかけにすごいなりやすくて。「お笑いをやってます」っていうのはすごい食いつきがいい話題なので、そこから話を広げたりアイスブレイクができるので。なのでそこはすごく良いなと思ってます。これ感じるでしょ?
新飼:僕は、ネタ書いてるんですけど、ネタを書くのって0→1というか、無から生み出すわけなんで、ネタを考えて台本に書き起こして破綻してないかっていうのを確認するのは仕事において企画を考える時とか、アイデアを出す時に応用が効くなっていうのもあるし。ネタ書いて実際に人前に出てライブをやるってなると、ウケることもあれば、信じられないぐらいスベることもあるんですけど、いずれにしても人前に立つっていう経験を難易度が高い「人前に立つ」をやれるんで、社会人やってたらプレゼンしたりとかなにかしら人前で話すってことがあると思うんですけど、それを強制的にレベルアップさせてくれるっていうところが良いなと思いますね。お笑いであれだけスベったから、この会議でなに言われようが全然なんも喰らわないわっていう心持ちにもなるし。
新飼:大変だったことは、そんな無いですけどね。僕たち去年は30本ぐらいライブに出たんですけど、それぐらいだったら大変なことはそんなに無かったです。なんかあった?大変なこと。
ミヤモト:そうだな。ライブって集合時間とか決められていて、そこに間に合いそうに無いなってことが業務の関係上あることがあるんですよ。小倉でライブがあったりとかもあるので、それだったらこの電車に乗らないと間に合わないとか、僕らの仕事は調整が効くのでなんとかなってますけど、仕事によっては大変な部分ではあるかなと思います。
ーーお笑いやお仕事で今後挑戦したいことはありますか?
新飼: 挑戦したいことね、ちょっとありすぎて。話し始めると夜が明けちゃう可能性があるので。
ミヤモト: そんなに、すごいっすね。
新飼: お笑いでいうとやっぱり、去年は割と呼ばれたライブに出るとか受け身だったので、今年は自分たちでライブを主催するとか、そういう風にプロアクティブに動きたいなと。あとは、そういうのを糧にして賞レースとかで結果を出したいなというのが挑戦したいことかな。
ミヤモト: 挑戦ではないですけど、M-1の1回戦通りたいなと。とりあえずそこの壁を抜けたいなっていうのはありますね。
ーーありがとうございました!