残雪の白毛門
2023年3月15日
参加者5名
行動記録
3/14 22:00武蔵浦和駅集合→土合ドライブイン着01:00 仮眠
3/15 4:00起床、4:55出発→5:00白毛門駐車場→7:00 1350m付近→8:35白毛門頂上 9:00下山開始→11:30白毛門登山口着→15:00武蔵浦和駅着解散
山行記録
3/15 今日は帰りを急ぐこともあり、いつものようにテントで湯を沸かすこともなく、起床後すぐにテントを撤収、車内で各自朝食を摂る。その後土合駅に移動し、明るい駅舎内で身支度を整える。
快晴、満点の星の中、ヘッデンをつけ出発。
最初の関門は東黒沢を渡る橋への降り口だ。1mほどだが雪壁となっており、危うくすると前のめりにコケそうだ。ストックを突いて慎重に橋桁に降りる。
さてここから頂上までは登り一辺倒の急坂だ。今年は雪が少ないのか、下のほうは所々夏道が出ており、木の根っこを掴み、あえぎながら急坂をよじ登る。空が白み始める頃、西に目をやると雪を頂いた谷川岳の雄姿がぽっかりと薄闇の中に浮かび上がってきた。それはやがて朝日を浴びて薄赤く染まったモルゲンロートに変わる。なんて神々しい景色だろう。今まで何度も見ているはずの光景だが、いつ見ても感動する。わずかばかりの短い時間のモルゲンロートが終わると、今度は青空が広がり、真っ白な谷川連峰とのコントラストが美しい。
樹林帯の急登を抜け、松の木沢の頭に来ると前方にジジ岩、ババ岩が現れる。白毛門沢の詰めの目印となる岩だ。リーダー曰く、ジジ岩とババ岩の間に山頂が白髪のように見えることから白毛門という名前が付いたそうだ。なるほど・・・。
登山道はここから更に角度を増し、雪壁と言っていいほどの急坂になる。幸い先行者がつけたステップが残っており、それを慎重にたどる。やがて頂上直下の鎖場、これを慎重に超え、山頂に立つ。
360度の展望。一ノ倉、朝日、燧、武尊、白根、浅間等々全部が一望できる。こんな好天気に恵まれたことを感謝する。
各自写真を撮ったり、行動食をつまんだりと20分ほど休憩して下山開始。
松の木沢頭手前の鞍部まで気の抜けない急な下りだ。日も高くなりだいぶ雪が緩んできていたので、滑り落ちる事はないと思ったが、それでもこの急な角度に皆が不安顔だ。特に今回雪山が初めての方もいらっしゃるので、後ろ向きのダガーポジションでクライムダウンする。ピッケルのピックを雪に刺し、空いた手は指を雪に突っ込んだりしてバランスをとる、アイゼンは前詰めをしっかり蹴りこむなどなど、リーダーからアドバイスを受け、皆無事緩やかなところまで降りることができた。
このあとは軽快に飛ばして、予定よりかなり早く登山口に下山し帰路についた。
今回も素晴らしい雪景色を堪能することができました。リーダーはじめご一緒してくださった皆さんに感謝致します。有難うございました。
記録:HT