冬の平標山
実施日 2025年3月11日~3月12日
参加者 8名
【行動記録】
3月11日(火):武蔵浦和22:00→関越自動車道経由→沼田インター→一般道→道の駅白沢0:10(仮眠)
3月12日(水):起床4:30・出発5:30→沼田インター→関越自動車道経由→湯沢インター→平標山登山口駐車場6:30→平標山登山口7:05→林道からヤカイ沢への
分岐7:40→ヤカイ沢筋を尾根筋まで直登→尾根筋へ合流10:45→平標山山頂11:05/11:25→ヤカイ沢筋への分岐11:35→林道13:25→平標山登山口14:05→駒子の湯(入浴)→湯沢インター→関越自動車道経由→武蔵浦和19:20(解散)
平標山(たいらっぴょうやま)は、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の境に位置する標高1983mの山である。谷川連峰から西に派生する稜線上に、万太郎山(1954m)・仙ノ倉山(2026m)を経てそびえる山で、南側に三国峠への稜線が続いている。
お花畑が有名な山で、個人的に無雪期に登ったことはあったが、積雪期に登るのは初めてだった。
3月11日は武蔵浦和駅西口から22:00に出発して渋滞はなく関越道を進み、沼田インターで降りて一般道を少し進み本日の仮眠地「道の駅白沢」に到着し、テントを張り仮眠する。Tさんは前回の山行で武蔵浦和駅に靴を置き忘れてしまったため、その後新しいものを購入したそうで、今回が新靴での初めての登山だそうだ。
翌3月12日は仮眠地での朝食の後、再び関越道に乗り、湯沢インター経由で平標山登山口へ向かう。登山口の駐車場のトイレは冬季閉鎖中のため、少し手前の街道の湯でトイレタイムとする。その時に下山後入浴予定だった街道の湯が定休日であることを知り、下山後の入浴場所を駒子の湯に変更することになった。
登山口で準備をして7:05にNさんを先頭に出発する。出発からしばらくは林道歩きが続き道路がところどころ凍っているが、林道が終わるまではアイゼンは履かず、慎重に歩を進める。しばらくするとヤカイ沢分岐に着く。夏道はもっと林道を進んでいくのだが、冬はヤカイ沢から直登できるとのことで最近YAMAPに実装された足跡機能でもここから登るのがメインルートのようになっていた。ここでアイゼンを装着しここからが本格的な登りに入る。気温は0℃とこの時期としては高めで少し登るとすぐ汗をかいてしまうので、衣類調節をしながら進んでいく。最初は傾斜がゆるやかだが、しだいにきつくなり、パーティーが離れ気味になってきてしまったので、途中で隊列を入れ替え、代表が一番後ろで、代表の前をIさんが入って進んでいくことになった。先日の上州武尊山と違い、晴れていて視界は開けているので景色を堪能しながら順調に登っていく。やがて稜線に出るとそれまで無風に近い状態だったのが強風に変わり、寒さを感じるので防寒装備をきっちり整えて山頂に挑む。稜線前の30分ほどの区間が一番きつく、足がつりそうになるくらいだった。稜線に出てからはそこまで傾斜はきつくないが、強風ですぐそこに見える山頂がとても遠く感じた。山頂に着いてからは爆風だったが、少し前に登ったご夫婦らしきパーティーの話では真っ白で何も見えなかったと言っていたのが、そこには360度開けた素晴らしい景色が広がっていた。夏に来たときは仙ノ倉へ続く稜線がお花畑だったが今の季節はどこまでも白一色であった。また、山頂の標識が強風で巨大な海老の尻尾になっていた。爆風で寒いので写真を一通り撮ったら早々に下山開始。稜線を外れて、樹林帯に入ると途端に風は感じなくなるので、そのあたりで休憩と行動食を摂り、来た道を引き返す。
今回も、夕方からは悪天候の予報だったが、先日の上州武尊のようなホワイトアウトにはならず順調に下山していたが、ところどころ踏み抜く場所があって転倒してしまうことがあった。体制を立て直すときに、登りの時にはそこまで気にならなかったが、あらためて傾斜のきつさを実感した。
やがて、林道のヤカイ沢分岐点に着いたが、登り始めた地点とは少し場所がずれていて、林道に入ってもまだ積雪がたくさんあったため、アイゼンはそのままで歩行する。登りの地点まで着いても、行きに凍結していたので、そのままアイゼンは脱がず、駐車場まで歩いた。
駐車場まで着いたとたんに雨がパラパラ降りだした。登山中に雨に降られなくてよかったと思う。下山後、ガーラ湯沢駅の近くにある駒子の湯で入浴し、武蔵浦和駅にて解散。帰路の途中ではかなり雨が強く降っている時間もあったが、山行中は終始(山頂では爆風だったが)穏やかな天候であった。
冬山は穏やかな天候だと本当に楽しいが、一度悪天候に見舞われると非常に危ないということを前回の上州武尊と今回の平標山と両方を比較して学ぶことができました。
最後に代表及びメンバーの皆様のおかげで今回も楽しく、また無事に山行できましたこと御礼申し上げます。
記:M.F