残雪の谷川岳 西黒尾根から田尻尾根下山

2024年4月10日(水)

参加者:8名

 

【行動記録】

4/9 武蔵浦和駅22:00→所沢IC→水上IC→24:30道の駅 仮眠

4/10 4:00起床→駐車場(警備センター付近)5:43→西黒尾根→

   11:36トマノ耳11:59→12:12オキノ耳→肩の小屋

   →天神尾根→熊穴沢避難小屋→田尻尾根→16:10駐車場

   →17:00湯テルメ谷川17:43→20:25武蔵浦和駅解散

 

今日は日本三大急登の1つ谷川岳西黒尾根を登り、天神尾根から田尻尾根を降りるコースを歩く。

行きの高速では春の嵐の横風を受けるものの、安定した運転で土合駅に着く。

トイレを済ませ、道の駅にテントを張り仮眠。

4時の起床時には満点の星空が広がり、期待が膨らむ。

結果は前日の春の嵐から一転、快晴無風の雪山日和。

最高のコンディションで最高の谷川岳を楽しむことができた。

少しでも道路歩きを減らす為、車でロープウェイ先まで行き駐車場に止めた。

これが大正解で、下山後に道路に出た所が駐車場で、アスファルト道を歩かずに車に乗り込む事が出来た。

登山口は土が露出していたが、登り始めてすぐ雪が出始め、アイゼン装着する。

鳥のさえずりが聞こえ、モルゲンロートが綺麗。

30分後には鉄塔に着き、衣類調整。

2年前の時より雪が少なく、夏道と雪道を交互に辿りながら、着々と進む。

F代表から、簡易ハーネス装着、ヘルメット着用、ストックをロープに結ぶよう指示が出る。

標高を上げていくと、背後に1年前に登った白毛門が、更に上越の山並みが綺麗に見えてきた。

樹林帯を抜けると、目の前にはこれから登る谷川岳の雄姿が常に見え、遠く富士山迄顔をのぞかせている。

青空、雪山、太陽の下で360度の山並みが美しい。

途中の鎖場には雪はなく鎖も出ていた。

アイゼン装着しているので、一人ずつ慎重に進む。

今日の先頭はNさん。

トレースが少ない所を、時にはラッセルしながら頼もしく進んで行く。

ラクダの背、ラクダのコルを通過。

雪庇、クラックに注意しながら、ピッケルとストック1本を駆使する。

斜面に数本のクラックが見えたが、Nさんの適格なルート取りで問題なく通過する。

最後の急登のじゃりじゃり雪は、短く持ったストックと、ピッケルを突き刺し、アイゼンを蹴りこみ着実に登る。

左側に見える天神尾根の稜線が段々近づき、トマノ耳下の雪庇が良く見えてきた。

青空の下、白色のビクトリーロードがお出迎え。

肩の小屋には寄らず、そのままトマノ耳に向かい小休止。

微風の中、谷川連峰の稜線を眺めながら、登頂の喜びに浸る。

今日、谷川岳に登れて、本当に幸せ。

ロープウェイの休止で、私達グループ以外は1名しか出会わず、貸し切り状態。

更にオキノ耳に足を延ばす。

オキノ耳付近のかわいい樹氷が心を和ませてくれた。

肩の小屋からは天神尾根を滑るように降りる。

前を歩く男性陣が、雪を踏み抜き足を取られる。

後ろから、人のトレースを辿れるのはありがたい。

あっという間に熊穴沢避難小屋に到着。

ここで簡易ハーネス、ヘルメットをはずす。

今日は簡易ハーネス、ロープは使用せずに終わった。

山行中にずっとロープを持ってくれたkさん、本当にありがとうございます。

天神尾根を左にトラバ-スし、ショートカットして田尻尾根にでる。

急こう配な田尻尾根をぐんぐんと下る。

赤布がなく、ルートを修正しながら、小枝を掻き分け降りていく。

前後の間隔をあけ、小枝の跳ね返しに迷惑が掛からないよう気を付ける。

途中、田尻尾根から、左側の沢に外れてしまったようだ。

F代表より登山道に合流するからそのまま進むようにと指示がある。

前4人が通過した後に、雪が崩れ、雪面下には水が流れている箇所では

F代表から、上ギリギリの雪にピッケルを刺し、慎重に足を着くよう指導を受ける。

川を飛び越えた箇所もあったが、雪が崩れなくて良かった。

最後には目的地である田尻尾根の登山口に無事着き、アイゼンをはずす。

そこから林道を歩き、道路に出た所が駐車場で、F代表の神業だった。

帰りは、湯テルメ谷川に立ち寄り、予定通りに帰路に着く。

先頭を歩いてくれたNさん、田尻尾根途中から先頭でルートを探してくれたIさん、運転をしてくれた皆様、F代表、今日参加の全ての皆様のお陰で、楽しい山行となりました。

ありがとうございました。

       M.N