白馬岳~唐松岳(不帰キレット) 縦走

 

2025815() 17()
参加者6名


行動記録
8/15  22:00新宿西口出発  - (中央道安曇野IC経由)→ 2:00八方尾根スキー場
8/16  04:15起床5:05 5:20 猿倉登山口 5:30 → 6:28 大雪渓取付き→ 10:18 白馬  

頂上宿舎 10:26 11:20 白馬岳 11:36 12:08 杓子岳分岐 12:15 14:19白馬鑓ヶ岳 14:46 15:30 天狗山荘 

8/17  04:30 天狗山荘 → 04:50天狗の頭 不帰ノ嶮経由 9:30 唐松岳9:52 10:02唐松岳頂上山荘10:20 13:03ロープウェイ乗り場 八方の湯 →(長野IC経由)→ 20:00 武蔵浦和駅、解散 

 

  山行記録

今回のルートは、猿倉から白馬大雪渓を経由して北アルプス北部を代表する百名山の一つ白馬岳2932Mを目指し、その後稜線を南下して天狗山荘に泊まり、翌朝日本三大キレットの一つ不帰キレットを経由して唐松岳2696Mに登り八方尾根を下山するという北アルプスの醍醐味が味わえるルートです。

 

しかし、前日天狗山荘よりF代表に食事の準備の都合により夕方4時まで到着するよう強い要請あり。これでは計画上かなりの速度で歩かねばならず、白馬岳登頂はスキップもありうるという状況となった。その中で、1522:00新宿西口を出発。予定より1時間ほど早く八方尾根の駐車場に到着。翌朝ここから猿倉登山口までタクシーを5:30に予約していたが、実際にはタクシーが30分早く到着。この幸運により順調に行けば白馬岳登頂も可能かもしれないという期待を持ちつつ、猿倉に移動し5:30登山口スタート。

 

直ぐに汗が流れ出し、暑さに堪えながら1時間ほどで白馬大雪渓の取付きに到着、心地よい冷気の中で、軽アイゼンを装着し、落石対策にヘルメットをかぶり雪渓を登る。天候は曇りではあるが、ある程度視界はあり、登るにつれ時おり蒼空も覗き、雪渓の景色も楽しめた。雪渓の登りは特に危険は感じなかったが、直登に近い感じでひたすら登り続けるので、個人的にはここで思った以上に体力を消耗したようで、その後の登りにいつも以上に疲労を感じた。

 

その後、2時間半ほど登り続けて白馬頂上宿舎に到着。ここからF代表のみ白馬岳はスキップして先に天狗山荘に向かい、残り5名にて白馬岳を目指し山荘でF代表と再合流することとなった。F代表からはもし12時までに登頂できない場合は、断念し山荘に向かうよう指示あり。結果は、Yリーダーのもと5名全員ゆっくりだが着実に登り続け、無事白馬岳に登頂した。曇天で山頂からの眺望はほぼなかったが、猿倉登山口から約6時間弱ひたすら登り続け、一時はほぼあきらめた頂点を踏んで達成感を味わった。

 

その後、先を行くF代表と無線で連絡をとりつつ約4時間歩き、目指す「夕方4時」うより30分早く15:30に天狗山荘に到着、先に到着していたF代表と無事再会した。本来は、白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)をすべて登頂できればベストであったが、時間的に無理がある為(私は体力的にも)、Yリーダーの判断で杓子岳は登頂せず巻き道を選んだ。それでもこの日の累積の登りは2000Mを超えた。この夜は、天狗山荘名物の鍋料理で体力回復。ゆったりした部屋割りで睡眠も十分とることが出来た。

 

翌朝3:30起床、前日準備してもらった弁当を朝食として食べたあと、4:30に山荘出発。風が強く、強風と保温対策で全員上下レインウエアを着て歩き出したが、登山道は山荘前よりもかなり強風で体温が奪われる感じがあった。強風が続くなか、「天狗の頭」を経て1時間ほどで激下りの箇所に到達、ここで簡易ハーネス、ヘルメットを装着して岩稜地帯に入る。強風は続いていたが、日が登るに連れ蒼空が広がり、目の前に不帰キレットの3峰が連なり、遠くには剱岳から立山連峰に連なる絶景を見ながら、クサリ場、ハシゴを含む岩場をゆっくり着実に進んで行った。8:30不帰2峰南峰に到達、ここで不帰キレットは事実上終了、みんなでキレット制覇を喜んだ。

 

その後、唐松岳 2696M には 9:30登頂。F代表と全員握手して、山頂の標識の前で写真撮影。山頂からは北アルプスの見事な絶景が広がる。山頂から少し下ったところにある唐松岳頂上山荘でトイレ休憩を取ったが、F代表はそのまま先にゆっくり下山続けるとのことで、これ以降再度Yリーダーのもと残り5名のグループ行動となった。下山の八方尾根は初心者でも歩きやすい登山道で好天に恵まれお盆の最終日でもあり、子供を含む多くの登山者が道を埋めていた。八方池あたりは一般観光客も多くいた。13:00過ぎにロープウェイ乗り場に到着、10分ほど前に到着したとういうF代表と無事合流。ここで登山終了。

 

ロープウェイを2度乗り継ぎ、唐松岳山頂から遥か眼下に見た白馬村まで降りて、「八方の湯」で汗を流した。お盆休みの最終日の為、帰りは激しい渋滞が予想される中央道は避けて関越道経由、武蔵浦和駅に向かった。結果、渋滞もほぼ無く、計画より1時間以上早く20:00前に到着、解散した。

 

今回、不帰キレットの途中で唐松岳から来た登山者の話しでは唐松方面でも風が強くキレット通過を断念した人もいたとのこと。今年は北アルプスで多くの滑落事故が発生しているが、我々が夜明け前に強風の中で通った「天狗ノ頭」付近でも、前日に滑落者が出て骨折など重症を負ったことを、帰宅後F代表からのメールで知った。我々も一歩間違えばと改めて気が引き締まる思いがした。

 

いつもながらのF代表のご準備、ご指導とともに、今回2日間リーダーを務めて頂いたY会員のリーダーシップに深く感謝致します。今回F代表と離れ5名で行動する時間も長かったにもかかわらず、登山中の様々な注意喚起に加え、状況により速度の緩急をつけてしっかり時間管理して頂き、安心感がありました。有難うございました。

 

記録TT