悪霊の家和風改変シナリオ
悪霊の家和風改変シナリオ
◎導入1 依頼型
あなた達は七夕祭りの為にこの町を訪れている。ある日、探索者達は滞在中に偶然知り合い仲良くなった地元の駐在である番から、一件の建物の調査を依頼される。 それは街外れの山奥に建つ古い和風建築の民家であり、最近その建物の近辺で不審な人影の目撃や、小火騒ぎなどが起きているのだという。番巡査は七夕祭りの対応で忙しく、手を回す事が出来ないらしい。 依頼としては、建物の中に不審者が居ないか確認して欲しいというもの。手伝ってくれれば相応の報酬は出すと彼は探索者達へ頭を下げるだろう。◎導入2 自主参加型
あなた達は怖い話が大好きなオカルト好きだ。 ある時、あなた達は最近有名になっているオカルト屋敷の話を耳にする。何でも嘗て呪われた一族がそこに住んでおり、今もなお呪いが残されているというのだ。 酷薄な好奇心から、或いは何か違う理由から、あなた達は自らその悪霊の家へと足を運ことにした。◎玄関
玄関は嘗ては栄華を保っていた事がわかるような大きなもの。【目星】で玄関の靴棚の下に子供用と思われる非常に小さな下駄を見つける。褪せた赤い鼻緒が着いているが切れてしまっている。 【アイデア】でそれがデザインの割には小さ過ぎると気がつくだろう。【歴史】【人類学】に成功する事で、中国の纏足を思い出すかもしれない。 下駄を手にする、或いは屋敷内へ足を踏み入れようとすると、屋敷の奥へ続く廊下を幼い少女が鞠を追いかけて消えていく姿を見るだろう。◎居間
家族全員が団欒するためと思しき部屋。部屋の中央に囲炉裏があり、蓋がされた鍋がかけられている。蓋を開いて中を覗くと血腥く腐った臭いのする、吐き気を催すどろりとした奇妙なものが入っている。奇妙な事に、この臭いは蓋を明け、中を見た者しか感じる事は無い。【正気度チェック0/1】 【アイデア】でそれが人肉であるような気がする。【医学】で調べるとそれが完全に腐った人肉である事に気付いてしまう。【追加正気度チェック0/1d2】◎台所
土間状の炊事場。竃や水場が存在する。竃にかけられた鍋には蓋がされており、囲炉裏と同様のトラップが存在する。 中に入ろうとすると、少女の笑い声が聞こえ、背筋が凍り付くような感覚を覚える。中に入るならば、錆びた包丁や不気味なものが詰められた鍋などの台所用品が一斉に浮き上がり、探索者達めがけてとびかかってくるだろう。 【DEX×3】【回避】で回避が可能。失敗した場合、1d2のダメージ。【正気度チェック。1/1d4】 これはウタが探索者達を追い出そうとしている様である。◎客間
客間へ近付くと、中からは子供の声で歌が聞こえてくる。客間の襖を開くと声はぴたりと止む。この歌は後述する子守唄と同様のものだが、この時点でははっきりと内容を聞き取る事は出来ない。 中は広々とした不気味な部屋になっている。部屋の中央に古い前指し(匕首)がぽつんと飾られているのが真っ先に目に入るだろう。前指しには奇妙な紋様が描かれている。これは古尾人家の家紋である事がその後の調査で分かる筈だ。これが重要なアイテムである事が分かるよう、KPは探索者にそれとなく伝えると良いだろうが、持って行く事をKPから探索者へ伝える必要は無い。 小刀に触れるとゾッとするような鋭い冷たさが触れた者を襲う。【正気度チェック。0/1】 天井の梁の部分には歴代の当主達の図と思われる写真が何枚か飾られているが、その何れもが顔の部分が破られている。まるで故意に破り散らしたかのようだ。◎中庭
中庭には客間から移動する事が出来る。中庭の片隅には井戸が存在するが、中を覗くと水が並々と入っているように見えるだろう。 正確にはこれは他人からの干渉を強く拒むウタ、及び彼女を封印しようとした古尾人家の呪術によって映されている幻影であり、実際の井戸はとっくの昔に枯れ井戸になっている。後ほど文隆や妙から情報を聞く事でこの幻影を打ち破る事が出来る。この時点では誘導する事は好ましくないだろう。 中庭に出ると、少し離れた場に存在する【離れ】が目に入る。◎離れ
離れはお堂のような形をしている。入口には一枚の古い札が貼られているが、中央で破れている。誰かが先に入ったのか、扉が微かに開き風に煽られ音を立てているだろう。 【オカルト】で札を観察する事で、それが神道の除霊などで用いられる神札と呼ばれるものだと分かる。また周囲を【目星】で観察する事で、どす黒く変色した清酒の瓶や、やはり変色した盛り塩などを発見する事が出来るだろう。 【アイデア】で地元の詳しい人間に尋ねれば詳しい事が分かるかもしれない、という印象を受ける。 これは日置神社の神主である広能家が50年に一度の周期で執り行っている封印の儀式の跡である。文隆もこれを行ったが、何も知らない地元の子供達が入り込み、結界を壊してしまったのだ。◎家の歴史について調べる
古尾人家の調査を終えた探索者達は家の歴史について調べようとするだろう。或いは事前に情報を入手しようと動くかもしれない。その場合は市役所の帳簿や交番の資料を【図書館】で調べる事が出来る。小さい町の為、この町に図書館は存在しない。【図書館】を3時間かけて調査を行う事で、1成功につき1つ下記情報が分かる。*あの家はかつて古尾人(こびと)一族という地元の権力者が住んでいたが、明治期を境に古尾人一族は急速に衰退してしまった。今は名義上の管理は日置神社(ひおきじんじゃ)が引き継いでいる。*古尾人一族は嘗てこの土地の宮司ような役割を担っていた。火卸(ひおろし)の儀と呼ばれる儀式により人々へ豊穣を齎したとされる。一族の衰退以後は別の土地から訪れた神事関係者がそれを引き継いだ。それが日置神社である。*古尾人家は代々『神子(みこ)』と呼ばれる女性を有し、その女性が神託を受けていたようだ。*古尾人一族の衰退が始まって間も無く、古尾人の家は謎の大火に見舞われ、一族の殆どが死亡したらしい。◎神社で話を聞く
日置神社はこの町に唯一存在する神社であり、町の規模に反して奇妙に大きな神社である。御祭神は迦具土神。現在は七夕祭りに備えて多くの人間が準備の為に出入りしている。 神社内では薪が土台状に組まれている。この土台に一晩中火を燃し、7日を終えた所で飾った笹や短冊をこの火で燃やすのが七夕祭りの習わしだという。 ここには神主の広能文隆が居るだろう。彼は探索者達が古尾人家について調べていると知ると良い顔はしないが、【対人技能】に成功する事で古尾人家に関する詳しい歴史を教えてくれるだろう。出てくる情報は下記の通りだ。*嘗て古尾人家は神降ろしの儀式を行っていたその儀式は『火卸の儀』と呼ばれていた。それが訛って日置になり、この神社の由来となったという。彼らはその儀式によって体内に神を宿した『神子』という存在を生み出し、神子の齎す神託や不思議な力を用いてこの地域へ豊穣を齎したとされている。古尾人家は火の神を信仰していたという。寒い地域である故に、火を神聖視していたようだ。*この街の七夕祭りは元を辿ると火卸の儀の事である。古尾人一族の衰退と共に形や名称が変わっていった。今は地鎮祭の意味が強いとされている。屋台や見せ物なども集まり、地域外からの観光客も存外多いという。*古尾人家の衰退の原因となったのは、ある時、火卸の儀に失敗してしまったからである。原因までは分からない。当時の神子の名は古尾人ウタという。古尾人家最後の神子である。 【心理学】を用いる事で、「火卸の儀失敗の原因は分からない」という言葉を伝える時に彼が僅かに目を逸らした事が分かるだろう。しかしこの事について彼の口を割らせる事は容易な事ではない。◎オルゴールを修繕する
適切な機材を揃えて【機械修理】に成功する、或いは町の修理屋へ依頼するなどで、1日かけてオルゴールを修繕する事が出来る。 オルゴールを引き取ると、オルゴールからは子守唄が流れてくる。そのメロディは屋敷で少女が口ずさんでいたものと同じだという事が分かるだろう。 音を聞いた町の住人達は懐かしい歌だとそれを懐かしむ。曰く、これは町に昔から伝わる子守唄なのだという。この町の子供達は皆これを聞いて育つのだと住人達は教えてくれるだろう。 探索者達が歌詞について言及すれば、下記のような文面を教えて貰う事になる。◎奇妙な老女
ある程度情報が集まってきたところでこのイベントを発生させると良いだろう。探索者達が何らかの行動をしていると、「もし、そこのお若いの」と声をかけられる。振り返るとしわくちゃの老女がニヤニヤと不気味に笑いながら探索者達を見つめているだろう。 「悪霊の家の話を知っておるかえ?」と彼女は切り出してくる。彼女から古尾人家に纏わる、より詳しい話を聞く事が出来る。*火卸の儀とはおぞましい代物だ。神子には代々若い女が選ばれる。清められた小刀によって割腹を行い、そこに儀式によって降ろした神という名の火の塊を封じ込める儀式である。神子達はそれにより超常の力を得るが、死ぬまで体の内側から焼かれ続ける苦痛を味わい続けるのである。*最後の神子である古尾人ウタの火卸の儀は失敗した。儀の場に邪魔に入った者が居たからだ。それは我が子を憐れんだウタの母親だった。けれどそれにより儀式は失敗し、ウタはより悲惨な末路をたどる事となった。永劫の苦しみの中にその身を置く事になったのである。*ウタの苦しみと母親の嘆きはそれは酷いものだった。ウタは一族とこの土地、そして己の母親を呪い続け、母親は一族を呪い娘の境遇を嘆き続けた。その負の念により古尾人家は衰退を辿った。やがて二人の怨念により建物内で火災が発生し、古尾人一族の殆どは死亡してしまった。それ以来あの土地はずっと呪われ続けており、木は朽ち、水は枯れ、自然すらもあの家を避けるのだ。*二人の怨念が土地へと溢れ出す前にと、街の人々は古尾人家に見切りをつけ、外部から人を呼び、日置神社を作りウタと母親の怨念を封じ込めた。文隆ら日置神社の宮司達はその任を代々引き継いでいるのである。 これらの情報を昔話を語るように老女は伝える。何故そんな話をするのかという理由を問われたならば、彼女はウタの封印が解け始めている事、今更再度封印を行った所で大した効力は最早得られないだろう事を伝え、手遅れになる前に早く町から逃げると良いと探索者達へ伝える。暗に、この町はもう駄目だと探索者達へ伝えるのである。 彼女の提案にどう応えるかは探索者次第だ。◎前差しの呪い
道中で手に入れる事の出来る前差しは呪われており、それを屋敷から持ち出した探索者が居た場合、夜な夜な夢にヲリの記憶を垣間見る事になる。 その都度正気度チェックが発生する。基本的な減少量は【1/1d4】。 一度この夢を見ると、それ以後は前差しを屋敷へと返しても、夢から目覚める度に枕元に前差しが置かれている事になる。 この夢を用いて、KPはシナリオの背景説明などの演出を行うと良いだろう。◎地下へ至る道
本来ならば水は存在しないと言う話を聞いてから、井戸を覗き込むと先日まで確かに存在した筈の水が消えている。問題無く中へ入る事が出来るだろう。 底に着くと、人間一人が通れるぐらいの隠し階段がある事が分かる。一列に降りていく事になると伝え、隊列を決めるようKPは指示するように。 やがて地下へ降りて行くにつれ、どんどん温度が上がっていく。暫く進むと探索者の誰かが持っているだろう前差しが一人でに動きだし、探索者めがけて襲い掛かってくる。【正気度チェック。1/1d4】◎地下室の中で
探索者達が中にはいると、むせ返るような腐臭と肉の焼ける臭いが鼻を突くだろう。地下である筈なのに周囲は明るい。何故ならそこには体内に決して消えぬ火を抱えたまま、百数年の長きに渡り生き続けている怪物、古尾人ウタの変わり果てた姿があるからだ。【エンディング分岐とクリア報酬】
◎ED1 火卸の儀・再
条件:地下に行く事無く探索を諦める/地下へ行く事無く七夕祭りの日を迎える 解き放たれた母親の怨霊は娘を探し求めて地上へ溢れ、ウタの怨念と合わさり街へ襲い掛かる。その思念は多くの人々の思念が集う祭りの場の気と合わさる事により、地の底に封じられていたイォマグヌットを蘇らせる事になる。奇しくも、それは嘗て古尾人一族が行っていた儀式のように。 蘇らせられたイォマグヌットは、街も人も、全てを余す所無く焼き尽す。後には原因不明の大火によって一夜にして燃え尽きた街だけが残されるのだ。 ウタとヲリの魂は目的を遂げたイォマグヌットによって連れ攫われ、永遠の苦痛の中に身を置くこととなるだろう。 探索者達が街を逃げ出していれば探索者達は死なずに済むが、番万や広能文隆を始めとした地元住人達は全員死亡する。*クリア報酬:無し◎ED2 母子再会・絶
条件:地下室でウタを倒さず逃げ帰る 探索者達が地下への扉を開く事により、母親の怨霊は娘と再会を遂げる為、街の悲劇は回避される。しかし屋敷そのものの除霊が為された訳ではない為、古尾人屋敷はその後も悪霊の家として語り継がれる事となる。 そして祭りが終わった翌日、番巡査の無惨な死体が屋敷の前で発見される事になるだろう。探索者達の報告を受けて、祭りを終えた番巡査は屋敷を自ら見に行ってしまい、悪霊の手にかかってしまったのである。*クリア報酬:無し◎ED3 母子再会・終
条件:ウタを物理的に殺害する 武道に長けた探索者達が相手だった場合は不可能な選択肢ではないだろう。 ウタは断末魔の悲鳴を上げ死亡する。或いはそれこそが彼女にとっての幸運なのかもしれない。ウタの排除が完了する為、街の悲劇は回避される。探索者達は祭りを楽しむ事が出来るだろう。 そして探索者達は祭りの翌日、番巡査から礼を言われ、こんな事を話される。「実はね、君たちに頼んだ手前、昨日の夜に例の屋敷の様子を見に行ったんだよ。そうしたらね、不思議だったんだけど、屋敷の中から女の人の泣き声が聞こえてきたんだ。『ごめんね、ごめんね、ごめんね…』って。わたしゃ、何だか凄く悲しくなっちゃってねぇ。あそこには、何か悲しい記憶でも残っているのかなあ……」 文隆や妙からヲリに関する詳しい情報を与えても良いだろう。 確かな事は、娘は成仏したが、娘を悪霊としてしまった罪悪感に囚われ続けた母親の魂は、その後も暫くは地上に縛られ続けるだろうという事だ。 しかしそれは最早、探索者達にはどうしようもない話だろう。*クリア報酬・シナリオクリア…1d15の正気度回復。◎ED4 母子再会・幸
条件:ウタを殺害する事無く、ヲリの霊共々ウタを成仏させる。 ウタだった醜い化け物は、「……おがあ、ざ、ん」と悲しげな呻き声をあげて母へと近寄るだろう。母親も娘を抱きしめ、母子は暫しの再会を堪能する。 そしてウタは探索者へ「殺して」と告げるだろう。それによってようやく、ウタとヲリは共に成仏する事が出来る。 その後、祭りはつつがなく執り行われる。探索者達は祭りを楽しむ事が出来る筈だ。そしてその祭りの人ごみの中、笑って人ごみに紛れて消えていく、半透明の母子の幻影を見るかもしれない。*クリア報酬・シナリオクリア…1d15の正気度回復・母子を成仏させる…1d5の正気度回復【NPC一覧】
■古尾人ウタ 呪われた神子 ??歳
STR:18 CON:22 SIZ:18 INT:16 POW:18 DEX:7APP:1 EDU:6 幸運:90 知識:30 アイデア:80耐久値:17 MP:18 正気度:0 ダメージボーナス:+1d6装甲:10ポイントの魔術装甲技能:隠す30% 聞き耳60% 神話技能31% 憎悪71% 間違った所へ導く64%呪文:《肉体の保護》《支配》 《黄泉醜女の召喚/従属》(※クトゥルフ2010参照)武器:空飛ぶ前差し…攻撃力:1d3。命中率:ウタの現在のMP×5%。一度攻撃を行う度にウタのMPは1減少する。耐久力:3 ※ただし命中させるのは非常に難しい。弱点: オルゴールの音を聞くと全ての能力値が−2され、前差しの自律攻撃が行われなくなる。 また次のターンから全ての技能の成功率が−10%ずつ低下して行く。設定: 神子として一族による儀式を半端に施された結果、永遠に死ねない肉体を持ってしまった少女。肉体だけは醜く老化を続ける一方で、精神だけは永遠に9歳の幼い少女のままであり、今や元の容姿は見る影もない醜悪な容貌へ姿を変えている。 自らに永遠の苦痛を与えたこの世界を憎み、せめてのも安寧を守る為に屋敷に狂気と共に固執する。けれど彼女の本当の願いは、紛れも無く、この世界からの解放、即ち自身の死である。◼︎古尾人ヲリ 母親の亡霊 享年35歳
INT:16 POW:11アイデア:80 MP:11設定: ウタの母親の亡霊。元は古尾人家の先代神子の妹。姉の無惨な死に姿が忘れられず、古尾人家の呪われた因習に恐怖を抱き続けてきたが、逃げる勇気も持てずウタを出産した。彼女に逃亡をもちかけた夫は一族の者により殺害され、それが彼女の逃亡の勇気を削いでしまった。 けれど娘が儀式の生贄になる事に遂に耐えきれず、娘を助けようと儀式に乱入。しかし彼女の乱入により儀式は失敗したものの、ウタは更なる呪いをその身に宿す事となってしまった。 儀式の失敗後は一族により離れに幽閉され、娘の呪いによって発生した火災により生涯を終える。生涯娘の安寧を強烈な罪悪感と共に祈り続けていた。 彼女の願いは娘の解放と救済である。◼︎広能文隆(ひろのうふみたか) 神主 57歳
「……帰れ。この件はお前達が関わるべき問題じゃない」STR:16 CON:14 SIZ:14 INT:14 POW:10 DEX:9APP:7 EDU:17 幸運:50 知識:85 アイデア:70耐久値:15 MP:10 正気度:50設定: 町に唯一存在する神社、日置神社の神主。真面目で厳格な性格をした中年男性。厳めしい面構え。現在は七夕祭りに備えて忙しくしている。 日置神社は古尾人家と関わりの深い神社であり、彼自身も古尾人家に纏わる伝承は理解している。古尾人家のお祓いを行っていたのも彼である。尚、お祓いは代々50年に1度行われているという。 ウタは邪悪な悪霊であるといった表面上の伝承を伝え、これ以上関わるべきではないと探索者達を諭すだろう。悪い人間では無いが融通が利かない頑固な性格。◼︎広能妙(ひろのうたえ) 放浪巫女(元) 92歳
「ヒッヒッヒ……半端に手を出す事こそが悲劇の引金よ、阿呆息子め……」STR:8 CON:11 SIZ:9 INT:18 POW:18 DEX:18APP:2 EDU:11 幸運:90 知識:55 アイデア:90耐久値:10 MP:18 正気度:90設定: 文隆の母。前代宮司、なのだろうか? 不気味で腰の曲がった無駄に元気な老女。普段は各地を放浪しているらしい。古尾人家に伝わる伝承を独自の視点も交えて語る。探索者達へウタを完全に除霊するにはどうしたら良いかのヒントを与えるだろう。 飄々とした掴みどころの無い浮世離れした人物であり、どうせ関わるなら最後までキッチリやれと探索者達をけしかける。 登場させるのが面倒くさければ割愛しても構わない。