赤岳主稜登攀

 

2023年6月3日(土)-4日(日)

参加者6名

 

【行動記録】

6/3  新宿10:00発→小淵沢IC→八ヶ岳山荘駐車15:00→北沢→赤岳鉱泉18:00▲

6/4  ▲赤岳鉱泉4:00→赤岳主稜取付き5:37→赤岳山頂11:00→赤岳鉱泉12:30→

    八ヶ岳山荘駐車場15:00→温泉経由→新宿18:20

 

赤岳主稜と検索をすると,冬の八ヶ岳バリエーションの中でも入門向けとある。おそらく,冬は岩がもろくなく,しまっているからなのだろう。今回の山行は,無雪期であったため,岩が非常にもろく,いつホールドやステップが崩れるかわからないという怖さを感じた。でも,結論は楽しかった。

赤岳主稜は,マルチピッチのバリエーションコースである。今回は,2本のロープを使って,ピッチを刻みながら登攀を行った。それぞれの,コースの紹介を簡単にしていく。

1ピッチ目:文三郎尾根分岐から,主稜の取付きポイントであるチョックストーンを目指して,ザレ場をトラバースする。ロープを張って,アッセンダーを使って渡るが,ホールドや足場が悪い。手に取った岩が,ゴロリと崩れる。また,足場の岩も信用できない。岩がボロボロなのだ。

2ピッチ目:チョックストーンの門を潜り抜け,主稜の岩場へ取り付く。1ピッチ目の岩に比べたらしっかりはしているが,すぐに岩が崩れ落ちる。「ラク!ラク!」という声を何度も発しながら,メンバーは登攀を試みる。

3ピッチ目:支点がしっかりと付いている場所から,壁を登っていく。直登したくなるが,ここは左に巻くのが正解。左に巻くと,高度を感じるが,ステップやガバホールドがしっかりしていて,楽しく登ることができる。

4ピッチ目:ルンルンでリッジを歩く。岩の壁にハーケンが入っているので,そこに支点を取る。この4ピッチ目から,HリーダーからMさんにリード交代。Mさんリードデビュー。

5ピッチ目:草が生えた斜面を登る。遠くの壁からは,長くぶら下がった残置ロープを目視。そこからは,絶対に登ってはいけない印。昔,誰かが登攀を試みて,無理で諦め残置したロープなのかも知れない。少々滑る草の斜面を登り6ピッチへ

6ピッチ目:テラスに支点があるが2,3人くらいしか立てない。右側から登っていく,ステップやホールドはしっかりしているが,少々高度感のある場所をトラバース気味に渡っていく箇所もある。最後の登りごたえがあるピッチである。

7ピッチ目:あともう少しで一般登山道に合流するところだが,安全のためにロープを出す。登山道と合流をすると,自分たちが登ってきた軌跡を見ることができる。自分でもよく登ったものだと思う。

最後に,F代表が「現場で学べ」「場数を踏め」とよく言っているが,まさにその通りだと感じた。今回7ピッチもロープを使うことができて,クライミングシステムを何度も学ぶことができた。しかし,アルパインクライミングやるのに,アタックザックに必要な荷物が入らなかったり,トランシーバーを忘れたりと,個人的に反省することもあった。それにしても,アルパインクライミングは楽しい。さらに技術を高め経験を積んで,山の魅力をもっと知りたいと感じた。そんな1日だった。

 記録 G.A