花の雨飾山(秘湯の山旅)

2025年6月21日(土)~22日(日)

参加者 10名

 

行動記録

6/20(金)新宿22:00→中央道経由→安曇野インター→雨飾高原キャンプ場3:00仮眠

6/21(土)雨飾高原キャンプ場4:30→雨飾山山頂8:30→梶山新道経由→雨飾山荘13:30

6/22(日)雨飾山荘7:30→糸魚川インター北陸・信越道→所沢インター→武蔵浦和駅13:45

新宿を定刻に出発し、雨飾高原キャンプ場に深夜到着し1時間ほど車中で仮眠をとり、午前4時30分に登山を開始しました。登り始めてすぐに木道に入り、そこには早くもたくさんの高山植物が咲き誇っていました。参加者の誰もが自然と足を止め、花々を探しながら進んで行く。まさに「高山植物の宝庫」と呼ぶにふさわしい景色。道中で見られた花は、サンリンソウ、リュウキンカ、水芭蕉、シラネアオイ、イワカガミ、キヌガサソウ、ミツバオウレン、カタクリなど数えきれないほど。まだまだ名前もわからない花も多くあり、調べる楽しみも残る。その中で一番印象に残ったのは「サンカヨウ」という花でした。白い花びらが濡れると、まるでガラス細工のように透明になる不思議で可愛らしい花。霧や雨に濡れたサンカヨウを見た瞬間、「雨飾山」という名前にぴったりだと感じる。登山道にはまだ多くの残雪があり、いくつもの雪渓を横切り、雪渓の下にできた「でぶり(土砂と雪が混ざった雪崩の跡)」の上を歩く場面では、自然の厳しさと力強さを改めて実感する。登り始めて約3時間半で笹平に到着。ここまで来ると、目の前に雨飾山の山頂が姿を現す。その瞬間、疲れが吹き飛び、自然と足取りも軽くなる。途中、下山してくる方に「美女には会えましたか?」と声をかけると、知っている人は笑顔で「会えたよ〜」と答えてくれる。雨飾山の山頂から見下ろす稜線は、美女の横顔に見えることで有名。山頂では、その「美女の横顔」と、裏立山連峰のまだ白い美しい山々を一望でき、大満足のひととき。下山では、杉田さん・村田さんがピストンで駐車場まで行き、雨飾温泉まで回送する。残り8名が臼田リーダーのもとで新潟側の雨飾山荘まで安心して縦走することができました。本当にありがたかったです。雨飾山荘側への下山ルートは長く、最後まで急な下りが続きました。特に雪渓は斜度がきつく、アイゼンなしでは滑るので雪渓端の熊笹のブッシュを持ちながら時にはブッシュの林に入ったりして足元滑る中、安全に指導のもと下る。場所によっては熊笹に入るスペースもなく、簡単には降りられません。代表からは「雪渓の端を木や熊笹につかまりながら、かかとから踏み込み、前のトレース(足跡)に足を合わせてリズムよく降りるように」とアドバイスがありました。そのおかげで、なんとかこの難所をクリアすることができた。しかし、ホッとしたのも束の間、中の池からは後はさらに長い下りが続きました。気を抜けない時間が続き、ようやく雨飾山荘に到着した時には、「やり遂げた」と感じられる達成感がありました。車の回送組と15分ぐらいの差で合流しその後は山荘でゆっくり休み、お風呂で汗を流したあとは、食事前の宴会。雪渓下りの話や、次の山行の計画で大いに盛り上がりました。そして、美味しく豪華な夕食に舌鼓を打ち、一日の疲れを癒しました。翌朝7時30分、名残惜しくも帰路につきました。いつもご指導くださる代表、そしてご一緒してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

記録 秋山