日和田山ロープワーク研修
2023年3月8日(水)
参加者 8名
記録
武蔵浦和7:30→関越高速経由→狭山日高インター→高麗駅9:20(電車組3名合流)→
→日和田山女岩9:50→ロープワーク研修→15:20→高麗駅16:00→狭山日高インター経由→
→武蔵浦和17:15
ロープワーク研修内容
高麗駅前の駐車場(500円)に車を止め、電車組3名と合流後共同装備を分けて8人で30分掛けて、日和田のゲレンデに到着。男岩に1パーティが取り付いているだけ。女岩は貸し切りになる。共同装備の50mロープ2本を使用することにする。昼食用のバーナー類をまとめて研修の準備に入る。
初めてのロープワーク研修参加者の為、ハーネスの付け方から指導。
10:15~10:40 ロープの結び方を講義
ヒッチとノットの結び方の意味
2本のロープを結ぶダブルフィッシャーマンノット
ロープスリングを実際に結ぶ
ロープの直径の8~10倍を末端安全率として必ず出す
2本のロープを結ぶときは同じ径にすることが原則理論講義
中間結びのフィギアエイトノットの結び方
リングは出来るだけ小さくする。その理由を講義
リードとビレーヤ―のハーネスへのエイトノットの結び方
沢登りのような場合のリートとビレーヤ―のエイトノットのセットの仕方
10:45~12:30 女岩の上に登り、リードのビレー支点の構築方法を指導。
トップローブのセットの仕方。トップロープはアルパインでは無いと講義
女岩の取り付きに降りて、実際に岩登りをする手本を示す。
Tにリード、Fがビレーヤ―。ビレーヤ―のセルフビレーの取り方とその意味を講義。
今回はATCを使用してのビレー方法を講義
リードが終了点まで着いたら、トップロープでの降り方を指導して、ビレーヤ―のテンション調整の仕方を指導。入れ替わりでペアーになり練習する。ロープを1本を追加してトップロープを2本して、練習の機会を増やす。
12:20~13:10 昼食
13:15~15:20 懸垂下降の講義。
20m.高さでの懸垂下降に於けるATCのセットの仕方に時間掛けて説明。
器具の大きさが個々によって違い、メインロープをダブルにセットするのが人によって苦労する事を説明。購入する際に使用するロープ直径を聞いて購入しないと実践では使用できな場合がある事を講義。
次に懸垂下降に慣れない人はオートブレーキのバックアップを必ず取る
プルージック・マッシャー・クレイムハイストの幾つかあるが、その結び方を説明。個々の長所短所があり使い分けをしないとリスクがある。
実際に誤った使用方法で後輩の知り合いの死亡事故が発生していることを説明。
今回はクレイムハイストに徹底する。ロープスリングの長さによって巻き数が3~6回出来るが、個々の持参しているロープスリングで巻き数を試してもらう。
初めATC器具のメインロープに下にオートブレーキをセットしてハーネスのビレーループに繋げるが、ロープスリング短いと、下降時に器具の方が早く下がるのでロープスリングのブレーキシステムと絡んでしまい、ブレーキ機能が働く無くなる。又はブレーキシステムに絡んで下降できなくなる。これは理論で理解できても垂直にテンションが掛かる現場では慣れない人には不向きとなる。実際には軽くロープスリングのコブを握って押しながら行けば下降できるが懸垂下降に慣れた人には対応できるが初心者には致命的になることがある。
その次はATCの上にオートブレーキシステムをセットして研修をする。
ロープスリングが短いと今度は器具の下降よりオートブレーキシステムのスリングが早く下がるので器具に接触してしまう。ロックはしずらいが流れが悪くなる。此処で巻き数が5回巻だとロープスリングが短くなり、器具との間隔が無くなり、滑りが殆ど無くなり動けなくなる。
少し長めのスリンクにして巻き数を3巻にして、器具との間隔を30~40cmにすると滑らかな動きになる。
1回目の懸垂下降では時間が掛かっていたが2回目以降慣れてくると20mの垂直壁なら数分で降りられ迄スキルアップした。
2本ロープをセットしたので、空いている方で自由に懸垂下降を繰り返し学習する。懸垂下降前に講師が安全確認して、安心の懸垂下降学ぶ。
殆どか初めてのロープワーク研修なので講師は相当緊張を持って、指導にあたるが終わってみれば効果のあった研修会であった。
15:20 疲れて事故が発生しやすい時間帯に入ったので研修を終える。
同時刻に男岩のパーティも片づけ始めて静かな岩場に戻った。