【無銘 月山寛安】

刀 白鞘入り、拵え付き、長巻直し(保存刀剣)

銘文 無銘(月山寛安)

末古刀 出羽国

無銘(月山寛安)としては上作にランクされます。

はばき 素銅地一重

刃長 72.2cm

反り 2.1cm

目くぎ穴 2個

元幅 3.39cm

先幅 2.74cm

重ね 0.93cm

刀身重量 840g

時代 室町時代永禄のころ(1558~1570年頃)

体配 長巻直しの豪壮な刀で両面に棒樋・添樋を掘る。身幅が広く重ねが厚い作品で大切先となり横手を切る。

地鉄 綾杉肌がよく現れ当時の月山肌をよく見て取れる。地には白気映りが鮮明に表れる。

刃紋 直刃出来に二重刃、小足が良く入り帽子は小丁字乱れとなり先掃き掛けとなる。

特徴 月山寛安は出羽の刀工で古月山の流れを汲んで室町時代末期に活躍する。地金が一層古く感じられ綾杉肌が鮮明に表れ地にには映りが現れる。

本作は長巻を無い舌作品で豪壮な体配に地金が良く練れて古月山の魅力を遺憾なく発揮した作品です。

拵 印籠拵え

鍔 木瓜型鉄鍔に風景を彫る。

縁頭 銀地に桐紋に唐草を彫る。

鞘 黒い呂鞘の印籠刻みを施す。

目貫 銀で桐紋を高彫りする。

登録記号番号 愛知第24686号

交付年月日 昭和37年11月19日

日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書付き

葵美術評価鑑定書 全身押形付き

本阿弥家鑑定小札付き

金額 ¥880,000(税込)