天空の残雪谷川白毛門

【期日】 2025年4月12日(土)

【参加者 】5名

【行動記録】

4月11日 武蔵浦和駅22:05→22:40所沢インター→水上インター→道の駅水上夜1時(仮眠)

4月12日 道の駅5:55→白ヶ門登山口6:45→白ヶ門山頂11:45→登山口15:50→→温泉経由→

→武蔵浦和20:30(解散)

 

・白毛門はみなかみ町に位置する山で、標高1,720メートル。

ぐんま百名山の一峰であり、谷川岳の正面にそびえる名峰。

樹林帯の急登から8合目にあたる松ノ木沢ノ頭(1,484m)に出ると、素晴らしい眺めが始まる。

 

【山行記録】

・初めてのテントでの前泊。テントを張る時等参加者の皆さんの手際の良さにただただ慌てる。

翌朝6時45分、谷川ブルーの青空の下、期待と緊張感を抱きながらスタートする。

橋を渡ると直ぐに急登の雪道。これでもかという程、急斜面が続く。

1時間程歩いた所で谷川岳の勇姿が姿を現し、絶景を撮影。そこから少し歩いたところで、どどーっという音がし振り返る。通り過ぎた辺りの下が雪崩で崩れ落ちた。

自衛隊の演習のような音が響くと、それは山に反響した雪崩の音とのこと。

大きなクラックが次々と崩れ落ちるのも目にする。

 

防寒対策をしっかりしたものの、F代表の予想通りTシャツ2枚くらいで良い暖かさ。

むしろ暑かった。

ニットの目出し帽の出番はなく、照りつける日差しが肌に熱い。

飲んでも喉が直ぐに渇き、みるみる持っている水が無くなっていく。

そんな時谷川の雪は食べられると耳にし、ペットボトルの水に雪を加えてみる。美味しい!

雪をそのままほおばる。

“高級かき氷”だ。不思議と疲れもすーっと取れ、雪をつまみ食いしながら歩いた。

時に頭に乗せたり、クビを冷やしたり。これほど雪をありがたいものと思ったことはない。

 

雪の斜面が続く。ラッセルあり、クラックあり。ずぼっと片足が股関節まで埋まると、出るのにまたエネルギーを費やし疲れ感が増す。

 

修行と受け止め、集中しながら前進。

苦行のご褒美は、谷川連峰や武尊岳の眺望。

スペックが求められる“スペシャル雪山”の白毛門は、木の根や雪庇等度々怖さを感じた。 そんな中、開放感と仲間の頑張りが力となる。

 

大きな岩の鎖場を登り、無事に登頂。

360度絶景に囲まれ、贅沢な時間を過ごす。至仏山、燧ヶ岳も見えた。

 

下山は楽しい気持ちで進む。

急斜面を尻で滑り下りると、F代表が正しい降り方を教えてくださる。慎重にやってみると、安全で怖さがなくなった。

技術を得た喜びが足取りを軽くした。

 

同じような場をただただ下る。

土の出ている所が交互に表れると、前爪を木の根に引っかけた経験が蘇り、体がちぢこまった。

そろそろアイゼンを外したいと申し出る。

慣れた山靴で歩くことになったが、解けてシャリシャリ状になった雪道は、滑る滑る滑る。

一歩踏み出す度につるん。何度尻もちをついたことか。

メンバーの心配をするどころではなく、恐怖の連続となった。

疲れで足に力が入らず、頭もぼーっとした。

 

やっと湯檜曽川に出た時には疲れでしゃがむことが出来ず、美味しい水を飲むことを諦めた。

登山口から道路に出ると、じゃぶじゃぶと湧き水が流れて出ている。

顔と頭を濡らして冷やし、水の恵みに感謝した。

・360度の絶景をありがとうございました。

「これを見せたかったんだよ」という代表の言葉が嬉しく、美しくそびえ立つ谷川連峰を見させて頂いて感謝の気持ちでいっぱいです。

ご一緒頂いた皆さまにもお世話になり、ありがとうございました。

 

 記録 R.H