甲武信ヶ岳 毛木平周回(千曲川信濃川水源地にて撤退)
2024年3月1日(金) ~ 2日(土)
参加者6名
◆行動記録
3/1 22:00新宿西口集合 - (中央道~長坂IC経由)→ 24:10道の駅南きよさと駐車場
3/2 4:00起床 4:20 - 毛木平駐車場手前850M地点6:20出発 → 9:30 ナメ滝 → 12:50千曲川信濃川水源地 → 14:20 ナメ滝 → 16:30 毛木平駐車場手前850M地点 → 17:30ヘルシーパークかわかみ(入浴、夕食)19:00 - (中央道~須玉IC経由)→ 21:20新宿西口、解散
◆ 山行記録
もともと新潟の守門岳に行く計画であったが、天候不順により急遽、甲武信ヶ岳に変更。甲武信ヶ岳は山梨、長野、埼玉の3県の県境に位置する百名山の一つ。奥秩父主稜の中心的な存在。ルートは長野県側の毛木平からの周回コース。このコースには、山頂近くに「千曲川信濃川水源地」があり、その標識が立つ。日本一長い川の最初の一滴がここから始まる。因みに、千曲川と信濃川は同じ川である。即ち、長野県で千曲川と呼ばれている川が、新潟県に入ると信濃川と呼ばれている。河川法上では千曲川を含む信濃川水系の本流を信濃川と規定している。
土曜日22時に新宿西口を出発し、2時間余りで順調に道の駅南きよさとに到着、就寝。翌朝4時に起床、テント撤収して更に1時間ほどかかる毛木平駐車場を目指す。しかし、毛木平に近づくにつれ、積雪が深くなり、ガリガリと車体の底が打つようになる。やむなく比較的道幅のある地点を見つけ路上駐車。この時点で、この日の登頂どころか、登山を開始できるのかという不安すら湧いてきた。Hリーダーが、他メンバーが車内で朝食を取る一方、ひとり徒歩で先の路面状況を確認に行く。結果、このまま駐車して(毛木平駐車場の850Mほど手前)、ここで登山準備して登山スタートすることとなった。その間、我々が路上駐車しているのを見て戻る車もあったが、ワゴン車が一台だけ通り過ぎていった。恐らく、我々の車は6人乗車に登山道具満載で車高がかなり下がっていたものと思われる。
駐車地点を6時20分に出発、10分余りで登山口のある毛木平駐車場に到着、一面雪で覆われた広い駐車場に我々を追い越した車が一台のみ駐車していた。登山口からは恐らくその運転手のものと思われる足跡あり、そのトレースを頼りに出来るかと思いきや、少し歩くと我々の行く方向には足跡はなくなり、早々にトレース無しの雪山歩きが始まる。それでも、最初は積雪量が比較的浅く、思ったより順調に進み、3時間余りで9時半にナメ滝(滑滝)に到着。計画より遅れているとはいえ、まだ登頂も(周回ではなく)ピストンなら可能かもという楽観的気分もあった。しかし、ラッセル本番はこれからであった。
樹林の向こうには常に青空が見え、風も全くない。天候面では絶好の登山条件ながら、足元の積雪は次第に深くなり、しかも雪質が重く、過酷なラッセルが延々と続く。装備としてはワカンが3名、つぼ足(アイゼン無し)3名。ワカンの3名が交互に先頭に立ち、膝下に及ぶ深い雪をラッセル続ける。結局、「千曲川信濃川水源地」の標識に到達したのは12時50分。スタート後、6時間半を要した。ナメ滝から水源地まではコースタイム1時間余りに対し、3時間以上かかったことになり、かなりスローダウンしていたため、途中で下山時間を考え水源地までのピストンに方針変更した。コースタイムで言えば、山頂まであと45分の地点での撤退となった。空は真っ青で天候悪化の懸念もなく、山頂からは絶景を楽しめること間違いなく、寸前の撤退は残念といえば残念。しかし、雪深い登山道を6時間半歩き続け、遂に水源地の標識を目にしたときは、まるで山頂の標識であるかのごとく、達成感を感じた。メンバーとの「お疲れ様でした」の握手にも力がはいった。
下山は、登りの半分の時間で駐車地点に戻り、計画通り16時半に無事登山完了。ヘルシーパークかわかみで入浴(モンベルメンバー1人につき4名まで400円)、夕食(定食類700円前後)を格安で済ませ、19時に中央道経由で帰路につく。中央道は週末にもかかわらず、全く渋滞なく、計画より早く21時20分に新宿西口に到着、解散した。
今回の山行は、直前に天候不順で山域を変更し、当日は好天なるも積雪深く途中撤退を余儀なくされるという変更続きの山行となりました。しかし、予期せぬ路面状態、積雪量等に接せしてもHリーダーが的確に判断され、無事ひとつの山行を達成感をもって終えることが出来ました。いつもにも増して感謝に堪えません。また、Hリーダーとともにラッセルに加わって頂いたTOさん、KSさんの健脚無くして、とても水源地まで到達出来たとは思えません。 筆者はラッセルの後をついて行っただけで疲労困憊でした。
記録TT