東北の山旅 岩手山
実施日 :2023年5月12日~5月14日
参加者 :10名
移動用車両 :レンタカー(ハイエース 10人乗り)
登山時天候 :晴れ時々曇り、気温3℃、風速1~3m/s(山頂 ※てんきとくらすより)
〔行動記録〕
(移動:往路)
2023/5/12, 22:00 武蔵浦和駅西口ロータリー → 浦和IC, 東北自動車道 → 2023/5/13, 5:00馬返しキャンプ場第1駐車場到着(運転者7名、トイレ休憩含む)
(山行:柳沢コース)2023/5/13
5:45登山開始 → 6:45 1合目(F代表合流) → 7:10 2.5合目(分岐を旧道へ) → 9:10 8合目避難小屋 → 10:25 岩手山最高峰 薬師岳頂上 → 10:55山頂お鉢巡り(約30分) → 11:30 8合目避難小屋 → 11:40 7合目分岐(新道へ) → 13:20 2.5合目(旧道との合流地点) → 14:05 馬返しキャンプ場水場到着
(温浴施設、食事、懇親会)2023/5/13
温浴施設:15:10~16:05 盛岡市内「森岡温泉 開運の湯」
食事:16:15~17:00 盛岡市内「焼肉・冷麺 ヤマト」
懇親会:18:00~19:00(男性陣20:00)(馬返しキャンプ場にて)
(移動:復路)2023/5/14
4:00起床・食事 → 5:20 馬返しキャンプ場出発 → 12:30 武蔵浦和駅西口ロータリー到着(運転者6名、買い物およびトイレ休憩含む)
〔山行記録〕2023/5/13
「南部片富士」の名で知られる岩手県の最高峰、標高2,038メートルの秀峰「岩手山」。滝沢市の西北、八幡平国立公園の南西部に大きくすそ野を広げるコニーデ型(円錐状)の山。有史以来5回の噴火による火山地形は日本でも珍しい。(岩手県 滝沢市HPより)地元の人はこの山を「岩手富士」、「南部富士」とも呼ぶ。
日本百名山の著者 深田久弥は岩手山の始まりに、
「…岩手山は、日本の汽車の窓から仰ぐ山の姿の中で、最も見事なものの一つだろう。」と書いている。そう書かせるほど、遠方より見える岩手山の雄姿は見るものに感動を与え、我々のような登山者に対しては登山意欲を沸き立たせる。
馬返しキャンプ場脇にある岩手山登山口から出発。出発後しばらくしてF代表がレンタカーの施錠確認を行いに登山口に戻る。F代表以外は1合目まで登り、そこでF代表を待つ事に。待つ事わずか数分でF代表が到着。(古希越えにして何という体力)
軽く休憩し出発。2.5合目で旧道(ガレ場コース)と新道(森林コース)の分岐が出現。旧道を選択し前進。しばらく樹林帯(ミズナラ、ブナ、ダケカンバ、クマザサ等)を歩く。円錐状の山容のとおり単調で急な登りが続くが、所々で小さくも力強く咲くスミレ、キスミレに癒される。シラネアオイ、ミネザクラ等もすばらしい。
標高1,000 mを超えた辺りで森林限界に到達し樹林帯を抜ける。振り返ると眼下(東南東方向)には広大な北上盆地が広がる。その右前方(南東方向)には北上山地最高峰で日本百名山の早池峰山がこちらに負けまいと雄大な姿を、さらに右奥(南方向)には栗駒山が顔を見せている。残雪で化粧された近隣の山々は、登っていくにつれ大きく雄大に見えてくる。足下に目をやると、溶岩流が岩石を巻き込んで固まったと思われる岩石がむき出しに。この岩石は風化が進んでおらず硬くごつごつして滑りにくいので、傾斜はきついが比較的登りやすい。風があまりなく日差しをまともに受ける為、途中水分摂取を行いながら上を目指す。
7合目までの斜面に所々残雪が残っていたが、F代表の傾斜と樹木の状況、雪質確認、登坂指導によりアイゼン等装着せず登坂。7合目を抜けると、植生がハイマツに変わる。
8合目避難小屋でトイレ休憩、水分補給、行動食をしっかりとり、いよいよ目指す岩手山の最高峰 薬師岳へ。再出発してすぐに残雪の残る道を歩くが、第2避難小屋迄は傾斜が無い為アイゼン等無しで歩く。進行方向左手にそびえる鬼ヶ城を横目にいよいよ残り230 m程を一気に登る。傾斜がきつく軽石を中心とした噴石で構成された崩れやすい地盤は踏ん張りが効かず、気持ちとは裏腹になかなか前に進まない。しかし、最高峰は見えている。皆苦しいながらも一歩一歩足を出す。登っていくにつれ近隣の山々が眼下にきれいに見えてきた。そして感動の登頂。この日は天気が良く、360度どの方向を見ても遠くの山々、麓の景色がきれいに見えている。本当に幸運に恵まれた。感謝である。
写真撮影、休憩を終えお鉢巡りに出発。薬師岳からの下りに残雪があったが、F代表の雪質確認と歩行指導により出発。およそ30分でお鉢巡りを終え8合目で小休憩を取りいよいよ下山へ。
7合目の旧道と新道の分岐で、今度は新道を選択し進む。F代表の指示でOリーダーが先頭となる。出発して間もなく新道が雪に覆われ登山道が把握しにくい状況に。Oリーダー他がヤマレコやYAMAPのルート情報を確認し、補正をかけながら慎重に進む。ここでもF代表の雪質確認、傾斜と樹木の状況、登坂指導あり。
そして14:05全員無事に馬返しキャンプ場の水場に到着。単純に標高だけで考えると、今回 約1,430 m(YAMAPアプリより)、富士山の場合(3,776 m - 富士山富士宮口五合目2,400 m) = 1,376 mと岩手山の方が上った高さは高かったのだ。想定より早く順調に山行を終えられたのは女性陣の頑張りが大きかったと、懇親会でF代表よりお言葉有り。
最後に、F代表はじめ本山行の実施にご尽力頂いた関係者の皆さまに感謝申し上げます。また、ご一緒させて頂いた皆さまのおかげで週末を楽しく過ごすことが出来ました。ありがとうございました。また次回お会いできるのを楽しみにしております。
K. S