ほんとの青い空 安達太良山
2023年2月28日(火)~3月1日(水)
参加者5名
【行動記録】
1日目
2月28日 武蔵浦和駅8時00分出発 → 東北自動車道 ― 二本松インター → 安達太良スキー場登山開始12時40分 → くろがね小屋15時
2日目
3月1日5時30分起床 - くろがね小屋7時25分出発 → 安達太良山9時00分始 → 薬師岳10時00分 - 休憩10分 → 安達太良スキー場11時10分 → 奥岳の湯 →東北自動車道 → 浦和駅16時50分
【山行記録】
安達太良山は、福島県中部にある活火山で、日本百名山、新日本百名山、花の百名山に選定されているいる標高1699 mの山。
高村幸太郎の智恵子抄で『ほんとの青い空』と歌われている事でも有名である。
今回の楽しみは、安達太良山登頂と3月一杯の営業後、建て替え工事が始まるくろがね小屋に宿泊する事。 私は、一昨年9月休憩、昨年2月宿泊、11月休憩と何度もフレスコ山行でお世話になっている。
東北自動車道二本松インターでおり、安達太良高原スキー場まで、全く積雪なくチェーン付けず順調に12時20分到着。
車で昼食を済まし身支度整え、早速登山開始。
まず、登山口の地図を見ながら、F代表から今回のコースの説明と装備の指示がある。コースは、安達太良山スキー場奥岳の湯登山口~勢至平~くろがね小屋~安達太良山~薬師岳~登山口の周回コース。
1日目はくろがね小屋まで、トレースも有るので、アイゼンは付けずに行く。
スキー場を左手に、なだらかな馬車道を葛折りに進んでいく。
風も無く2月末とは思えない程の暖かさ、見上げると雲一つない真っ青な空、『ほんとの青い空』安達太良ブルーが広がっている。
勢至平分岐を過ぎると正面に鉄山、左手には安達太良山が山頂までくっきりと見え、あまりの美しさに一同感動の声が漏れる。F代表も何回も訪れているが、この時期でこんなに素晴らしい青空はめったに見られないとの事。
トラバースを過ぎ左に曲がると、まもなく硫黄の匂い漂い、くろがね小屋が見えてきた。
予定より1時間早くくろがね小屋に到着。
まずは温泉に入り、汗を流す。湯の花浮かぶ白濁のトロリとしたお湯で体の芯から温まる。夕食までの間は、軽くお茶、お酒、お菓子で団らん、6時半夕食。
夕食後は、ロープのエイトノット、ダブルフィッシャーマンノット、グローブヒッチ、ムンターヒッチ、チェストハーネス、シットハーネス等の結び方の研修会、以前にも教えていただいているが、忘れてしまっている事も多く、復習も兼ねて学んだ。
翌朝5時半起床、鍋でお湯を沸かし皆でミルクティーをいただく。
朝食後、7時20分くろがね小屋を出発。
建て替え工事は3年程かかるとの事。名残惜しい気持ちとお世話になった感謝の気持ちを小屋番の田端さんに告げ、小屋を後にする。
昨夜から強風ではあるが、視界は悪くない。田端さん達が、一定間隔に立ててくださっている竹の棒を目指して進めばルートは問題無いそうだ。
だが、進むにつれ風は益々強くなる。体が持っていかれるほどの突風の間は耐風姿勢をとり、風が弱まっている間に前進を繰り返し、雪崩の起きやすい地域通過の際は上を確認しながら、山頂直下に到着。
乳首部分へはザックをデポして行きたいところだが、身一つだと風でバランスを崩す危険性を考慮し、F代表判断のもとザックは背負ったまま登頂。
山頂で喜びを分かち合うが、どこかにしがみついていないと吹き飛ばされそうなので、集合写真だけ撮り早々に下山。
徐々に雲が切れ青空も出始める。薬師岳方面は広々して気持ちが良い。
高村幸太郎の智恵子抄で歌われている『ほんとの青い空』の道標で休憩、皆で写真を撮りあい、その後は会話に花を咲かせながら一気に下山した。
下山後はスキー場に隣接している奥岳の湯で汗を流し、成駒さんで恒例のボリューム大カツ定食をいただき、帰路につく。
雪のシーズンに訪れたのは3回目だが、毎回全く違う山のように感じた。
降雪・雪質・登山道・トレース・気候等、いろいろな状況で変わる自然の楽しさや厳しさ、怖さを体感した。これからも常に驕れることなく前向きに経験値を上げていきたい。
今回、1日目はお天気に恵まれたが、2日目は爆風の中の登頂。大変な思いをした登頂は感動もひとしおであった。この感動も仲間が一緒だと更に大きいものになるのだと思う。
F代表、一緒に登って下さった皆様、車の運転をしてくださった皆様、深く感謝致します。
思い出に残る最高の山行となりました。ありがとうございました。
記録M・F