横岳実践アルパイン研修・小同心クラック
6月22日
参加者 2名
6/22 赤岳山荘駐車場5:07-赤岳鉱泉6:34-大同心基部8:07-小同心取り付き着9:30-横岳山頂11:00-地蔵尾根-赤岳山荘15:18-温泉-新宿
6月22〜23日、薬師岳テント泊の予定でしたが梅雨入りの時期に重なり中止との古澤代表からの連絡。と同時に22日の1日だけ天候に恵まれていた八ヶ岳へと山行計画の代案を立ててくださいました。八ヶ岳、小同心クラックといえば、フレスコに入会した当初、謎に思っていた山行。小同心クラックとは何ぞや?と。
(クラックとは、岩壁、雪面、雪庇付近に出来た割れ目、または裂け目のこと。)
昨年の8月にも小同心クラックが計画されていたけれど参加出来ず無念の思いを抱いていたので、今回いきなり飛び込んできた小同心の山行に諸手を挙げて喜んだ。
22日は小同心クラック2名、大同心ルンゼ5名が同時進行し横岳で合流するという行動時間予定14時間超えの長丁場の日帰り山行計画。
しかし、八ヶ岳山荘から更に奥の赤岳山荘までHリーダーが車の底をボコボコにしながらも進めてくれたので時間を短縮出来、更に、アルパイン山行だと血が煮えたぎる熱い男、古澤代表のハイペースに引っ張られ、大同心基部に到着してみると何と1時間半も早く到着した。
大同心基部前のテラスで、ヘルメット、ハーネスを装着して準備し、小同心隊と大同心隊に分かれ出発。
Hリーダーを先頭に大同心基部を右側に回り込み小同心取り付きへトラバースして進む。
途中途中にウルップソウ、オヤマノエンドウ、イワウメ、ハクサンイチゲが咲いていて和む。
小同心取り付き前のテラスでロープを解しながらHリーダーから、先ず1P目は階段状である事、ホールド、スタンスが豊富であり楽しく登れるからとの事で、私にリードをやってみましょう、と。小同心を見上げると丸いコブの様なホールドが続いているのが見え、何とか行けそうなのでリードをやらせて頂く事にする。
丁度先週、三つ峠でマルチピッチの講習を受けたばかりで記憶がまだ残っていて良かった…。3点支持を守り、浮石に注意しながら小同心を左上へ登る。要所毎に岩角にランニングビレイを取りながら進む。少し登るとペツルのハンガーボルトがあり、そこにもプロテクションをセットして小同心の岩峰の左側から身を乗り出して登ろうとしたその時、ロープが屈曲し過ぎて身体について来ず引っ張られる…余りの重さにそれ以上進めず、そばにあったハンガーボルトと岩角でアンカーセットし、Hリーダーに登ってきて貰う事にした。がその前にロープアップ…全力の力で引いてもびくともしない。見兼ねたHリーダーが1つ目と2つ目のプロテクションを外してくれたお陰で少しずつ引っ張ることが出来た。残り15mのロープを引くのに腕がぱんぱん…。
いつもHリーダーにリードをやって頂いてるばかりだったので実際自分がやってみると、注意しないといけない点が分かりとても勉強になる。ロープをなるべく真っ直ぐになる様に、というのは岩に擦れると摩擦でロープが恐ろしく重くなるからだと身を持って体験した。
2P目の核心のチムニーは登ってきたHリーダーがそのままリードする。チムニーに入り過ぎず外を回り込んで登った。チムニーに入り込んで進む1P目と違い高度感が半端なく緊張する。
3P目は小同心の肩から頭まで。私がリードで行かせて貰う。1P目の反省点を生かし、Hリーダーが2P目でやった様なスリングの使い方を真似てランニングビレイを取って行く。
小同心の頭から暫く平らな道を進む間、アンザイレンのままコンテで歩く方法を教えて貰い、
スタカットに切り替えて横岳山頂への最後のリードをやらせて貰う。
山頂では大きな岩でアンカーセットし、ロープアップしてHリーダーに登って貰う。
11時に横岳へ登頂する事が出来た。
少しすると大同心隊も横岳へ合流し、無事に記念撮影を終え、暫し休憩してから地蔵尾根から下山。
帰りの赤岳山荘駐車場までも、古澤代表の気合いが衰えず、ハイペースで引っ張られ、結果予定より3時間早く到着!
今回の山行を終え、大同心ルンゼと小同心クラックの計画を立ててくださった、古澤代表に感謝致します。
そしていつもテント等、共同装備のお手入れと管理を古澤代表、Hリーダー、ありがとうございます。
参加された皆様、楽しい山行をありがとうございました。また次の山行でもよろしくお願いします!
T.O