CALLING
CALLING
ああ、誰か、誰か、誰か。この音を、この音を、止めてくれ……。
【導入】
探索者はここ暫く奇妙な耳鳴りに悩まされている。 当初はうっすらとしたものだったその耳鳴りは日が経つにつれ強さを増していき、遂には探索者達の頭を悩ませるまでになっている。【指定された場所「電通トンネル」】
街外れの山へと続く古いトンネル。歩いていくことも出来る。使われなくなって久しい。電波状況は非常に悪く、携帯の電波は届かなくなっている。 行き方は調べれば簡単にでてくる。懐中電灯を持っていく事を示してもいいし、携帯を明かりにするよう誘導してもいい。 手前までは車で行く事も可能だが、トンネルの中までは入れない。 指定された時間は夜九時。この時間になるとトンネルの周囲に人通りは消え、周囲は真っ暗になっている筈である。【暗闇の中で】
トンネルに入る所で探索者達を合流させると良いだろう。トンネルに入って中へ声をかけると反応はない。 トンネルに入って暫く行った所で、<目星>か<聞き耳>で判定。【始まりの電話】
警察への連絡や聴取を終え、(この際にNPC2<警察官>とのRPによりNPC1の情報などを伝えておくと後々の展開を起こし易い) 帰宅した探索者達の携帯電話が再度鳴り響く。電話に出ると不気味な音色が流れてくる。 音を聞いていると、探索者達はそれにのめり込んで行くような、ずっと聞いていたいよな、けれどどこかそら寒いような奇妙な感覚に駆られる。 やがて電話は唐突に切れる。この奇妙な現象にあった探索者達は1のSANを強制的に失う。ここで特殊ルール「携帯電話ルール」の説明を行うと良いだろう。 ここから探索者達の行動が開始される。■シナリオ内特殊ルール
【携帯電話ルール】
導入以降、探索者達はニャルラトホテプと軍司直衛の標的にされる。このままではじわじわと正気を失わされ、やがてはSAN0となりNPC1のような末路を辿る事になるだろう。それを避ける為にも探索者は調査を行わなければならない。 これ以降、行動する度に探索者達のもと、電話が鳴り、奇妙な音色が響いていく。【ハッキングルール】
PCが高い<コンピューター>技能を有していた場合、パソコンへのハッキングを仕掛けて情報を抜き出す事が出来る。 基本的には軍司直衛の<コンピューター>技能との対抗ロールになる。 得る事の出来る内容はKPが自由に設定して構わないが、あまり成功値を高くしすぎると探索者達が一切動かなくなる危険性がある為、KPは難易度調整に気を遣うと良いだろう。【1】
携帯にメールが届く。メールには動画が添付されている。 動画は激しく動くため画面が定まっていないが、人の悲鳴と奇妙な鳥の鳴き声、 また動画の端々に化け物(シャンタク鳥)の姿が映り込んでいる事がわかる。 動画の最後は撮影者の悲鳴と血が飛び散る様で終わっている。1/1d3のSANチェック。 <目星>などでより深く動画を観察する事により、それが夜の電波塔付近の映像である事に気がつく。 ただしより深い観察を行う事により、SANチェック量が1/1d5に変化。【2】
今までに遭遇したNPCが一人発狂する。発狂内容は自傷癖。 発狂したNPCが自分を傷つけているムービーがその人物の携帯電話からメールで送られて来る。 この映像を目撃した探索者は1/1d3のSANチェックを行う。 電話に出なかった場合、翌日、或いは一定時間後に対象NPCは死亡する。この際は判明後に1/1d3+1のSANチェック。 遭遇したNPCが居ない場合は1d6の上下で1か3の内容を行う。【3】
8と同様の出来事が起きる。【4】
PDF化され翻訳された魔術書「ネクロノミコン」の一部。 歯抜けながら読む事が可能。目を通すとアザトースの記述の一部が強制的に目に入る。【5】
今までに遭遇したNPCが一人発狂する。発狂内容は幻覚。 発狂したNPCから電話がかかってきて、明らかに頭のおかしい内容を呟いている。 (例:鼠が襲ってくる助けて死にたく無い化け物めどうしていやだ助けて鼠が目を齧る鼠が私の喉を) 最後は正気を失した絶叫を残し電話が切れる。この通話を受けた探索者は1/1d3のSANチェックを行う 途中で電話を切った/電話に出なかった場合は何度も何度もコール音が続き、 それでも出ない場合は自殺したNPCの写真が写メで送られて来る。この際は1/1d4+1のSANチェックを行う。 遭遇したNPCが居ない場合は1d6の上下で4か6の内容を行う。【6】
電話。 奇妙な音色が聞こえてきて、耳に押し当てた部位から突然刺が飛び出し自分の頭を貫く幻覚を見る。質感と痛みもリアルに感じ取る。 ハッとして正気に戻ればそんなものは存在しないが、この奇妙な経験をした探索者は1/1d3のSANチェックを行う。 電話に出なかった場合は周囲に存在する全ての電子機器が電話に出るまで一斉に鳴り始める。1/1d4に変化。【7】
ダイスで対象探索者を一人決定。対象となったPCはふと気付くと視界と動きを奪われどこかに居る(個別処理) その他の探索者達はPvP展開、<精神分析>による支配解除は不可能。<心理学>と併せ、別人のように感じるだろう。 解除はショックロールかターン数経過、或いは別行動PCが下記の行動に成功した時のみ。 何も無い場合この戦闘ターンは3ターンで終了する。 PCの姿を奪った軍司は探索者達への何らかの攻撃か、 探索者達の持つ情報を破壊しようと動くだろう。 内容によっては戦闘に持ち込まなくても面白いかもしれない。【8】
携帯にメールが届く。メール画面を開くが画面は真っ暗であり、やがて画面から大量の血が溢れ出て来る。 やがて血が溢れる画面は穴のように窪んでいき、その中で何かが瞬きをしている光景をあなたは目撃する。 真っ赤に光る三つ目と目が合った。目が三日月型に歪み笑った。 1/1d3のSANチェックを行う。【9】
今までに遭遇したNPCが一人発狂する。 発狂したNPCから電話がかかって来る。電話に出ると「あー…あーあー…あーうーあー…うあー…」といった 言葉にならない音声だけがひたすら繰り返される。最後には絶叫となり、通話は切れる。 この通話を受けた探索者は1/1d3のSANチェックを行う。1/1d3+1 遭遇したNPCが居ない場合は1d6の上下で10か8の内容を行う。【10】
ボソリと一言、奇妙な声が聞こえた。何と言っているのかまでは聞き取れなかった。 けれどその言葉を聞いた途端、とてつも無い恐怖が探索者を襲う。理由すら分からない圧倒的恐怖。 探索者にこの時点での軍司とのPOW対抗ロールを。成功で1d3のSAN、失敗で1d3のPOWと1d5+2のSANを失う。(POW減少の影響は幸運にのみ影響。現在SANには固定値以外影響無し) 使用呪文:<アザトースの呪詛> <聞き耳>を使用する事でより深く踏み込む事により、その声が男(軍司)のものであると気付き、声に狂気を感じて良い。 ただしより深く耳にした為、POW対抗ロールとSAN減少に併せ、更に追加で1d3/1d5のSANチェックを行う。(対象/一人) 着信を無視すると強制的に着信し、その場の対象が全員になる。【NPC1の自宅情報】
初日の夜、或いは翌日にNPC1の自宅を訪れた場合、炎上するNPC1の自宅を目撃する。 NPC1の自宅にあった情報はほぼ全て炎上して消失するが、インターネット上に残した情報のみ生きている。 フレーバーとして、過去の集団自殺事件で死亡したNPC1の親族に関する情報を与えても構わない。犯行を行ったのは協力者であるニャルラトホテプ。よって自宅炎上時、軍司にはアリバイが存在する。 この家のコンピューターに対し、<コンピューター><電子工学><機械修理>に成功する事で、彼のツイッターのログを見る事が出来る。 ログによれば半年前から耳鳴りが酷くなり始めた事が記載されており、一月前に市民病院に入院する事になった旨が書かれている。 そして最新の呟きは「5000444411224444」となっている。最後に呟かれたのは事件発生前日。 被害者の所持品は携帯電話であると必ず冒頭で伝えておくこと。(=「なんていきて」=何で生きて、となる。ニャルラトホテプのフラグとして扱う)【集団自殺事件】
15年前、とあるカルト団体が煽動した事でこの街で起きた集団自殺事件。 複数の信者達が山の頂きにある電波塔から首を吊ったり飛び降りたりした。 宗教団体による煽動によるものと思われているが、信者の殆どはその事件で死亡している為、詳細は迷宮入りし不明。 関係者への<言いくるめ><説得><信用>、或いは関連物への<オカルト>などで調べる事ができるだろう。 シナリオ後半や数値次第では遺族の何人かは今もこの街で暮らしている事が分かる。数値やRPの仕方によってはNPC1<第一情報提供者>もその一人だと言う事が分かっていい。【山奥の電波塔】
<目星><ナビゲート>で高さ50Mほどだと分かる。電通トンネルを抜けた先、山の頂に存在する古ぼけた電波塔。 正式名称は第弐八電波塔。一般人の立ち入りは基本的には禁じられている。元はテレビやラジオの電波の送受信を行っていたものである。【謎の音の噂】
1年ほど前から噂されている奇妙な噂。「街中に奇妙な音色が響き渡る。その音色を耳にした者は狂って死んでしまう」 実際に1年前からこの街では耳鳴りを訴え精神に異常をきたす者が多発している。 自殺者の数も増加傾向にあり、その影響で発生した噂のようだ。呪いなどと嘯く者も居る。 学者は都市開発による環境の問題や各種電波と脳の影響ではないかと考えているらしいが、詳細は分かっていない。 被害は老若男女問わず出ている。 「医者」や「学者」、「警察官」などへの<説得><言いくるめ><信用>で聞く事が出来るだろう。街の住人ならば<知識>で成功すれば簡単な概要には気付いても良い。 15年前の集団自殺事件と関係があるのではと疑う者も存在する。【この街の都市伝説】
この街について、人の集まる場所で<聞き耳><図書館><知識1/2><オカルト>などで成功した場合に判明。 この街は7年ほど前からネット上ではちょっとしたオカルトスポットだった。というのもネット上でまことしやかに囁かれる都市伝説の発生源がこの街だという噂があるからである。 より詳細な情報は更に<図書館><コンピューター><オカルト>で成功した場合に判明する。都市伝説というのは、謎の異常な生物が映された動画や写真、また古文書めいた文面の記されたPDFファイルが、流出しては消え、流出しては消えている、という奇妙な噂。例えDLして厳重に保存していても、気がつくと消えてしまっているのだという。 また、奇妙なことにそれを見たという報告が非常に少ない事から、真相は眉唾めいて語られている。 探索者がネット上でより詳細に調べようとするのなら、2chなどの掲示板で当該スレを発見しても良い。そこには過去にデータを見たという人間の言葉もある。NPC6<記者>から紹介されても良いだろう。 以下文面。【協力NPC】
【集団心中事件】か【この街の都市伝説】他を調査中、 何かしらの技能にクリティカルで成功する事により(協力NPCが事前に姿を現している場合に限る)、協力NPCと同姓同名の人間が13年前に交通事故等で死亡している事が判明する(<幸運>などで判明させてもいい)。 では自分たちが今まで接していた相手は誰なのか? 同じ名前の別人なのだろうか? この事実にぶつかった探索者は得体の知れない恐怖を覚え、協力NPCと直接面識のない場合は0/1d3、面識のある場合は1/1d6のSANチェックを行う。 個別に情報を与えるなどしても面白い展開になるかもしれない。【軍司診療所】
7年前から街に設立されている私営の心療内科診療所。 山の麓にこじんまりと建物が存在し、軍司直衛という医者が個人で運営している。 裏庭ではアニマルセラピーの一環と称して鶏を飼っているようだ。<調査可能な場所>
「待合室」「病室」「ナースセンター」「院長室」「裏庭(昼夜兼用)」<夜に軍司診療所を訪れる場合>
診療所の前で、軍司に会いにきていた協力NPCに遭遇させるといいだろう。 潜入には<隠れる><忍び歩き>で潜入に成功する必要がある。<鍵開け>判定はお好みで。 或いは協力NPCから何らかの方法で鍵を渡しても可。 ただし、室内には防犯カメラを始めとした各種防犯装置がとりつけられている。 「ナースセンター」での<コンピュータ>か<電子工学><電気修理><機械修理>で解除が可能。<知識1/3>も可。「待合室」
昼に訪れた場合、待合室へは何の問題も無く入る事が出来る。 <聞き耳>で患者の多さに比べ、その建物全体が非常に静かである事が分かる。 <目星>で待合室を見ただけでも驚く程に先鋭的な設備が整っている事が分かる。 最近は精神病患者の急増に伴い、大手市立病院からの下請けも行っているという。重症患者の引き受けも快く行っており、入院患者も多数居るようだ。 実際に病院を訪れた場合、何らかの形で<協力NPC>か<患者/学者>を登場させるといいだろう。上記情報は軍司本人または協力NPCへの<言いくるめ><説得><信用>で判明する。「病室」
入院患者達が生活をしている病室。病室へ続く道には鍵(電子ロック)がされている為、昼であっても同行者が必要となる。「ナースセンター」
待合室近くにあるこじんまりとしたナースセンター。 <目星>で捜査可能なのは「カルテ棚」と「電子盤」だと気付ける。 リアルアイデアも可。「院長室」
院長室内は待合室同様、様々なハイテク医療機器が揃えられている。 <目星>で書類棚、コンピューター、奥へ続く扉を発見する事が出来る。◇論文「重度精神障害患者に於ける共通点とそれに関する見解」
・重度の精神障害を持つ患者達は一見支離滅裂なように見えて、広くデータを集めるとある規則性や同一性に基づいた発言をしている事がままある。・これらの比率から、彼らはある特定の同一の何かを見ているのではないか(=クトゥルフ神話の事を指す)・そしてそれは狂人の戯言ではなく、理由ある一つの世界なのではないか(言外に狂人の見ている世界が正常で、自分たちの見ている世界こそが誤りではないかという含みを察せられていい)尚、論文は長く、読破には時間がかかる為、その場での解析は実質不可能である。(出来なくは無いが危険だと示唆すれば良い)「裏庭」
鶏小屋や小さな畑がある。患者のセラピー用のようだ。<目星>で鶏小屋周辺に不気味に輝く奇妙な鱗を発見出来る。<生物学>魚のものでは無さそうだ。どちらかというと爬虫類のものに近いが、このサイズの鱗を持つ爬虫類など聞いた事が無い。<神話技能>これはシャンタク鳥の鱗である。<全体状況と処理>
山の上に建つ電波塔屋上にて、アザトース招来の儀式を実行しようとする軍司との戦い。 場には軍司の他に、軍司に操られた狂人が1d3人、或いは道中にてSAN0となったPC・発狂判定を受けたNPC分だけ居る。(最大5人。PTの人数や技能を見ながら設定すること) 彼らの妨害を阻みながら、鉄塔を登り、軍司を止める必要がある。 電波塔の高さは基本50M。探索者達の所持品に応じて可変。<注意事項>
狂人たちは狂っても人間である。 故に彼らを1人殺したら1/1d3、2人殺したら1/1d2、3人殺したら0/1のSANが減少する。それ以上殺した場合は減少無し。判定は全体ではなく殺した人間ごとに行う。目撃者のSANチェックは減少SANが各々マイナス1。職業による補正はPC側から提案があれば有り。 死ぬ間際に狂人達に探索者を詰る言葉や追いつめるような言葉を吐かせても良いだろう。(例:正気に戻す等)<全体の流れ>
まず軍司の元へたどり着くには<DEX対抗>が必要になる。 狂人たちは探索者達の平均DEXの同一値判定だが、壁となっている狂人の人数分成功しなければならない。 ただしシャンタク鳥が場に居る場合はどんな数値でも必ず回り込まれほぼ自動失敗となる。 狂人たちを殺さずに行動不能にさせるには<精神分析>に成功すれば当該狂人はその後1d3ターン行動不能となる。ノックアウト宣言で攻撃し、気絶させるのもありだろう。 気絶させた場合、起き上がってくる事は無い。<補足>
軍司に協力NPCの正体がニャルラトホテプである事を伝えた場合、軍司の動揺により必要ターン数が10ターンに変化する。何故なら彼は協力NPCが本当に自分の協力者である人間だと思っていたからである。 狂人達への催眠も弱まり、DEXの値にマイナス2。 軍司本人の全ステータスに−1。 反面、EDルート2と4の道が開く。<補足2>
軍司生存状況下で携帯電話の奪取に成功した場合、軍司は激しく激昂し<手足の萎縮>或いは<アザトースの呪詛>の呪文を用いてくる。 1ターン後には携帯電話を所持している/最も脅威であるPCに呪文が発動する。 KPは探索者達に1ターンで決着を付けないと不味い事を伝えるといいだろう。 ダメージ1d8。また左右の手の何れかが萎縮し弾け飛ぶ。CON-3。 目撃者に0/1d3のSANチェック。その後、受けた探索者は手を使用する技能に−20%。CON永久的喪失。【敵ステータス】
<シャンタク鳥>
STR:40 CON:13 SIZ:50 INT:4 POW:11 DEX:27移動:6/飛行30 耐久力:40 装甲:毎ターン9ポイントの皮膚、スタン無効呪文:なし攻撃手段:噛み付き/55%/1d6特徴: シャンタク鳥は2ターンに一度しか攻撃してこない。その巨体によるすれ違い様の攻撃の為、旋回して戻ってくるのに時間がかかるのである。 軍司へ攻撃を加えるには、何らかの方法でシャンタク鳥の気を引くか、旋回している間に狂人達を排除してから行わなければならない。 シャンタク鳥を物理的に排除しようとするのはやや無茶だろう。 シャンタク鳥が場に居る場合には必ず回り込まれてしまう。<狂人達>
攻撃手段:噛み付き/40%/1d4(db換算なし)鉄パイプ/30%/1d6(db換算なし)こぶし/50%/1d3+(db-2)装甲:なし技能:命令に従うDEX:探索者の平均DEX-2特徴: 元々のNPCのHP分体力が無くなれば当然死亡する。 都合良く操られているため、積極的に軍司を庇う行動をとる。 狂人の攻撃が外れた場合、狂人NPCの幸運値でロールし、失敗した場合は塔から転落しそうになる。 STR*5に成功すれば次ターンで復帰。失敗時は転落し20d6ダメージ。【ED分岐】
【クリア報酬/実績】
1*基本クリア報酬…SAN回復:1d20のSAN回復2*NPC生還…SAN回復:生還NPC人数d5のSAN値回復(軍司と協力NPC以外のNPCで殺害/死亡させる事が無かったNPCが居てクリア)3*NPC全員生還…SAN回復:追加で1d5のSAN回復(軍司も含めたNPC全員生還)4*ニャルラトホテプの正体を明かす…クトゥルフ神話技能+5%(ルート2か4END)【情報提供NPC】
<NPC1>第一情報提供者
謎の音事件により発狂し通院を重ねていたが、重症化し入院。やがて軍司診療所への転院が決定するが、偶然(或いはニャルラトホテプの干渉により)軍司の本性と彼の計画を知り、過去の事件を再来させないために、ニャルラトホテプから与えられた情報から探索者達へ連絡を取る。 基本導入において探索者に音を止める方法を伝えようと連絡するが、探索者達と出会う直前にニャルラトホテプによって発狂させられる。ニャルラトホテプに最も弄ばれるポジション。 何事もなく話が進んだ場合は自殺する。15年前の集団自殺事件の遺族。 死ぬ前から大分発狂しかけていたようだ。 発狂しているが、明確に軍司に対して危機感を覚えている。【(生存した場合)このNPCが持っている情報】・集団自殺事件について・謎の音色怪事件について・軍司診療所について(一部)(ただし殆ど発狂している為、聞き出すには<精神分析>他が必要)<NPC2>警察官
謎の音怪現象に悩む警察官。実際に事件に取り組む刑事としても良いし、市民を気にかける善良な警察官という扱いでも良いだろう。 探索者の職種によっては同僚ということにして、導入に使用しても良いかもしれない。 軍司に対しては街に貢献する善良な医師という認識から比較的好印象を抱いている。【持っている情報】・集団自殺事件について(警察視点等)・謎の音色怪事件について(警察視点他)・<NPC1>について(知人と言う事にしても可)<NPC3>医者
街の市民病院に勤める医師。精神科医とするのが進行上妥当か。NPC1の元担当医としても良いかもしれない。 謎の音怪現象による患者の急増に首をひねりながら、街にある診療所の噂を耳聡く聞きつけている。 基本的には職業柄軍司の経歴については知っており、あまり好印象は抱いていない。 シナリオ進行に伴い、幕間にて謎の電話を受けた際は発狂する。 進行の都合上、市民病院ではなく軍司診療所に入院することになる。 探索者の職種によっては同僚ということにして、NPC2同様に導入に使用しても良いかもしれない。【持っている情報】・集団自殺事件について(医者観点他)・謎の音色怪事件について(医者観点他)・軍司直衛と軍司心療内科について(同業者観点、過去の学会等)<NPC4>鉄塔の管理人
職種指定無し。 街外れの山奥の鉄塔に纏わる昔話の情報を探索者達に与える。 展開次第では死亡or発狂する。 このNPCをニャルラトホテプとする場合は死後も活動している様が見られるとすれば良いだろう。 軍司に対しては基本的に街の優秀な医者として好印象を抱いている筈である。【持っている情報】・集団自殺事件について(鉄塔の情報中心)・鉄塔の歴史について<NPC5>学者
謎の音について調査を進めている学者。何の学者にするかは一任。 病院の情報や軍司の過去に関する情報を持つ。 シナリオ進行に伴い何れかの段階で発狂するかもしれない。 軍司の過去についての情報も知っているが、単純な悪感情は抱いていない。 働きかけ次第では警戒心を抱いてくれるかもしれない。【持っている情報】・集団自殺事件について(街の噂程度)・軍司直衛と軍司心療内科について(患者視点、集団自殺事件の遺族等)・謎の音怪事件について(被害者視点・学者視点)<NPC6>記者
ネット上の都市伝説やこの街に纏わる噂、15年前の事件の情報等を探索者達へ与える。 過去の事件に関し、嘗て調査を訴えていた軍司の事を知っている。 彼がその事件にどの程度関わっていたのか、軍司との仲等については自由に設定すると良いだろう。 シナリオ進行に伴い何れかの段階で発狂するかもしれない。【持っている情報】・集団自殺事件について(より詳しい情報)・謎の音怪事件について(噂、世間の目視点)・軍司直衛の情報(記者視点)【黒幕NPC】
<黒幕>軍司直衛(グンジナオエ)(31歳)
STR:15 CON:14 SIZ:13 APP:16
DEX:14 INT:15 EDU:21 POW:18
MP:40+発狂したNPC数のPOW
(最低でもNPC2、NPC4の二人分はプラス)
SAN:0 HP:14
<ニャルラトホテプ>協力NPC
軍司直衛の知り合いとして暗躍。 それとなく軍司へ神話知識を与え活動を活発なものにさせる傍ら、NPC1へ接触し、軍司の目的や探索者達の情報を与える。完全に遊んでいる。 軍司はこのNPCが神話生物である事を知らず、基本的には協力者、賛同者、友人として信頼している。