阿弥陀岳 南稜〜中央稜下降
2023年7月16日(金)〜17日(土)
参加者 9名
6/16 新宿西口22:00--小淵沢インター-道の駅小淵沢12:30仮眠
6/17 道の駅小淵沢4:00-船山十字路5:00→南稜経由→阿弥陀山頂12:30→ 中央稜経由→舟山十字路15:40→樅の湯経由→新宿21:00
【行動記録】
新宿西口定時刻出発。中央道日野バス停Mピックアップ道の駅小淵沢にてテン泊。予定通り舟山十字路に到着既に駐車場満車支障のない路肩スペースに駐車。
食事、準備を終え出発。
しばらくは林道歩きが続く。途中川の徒渉を3度ほど繰り返し林道の終着点へ。
旭小屋から本格的な登り基調の登山が始まる。
左に進んでいくと、いきなり急登。踏み跡は明瞭だったが、かなりザレていたので落石を起こさないよう注意して歩いた。
尾根上に出てからも、かなりの急登が続き、まさに八ヶ岳といった雰囲気の樹林帯をひたすら登る。急登ではあるものの心地よい雰囲気に足は進む。
一時間間隔で休憩をはさみ、登ると傾斜が緩くなり、緩やかな尾根を進むと立場山到着。 その後ゆるい傾斜の尾根を進むと写真で見ていた青ナギより数倍スケールが大きくその背後には、南稜。F代表より取り付きの説明を受け岩稜帯へ。
P1左を巻いて進む。少しザレていたが、一般ルートと特に変わらない。難なくP1を通過。
稜線は狭くて高度感も多少あるが、両側にハイマツがあるので怖さは感じなかった。少し歩くとP2これも左から巻いて、草付きの道を登る。足の踏み場はしっかりしていたが高度感があり、慎重に歩いた。いよいよ阿弥陀岳南稜の核心はP3直下でハーネス着用ザイル用意。草付きの道をトラバースする。少し下るとルンゼの取付き点についた。そこからルンゼ上に出るのが核心である。傾斜は70度ほど?
予定では2ピッチ。Hさんリードで登り支点にザイルを固定。(50m 42mダブルロープ使用)待機組は細いワイヤーにカラビナをかけて自己確保して待っていた。
アッセンダで登攀開始
1ピッチ目
ルンゼ内は濡れ、水が流れている。
ガバと比較的コンスタントに登山靴でも充分の石が多く、片足をおける踊り場が所々にある。三点支持をしっかりとすれば登りやすい。セルフをとり待機。
「ラーク!」という声が聞こえた。上をみると、3~5㎝ほどの石が2つ動く間もなく。。惨事にはならなかったが、登ることに夢中になり、上の人との位置関係をあまり考慮していなかったことに反省、ルンゼの場合、落石の石は中央に落ちてくる!改めて勉強させられました。
2ピッチ目
草が増え1ピッチ目よりガバに加え踊り場も増えルートをしっかりと取れば問題無いものの、ガレ、浮石が多く足の置き場に注意が必要でした。
その後直登で、草付きに一歩分の踏み跡が階段のように続いている。傾斜はそこそこあるが、足場がしっかりしているので楽だった。少し登って左にトラバースすると稜線上に出た。ようやく南稜の核心部をクリア。時間は短かったが、緊張の連続で大変だった。
そこからまたしばらくザレた稜線を歩き慎重にルートファイティングしながら岩稜を進めば阿弥陀岳山頂。
天気に恵まれ、御嶽山 乗鞍岳 槍ヶ岳 富士山 南アルプス、登ってきた実感を改めて感じた。
数分の写真撮影の後中央稜にて下山開始。
上部岩稜地帯ガレが多くハシゴやトラバース箇所を慎重に歩きハイマツ地帯に入る。
ガレ場が増し足への負担が大きく気が抜けない。
その後樹林帯に入ってからも急下降が続きトレースはかすかにあるものの人の入が少ないため、滑る。気を抜けないまま林道手前の河原に。
ルート不充分のため確認必要。その後林道を歩き駐車へ。
天候と八ヶ岳の苔むした景色に急登も最高のロケーションと山行でした。
入会2回目の山行。すごい不安はありましたが、学びとアルパインの楽しさを充分に感じる山行でした。
記録 S.M