梅雨間の赤岳主稜

 

2024年6月29日(土)

参加者:6名

行動記録

6/28 22:00新宿西口集合→00:30道の駅「小渕沢」  仮眠

6/29 起床→4:50赤岳山荘→5:25山荘発→7:55行者小屋→9:20取り付き→14:20赤岳山頂荘最終組到着・休憩→ 15:20行者小屋→17:20赤岳山荘駐車場→温泉→20:50新宿西口

 

記録

ズリズリとお腹を擦りながら、車は美濃戸から赤岳山荘の駐車場まで進む。赤岳山荘駐車場にて朝食と準備を済ませて、いざ出発。豪雨の中、新宿西口に集合したが、中央道の途中から雨は上がっていた。天気予報では、自分達の登山時間だけ曇りとなっていた。昨晩の雨を思い出すと天気を心配しながらの出発だ。行者小屋からはクライミング装備だけで、より身軽だが、文三郎の取り付きまでは一気に登る。息が切れる。

うっすらとガスがかかる中、スタート地点が見えてきた。赤岳主稜は、八ヶ岳の入門的なバリエーションルートとされている。入門と言っても岩肌は脆く、侮れない。

ペアごとに装備を確認して、リーダーペアが先行する。アプローチは見ているだけでもハラハラする。地盤が弱く、歩くたびに表面が崩れているのがわかる。トラバースは嫌いだ。ハーケンを見つけ、しっかりと確保しながら2番手のリードを担当する。先行組のビレーヤーの出発あと、次の組のリードが続くことで、待機時間が短縮された。リード、視点作り、ロープアップ、ビレーを繰り返す。

「ROCK!!」細かい岩が落ちてくるので、気を張っていないといけない。自分の大声でまた崩れるのではないかと思うくらいにガレた地盤。登る際にもしっかりしたホールドはなく、常に疑いながら登る。高度感や登る怖さよりも岩を落としてしまう?という心配が強い。気をつけないとロープが岩を落とす。うわ。手をかけた大きな岩が外れた。急に大きな爆弾をプレゼントされたよう。落とさないように両手で安定したところに置き直す。ふ〜。

ノンストップと言っても良いくらいスムースに3組が山頂に近づいていく。一般道は近い。頭の中では、登山者達の前に、ハーネスを付けたFRESCO一行がアルマゲドンのBGMに乗って登場する。

 

・・・ゲストは数名だった。

 

山頂で登頂を喜び合い、それとともに、予定時間よりもかなり早いことから、テント泊の予定を変更して下山することも視野に入れ始めた。下るだけとはいえ、決して無理は禁物。行者小屋での時間と駐車場までの移動時間を計りながら、リーダーがスケジュールを見直す。下山すると温泉に寄る時間も取れた。

 

大好きな赤岳。また違った登り方ができて嬉しい。今回の山行は、研修ではなく本番。普段からロープワーク練習と装備の点検は大切だと再確認することができた。

 

天気にも恵まれ、無事に温泉に浸かった一行は、珍しく渋滞のない中央道を進む帰途に着いた。

 

ご一緒できた皆様にあらためて感謝。

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