厳冬期の蓼科山

  

2024年1月24日(水)

参加者8名

 

【行動記録】

1月23日 新宿駅22時出発 → 中央自動車道 ― 諏訪インター → 茅野運動公園12時30分 ― 1時仮眠

1月24日 5時起床 - 茅野運動公園6時10分発 → 蓼科登山口スズラン峠7時着 ― 7時45分出発 → 蓼科山11時20分 → 蓼科登山口スズラン峠13時50分 → 湯川温泉・河童の湯15時 → 中央自動車道 → 新宿駅19時00分

 

蓼科山は、八ヶ岳連峰の最北端、長野県茅野市と北佐久郡立科町との境に位置する標高2531mの山である。コニーデ型火山で諏訪から仰ぐと優美な円錐型の山容から、諏訪富士の別名も持つ。日本百名山の1つ。

 

【山行記録】

蓼科山は、私にとって雪山を始めたばかりの2年前に雪山2座目で訪れている思い出深い山。2年ぶりに登れることを楽しみにして臨んだ。

 

新宿を予定通り22時に出発する。

8人乗りの車に冬装備で8人。荷物と人とがぎゅうぎゅうに詰まった車内は、熱気で暑いくらい。私は上着を2枚脱いでも汗をかいてしまったが、気の合う会のメンバーと窮屈に肩を寄せ合うも悪くはなく、むしろ心地よさを感じる。

中央自動車道を順調に進み、茅野運動公園に予定より少し早い深夜12時30分到着。

仮眠し5時起床。 テントの中で朝食。F代表より登山口の駐車場は非常に寒いので、ここでレインパンツ等着用するようにとの指示あり、雪装備の身支度をして出発。

すずらん峠駐車場に7時到着。平日にもかかわらず、後から車が続々と車が入ってくる。

2年前に訪れた時はトイレが詰まっていて使用不可だったが、今回はトイレは使えて一安心。

大寒波襲来と言われているだけあり、駐車場に着いた時の車の温度計はマイナス10度、登山支度している間に手先足先は感覚無くなるほど寒い。

最初は平らな笹原歩き。Nさん先頭で調度良いペースで進んでいく。昨晩は降雪、3日前は雨が降ったようで、雪の下は凍結しているけれど、踏み跡ありアイゼンでザクザク進む。

風花がずっとちらちら舞い落ちている中を10分程歩くと駐車場と蓼科山山頂の標識あり、ここから急登の始まり。風花を浴びながら岩と雪のミックスを登っていく。

2000mを超えた辺りからは、もふもふの雪に変わってきた。踏み固められたトレースあり、アイゼンはしっかりきくので歩きやすい。樹林帯は無風。登るにつれ体は温まってきたけれど、手先足先は冷た過ぎて感覚がないままである。

少しなだらかな箇所で休憩を入れる。今日のメンバーの服装、よく見ると前3名黄色、中3名赤(・濃いピンク)、後ろ青・緑となんと信号機カラー。同じ色メンバーごとに写真撮り、しばし談笑して、再出発。

岩と雪ミックスの急登をひたすら登っていると、晴れ間が見えてきた。F代表からは、これから晴れてくるから、山頂での晴れに期待してゆっくりめに行こうとの事。

少しスピードを落とし、雪山の景色と会話を楽しみながら登っていく。前日の降雪で木々にはたっぷりの雪、そして気温が低いせいか樹氷が非常に美しい。

森林限界を超えると、途端に切れるような暴風が吹き始める。

雪交じりのガレ場急登とトラバースを過ぎた山頂手前で、完全厳冬期装備に整え直し、山頂を目指す。

山頂ではF代表と握手を交わし、極寒の中の登頂の喜びを分かち合う。集合写真は、爆風の為オート機能ではなくF代表が撮影して下さり、早々に下山開始。

森林限界まで下ると、風も落ち着き、ほっとする。F代表から蓼科山は独立峰の為、山頂は風が吹き荒れるのだと説明いただく。

下山は、アイゼンに注意しながらも、皆で会話しながら楽しく下る。

下山後は、湯川温泉河童の湯。内風呂・露天風呂・洗い場シャワー6・洗面台3で、400円とリーズナブルな価格、清潔で露天でも温度高めのいいお湯。十分に温まり、帰京。

帰りの中央道は渋滞なく、予定より1時間早い19時新宿到着。

 

私は、2年前も蓼科山山頂は爆風で写真だけ撮り下山したこと、そして山頂直下の雪の積もったガレ場をアイゼンで下山するのが怖くてF代表にアイゼンでの下り方をご教授いただいたことを思い出しました。2年前から雪山を始めて、F代表に一からご指導いただき、フレスコの皆様に支えられて現在に至っています。本当に感謝の気持ちで一杯です。

今回も思い出に残る最高の山行となりました。

計画から全てにおいて準備ご指導してくだったF代表、車の運転をしてくださった皆様、深く感謝致します。

ありがとうございました。

記録M・F