コード・オブ・クトゥルフ
コード・オブ・クトゥルフ
ロサンゼルス決戦
ロサンゼルス決戦
──……その日、世界と人類は終焉を迎えた────アメリカが先走りやがった! 核ミサイルを発射だと!? 正気か!?────放射能を帯びて復活だとぉ!?────勇敢なる諸君らと共に戦えた事を誇りに思う────この世界が終わったら、俺たちどこに行くのかな────人類に希望あれ!──
いま、世界の運命は君たちの手に委ねられる!
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◼︎【今回予告】
──……その日、世界と人類は終焉を迎えた────アメリカが先走りやがった! 核ミサイルを発射だと!? 正気か!?────放射能を帯びて復活だとぉ!?────勇敢なる諸君らと共に戦えた事を誇りに思う────この世界が終わったら、俺たちどこに行くのかな────人類に希望あれ!──◼︎【今回予告:世界観詳細編】
世界は崩壊した。 今より1年前、突如として太平洋上に現れた正体不明の怪物は、周囲に解析不能の汚染物質を撒き散らし、太平洋沿岸の国に重篤なダメージを与えた。各国は厳戒態勢を取り、国連は緊急事態として怪物への攻撃を敢行。しかし怪物は攻撃のことごとくを無力化。反対に怪物により世界中に放たれた多量の落とし子により世界の75%は焦土と化し、1年間で人口の2/3は死に絶えた。 人類文明は崩壊を迎えつつあった。 多くの人間は人類という種の終焉を理解し、絶望し、発狂し、死を望んだ。 けれど、幾人かの人間たちはまだ諦めてはいなかった。そう、君たちのことだ。 君たちは今、怪物──コードネーム・クトゥルフに抵抗する為に発足された多国籍軍「ゼータ」の一員となり、北極を目指し北上するクトゥルフを追って超大型戦艦「エルピス」に乗船している。 北極は近い。君たちの決戦の時もまた近い。 玉虫色に汚れきった海を北上しながら、しかし奇妙なほど静かな夜。 時刻はマルサンマルマル(03:00)。 戦艦「エルピス」の第3ブリーフィングルームから、この物語は幕をあける。◼︎【ハンドアウト】
本シナリオはハンドアウト制を採用する。 探索者達はシナリオ内では軍人として扱われるが、世界の危機を前にして集った義勇兵であるとする為、職業は一般的なものを選んでも構わない。 このシナリオ内では、探索者達は全員適切な軍事的訓練を受け終えているものとし、全ての重火器技能の初期値を50%として扱う。◼︎【特殊ルール】
+【隊員ルール】 初期隊員数:各探索者につき10人 SAN0、HP0、能力値0化などの行動不能・死亡判定になった場合、隊員が代わりに犠牲になったものとする残機ルール。隊員一人を犠牲にすることで、その時点でのPCに対する判定を無効化する。 正気度判定時に隊員を消費する事で、発狂判定そのものをなかったことにし、精神分析の代わりとしても構わない。(PCではなく、隊員が発狂した・死亡したものとみなされる) サプリメントの「クトゥルフホラーショー」を所持している場合、詳細はそこに記載されている捨て駒キャットルールに準じる。 基本的に、部下達はPC達の指示を受けて行動するため、個別の行動や特殊な行動を取ることは出来ない。要するに残機が10個あると思っておけばいい。 部下はモブだが、プレイヤーが望むならば好きに名前をつけさせても面白いかもしれない。 各自、部下達との関係性はKPの許す限り、プレイヤーが自由に設定して構わない。◼︎【おまけ:隊員死亡シチュエーション表(1d10)】
1:「この戦いが終わったら、俺、結婚するんです」2:「どうです、もう弱虫なんて言わせませんからね! ……あ、れ…?」3:「何か向こうから変な音が……確認してきます」4:「故郷に帰って、美味い飯を出す店を持つのが夢なんです」5:「おれ……役に立てました……? ははは、よかった……」6:「いやだ、いやだ死にたくない! 死にたくない、助けて隊長!!」7:「天に召します我らが父よ……どうか彼らをお守りください……!!」8:「妹が病気でして。俺が守ってやらないといけないんです」9:「すんません……賭けの負け金、払えなさそうです……」10:「あなたの部下になれて……俺は幸せでした……!」◼︎【カット1:ブリーフィングルームにて】
++++++++++++◼︎【カット2:海上哨戒任務】
+++++++++++++発生イベント【クトゥルフの落とし子との戦い】
戦艦エルピスを用いた擬似戦闘となる。 この判定でファンブルが発生した場合、冒頭でドリトスを食べたがっていたアルファチームの隊員のマイケルが死ぬ。◼︎【カット1:迫る危機】
◼︎【カット1:総司令官の言伝】
◼︎【カット2:海上・遠のく意識】
クトゥルフの攻撃により、PC達は救命艇ごと海へと跳ね飛ばされる事になる。しかし幸いに、その衝撃のおかげで船の近くに落下する事はなく、水中から救命艇を襲う深きもの達に襲われる事も無かった。 凄まじい波が発生し、救命艇は船から遠ざけられていく。その波の奥、君たちは先ほどの怪物よりも遥かに大きな怪物の姿を見るだろう。 <幸運>判定を行い、失敗した場合、探索者は大いなるクトゥルフの姿を目の当たりにする。正気度チェック。(1d10/1d100) 成功した場合はクトゥルフの姿を見る事はない。しかし、その怪物へと全砲門を解放し、凄まじい砲撃と共にぶつかっていく戦艦エルピスの末期を見る。エルピスは巨大な怪物へとぶつかり、そして凄まじい爆発を上げ、海中で嘲笑っていた周囲の深きもの達を巻き添えにしながら探索者達の目の前で沈没していく。人類の最期の希望と謳われた巨大戦艦の最期の姿に、君は湧き上がる絶望から逃げる事は出来ないだろう。 正気度チェック(1d3/1d6)(これらの判定でファンブルが発生した場合、冒頭でドリトスを食べたがっていたアルファチームの隊員のマイケルが死ぬ) 凄まじい熱波がPCたちを襲い、意識が遠のいていく…。◼︎【カット1:海上・仲間達と】
◼︎【カット2:見知らぬ遺跡】
++++++++++++?? ??:??謎の小島 地上◼︎【カット3:帰りつく場所】
++++++++++++◼︎【カット1:コード・オブ・クトゥルフ】
◼︎【カット2:エンドロール】
【クリア報酬】
・世界を救った:1d100(※その時のPCのSAN値を見て、KPは適切と思う数字を随時設定する)【NPC一覧】
◎クラーク・アシュトン・スミス艦長 デルタグリーン将校
「勇敢なる諸君らと共に戦えた事を誇りに思う」STR14 CON15 SIZ17INT18 POW12 DEX16APP14 EDU21 SAN0 探索者達が最初に乗っているゼータの戦艦エルピスの艦長。 デルタグリーン時代からの将校だが、ダゴン秘密教団との戦いに敗北し、滅亡する世界を前に正気を失う。せめてゼータ内に入り込んだダゴン秘密教団のメンバーを一人でも多く道ずれにせんと、クトゥルフへのエルピス特攻作戦を立案し指揮した。彼は狂っていた。◎マイケル・ハートマン 死亡フラグを立てる部下
「なあ、この戦いが終わったら、あんたは最初に何をしたい?」(ステータス:なし(部下ルールに従う)) 探索者の部下の一人。アルファチームの隊員。ドリトスをこよなく愛する調子のいい小心者。アーカム出身。特殊な設定は特にない。ファンブルが起きると死ぬ。 プレイヤーが部下の名前や設定をきちんと考えているようだったら割愛しても問題ない。(名前の元ネタ:ロサンゼルス決戦&フルメタルジャケット)◎ローリー・ワイルダー 変わり果てた元デルタグリーン隊員
「……ひでえ幻だな……あいつは平和に暮らしてるべきなんだ……こんなところに、いるもんか……」STR14 CON11 SIZ17INT13 POW11 DEX11APP3 EDU10 SAN5耐久力14 db+1d4 HO2の探索者の友人であった元海兵隊員。少々短気で乱暴者だったが、情感豊かで責任感と愛国心の強い人物だった。 実際にはデルタグリーンの元隊員であり、1年前のクトゥルフ封印作戦にも参加していた。作戦は失敗し、仲間は全滅。クトゥルフは蘇り、一人ルルイエに取り残されていた。ルルイエへたどり着いた探索者達へ全ての真実を告げる役回り。 ルルイエを彷徨う中で、深きものへと完全に肉体が転じている。もはや人間には戻れないと理解しているが、それでも人類世界の平和を心から望んでいる。(名前の元ネタ:パシフィック・リム&インディペンデンス・デイ)◎レノックス・ストーン 美味しいところを持っていく仲間
「よろしく頼むぜ、アルファチーム」STR14 CON14 SIZ14INT12 POW11 DEX14APP10 EDU10 SAN55耐久力14 db+1d4 探索者達とは別の部隊である第2部隊オメガチームのリーダー。 明朗闊達な好男子であり、軍人らしい軍人。最近子供が生まれたばかり。 冒頭で探索者達に任務交代の時間を告げるだけの人物かと思いきや、終盤で民間人の裏切りにより深きもの達に捕らえられ、肉盾として探索者達の前に現れる事になる。(名前の元ネタ:トランスフォーマー&バトルシップ)