七倉岳~蓮華岳~針ノ木雪渓縦走

実施日:7月22日(土)~23日(日) ※前夜発

参加者:2名

記録

7月21日     新宿22:00→安曇野インター→信濃大町JA駐車場2:00(仮眠)

7月22日     信濃大町駅よりバス5:15発→七倉山荘6:00→船窪小屋12:00▲                     (その日のうちに七倉岳往復)                                   

7月23日     船窪小屋4:00→蓮華岳9:35→針ノ木峠10:51→扇沢15:22                 →扇沢バスターミナル15:40発→信濃大町JA駐車場→

安曇野インター→諏訪湖SǍ 温泉経由→新宿22:10

 

前夜22時に新宿駅を出発して中央高速へ。今回は古沢代表と私、2人での山行とのことで、緊張するがご指導いただけるチャンス!と期待にわくわくしながら車を走らせた。車中泊で翌日5:15分のバスに乗って七倉山荘へ。山荘前から登山口はすぐのところにあった。のっけから急登で、以後6時間の登り坂だった。登山道は整備されていて歩きやすく、途中1合目、2合目…と看板があり目安になった。去年の10月に登山を始めたばかりの私は、代表に登り方のコツを伺いながら足を進めた。呼吸の仕方や足の運び方を教えていただき、1時間ごとに休憩をとり、何回か繰り返すうちに船窪小屋に到着。あっという間の6時間だった。登りをこんなに楽に登れたことはなかったので、代表のご指導の賜物だととても嬉しくなった。
 小屋に着いて、ビールで乾杯をし、少し休んでから歩いて10分ほどのところにある七倉岳の山頂へ向かった。あいにく雲が少し出てきていて一部の眺望が悪かったが、明日歩く道を確認することができた。

船窪小屋はNHKで紹介されてから皆一度は立ち寄りたい小屋とのことで、とても楽しみにしていた。電気が通っていないので夜はランプの灯りのみ。昔ながらの囲炉裏に大きな鉄瓶がつるされていて炭火がおこされていた。夕食は山荘近くで採れたあざみの天ぷらや自家製のビーフシチュー、紫米などすべて手作りで、小屋番の方のお人柄も良く、また訪れたいと強く思った。夕方になると雲はすっかり晴れて裏銀座の山々を見ることができた。

2日目、朝3時に起きて小屋の方の作ってくれたお弁当を食べ4時に出発。昨日登った七倉岳を目指した。山頂は雲海が広がっていてとても幻想的な風景だった。その後、北葛岳を経て蓮華岳に向かった。七倉~北葛~蓮華の稜線は岩場でハイマツが茂っていて狭くアップダウンも多いとても険しい道だったので注意深く歩いた。蓮華岳手前の登りはもろい岩場でくさりと梯子を上っていく崖だった。代表に三点支持を守って登るように指導を受け、何とか登りきることができた。

蓮華岳への最後の上りは、広大なザレ場でたくさんの高山植物が咲き乱れていた。運よく珍しい白いコマクサも見ることができた。蓮華岳の山頂は裏銀座の大パノラマだった。七倉からの稜線と、烏帽子、野口五郎、船窪岳など北アルプスの山々を一望できた。代表と勝利の握手を交わした。山頂で休んでいると、雷鳥の親子にも会うことができた。感動の連続でここに連れてきてくださった代表に感謝の気持ちでいっぱいになった。

後ろ髪をひかれながら蓮華岳を後にし、美しい稜線を歩いて針ノ木小屋に向かった。昨日すれ違った登山者の方から聞いた話によると、針ノ木雪渓は今年は崩落が進んでしまって歩くことができないとのことだったので夏道を下ることになった。針ノ木小屋以降、ここから4時間以上の長い長い下り道が始まった。沢沿いの大小さまざまな岩や石がごろごろしている道をひたすら下ることになった。渡渉やくさりの連続でペースも落ちてしまい何度も心が折れそうになった。
 途中、崩落している雪渓を一か所だけ渡る箇所があり、代表の後に付いて注意深く進んだ。

代表は雪渓をストックで突き刺しながら崩落がないか安全を確かめてくれた。また、滑らない歩き方も教えてくださった。雪渓の隙間に落ちたら助からないし、見つけることもできないとアドバイスを受け、あたらめて山の厳しさを痛感した。大沢小屋に着いたときは心から安堵した。そのあと少し歩くと登山道がようやく終わった。帰り道、くさり場の降り方の指導を受けた。私の降り方がなぜ危険なのかを教えてくださり、万が一のことがあってはならないのだから必ず守るようにと。もっと登山の技術を勉強し、安全に登山をできるようになりたいと思った。

その後、扇沢のバスターミナルからバスで車まで戻り諏訪インターの温泉に入り、おいしいカツカレーを食べて新宿で解散となった。

 

2日間、古沢代表のアドバイスと励ましのおかげで北アルプスの絶景を堪能することができ、本当にありがとうございました。また、登山の技術を惜しみなく教えていただき、本当に感謝です。私にとって生涯忘れられない山行となりました。本当にありがとうございました。またご一緒できる日を楽しみに、トレーニングと勉強をしていきたいです。

                                  記録:A・Y