雪の赤岳

 

2023年4月18日(火) 〜19日(水)

 

  参加5名



 

記録

4/18(火)
  新宿7:30~ 中央高速道・小淵沢インター〜  美濃戸八ヶ岳山荘9:40〜美濃戸口10:50→行者小屋テント場14:40



4/19(水) 行者小屋テント場
5:30→  赤岳7:30→地蔵の頭8:25→行者小屋テント場9:30→八ヶ岳山荘13:20~温泉経由~ 初台経由~新宿18:00

 

4/18

八ヶ岳山荘駐車場に到着すると車は1台も停まっていなかった。天気は下り坂ではあるが翌日は朝から晴天予報。けれどこの時期に赤岳に登る人は少ないようでネットのログも数えるくらいしか見つからず。いったい登山道や山頂付近はどんな様子なのか、少し気になる。

10日前にフレスコで同じ南沢ルートで行者小屋から阿弥陀岳北陵への山行があった。アイゼンの着脱は10日経った今回も同じような場所で行なったとの事だった。下界は半袖を着る暑さでも山の中は季節の進み方もゆっくりなんだなぁ。

雨が降る前にテントを設営したいという願い叶って、予定より早く行者小屋に到着。テント場には阿弥陀メンバーが作ってくれたテントエリアと雪洞が残っていて、前日に降雪があったものの少しの整地でそのまま使わせて頂くことができた。阿弥陀メンバーの皆さんありがとうございます^ ^

流石にとても寒いけれど厳冬期とは違うことを実感する。風がないのが助かった。

代表の指示でザックの中身を厚手のビニール袋に出してまとめ、大きなザックは雪洞に置いた。お蔭で5人テントでも狭苦しくなく、雪を溶かしたお湯でティータイム。このお湯は、女性が着替えている間に男性が食事用の雪を集めてくれたもの。またトイレも作ってくださっていた。2人だけでとても大変だったと思います。ありがとうございます。

暫くしてテントの外は雪が強く降っていた。

皆んなお腹が空いていたのでたくさんのおやつがどんどん無くなり、もう早めに宴にしようとなった。その後食事も早めにとって20時に就寝。その頃にはみぞれが降りしきっていた。

4/19

 予報より天気の回復が遅かったため1時間ほど出発を遅らせることになった。テント場からアイゼン装着。前々日の降雪は場所によっては10センチほど積もっていて、新雪の下には青黒い氷が見える。「岩と雪と氷ミックス」プラス急登。場所によってはツルツルの氷の板。まもなくピッケルを使う指示が出た。ラッセル気味で鎖が雪に埋まっていて使えない場所もあり、足元は雪の直登で、ピッケル&アイゼンワークがすべて。私含め3人は雪の赤岳は初めてでダカーポジションで慎重に登る。

風も強まる山頂直下は代表が先頭に代わった。ピッケルをしまって三点支持に切り替えたりしながら赤岳山頂へ。私は赤岳にずっと登りたくて、しかも今回雪山に登れて本当に嬉しかった。山頂は雲の流れが早く、周りの山々や下界の町が見えては隠れて。そんな風のため、記念写真を撮ってすぐに移動、地蔵の頭ルートへ下山する。ここは雪面下降が続くので後ろ向きのダガーポジションで下りる。地蔵の頭まで来ると少しホッとしたがアルミの階段でアイゼンを引っ掛けないよう注意する。行者小屋の赤い屋根が見える頃には真っ青な八ヶ岳ブルーが広がり、今下りてきた赤岳や阿弥陀が美しかった。テントを撤収し美濃戸口まで戻った。

行きも帰りもナイスなペースでリードしてくれたIさん、新人なのに素晴らしい働きを見せてくれた(こき使われたともいう?)男性Nさん、ムードメーカーの女性Nさん、いつもその場で的確な指示をして下さるF代表、皆さんのお蔭で今回も安全に登ることが出来ました。ありがとうございました。

 

記録A.S