氷柱の雲竜渓谷
2023年2月18日
参加者:8名
行動記録
2/17 22:00武蔵浦和駅集合→0:30頃日光口PA着、仮眠
2/18 4:30起床、6:00出発→
6:38滝尾神社発→7:15雲竜渓谷登山口(休憩4分)→
9:06雲竜渓谷入口(休憩23分)→10:05雲竜瀑(休憩25分)→
13:01滝尾神社→日光ステーションホテル温泉経由→
18:00武蔵浦和駅着、解散
山行記録
雲竜渓谷は、栃木県日光市の女峰山の中腹にある渓谷。日光東照宮の東を流れる稲荷川の源流部。
順調に東北道・日光宇都宮道路を走行し、予定よりも30分以上早く日光口PAに到着。仮眠を経てPAを出発。山行出発地点を目指す。
山行出発地点近くには複数の駐車場が存在するが、レンタカーということ、道路の凍結のリスクを加味し、最も手前の滝尾神社に駐車。滝尾神社のすぐ上では道路が凍結し、高齢者マークのクルマが立ち往生しており、代表とリーダーの長年の経験による的確な判断に感服。
とても天気の良い中「雪が少ない」というメンバーの声を聞き、氷柱・氷瀑は見られるのか一抹の不安を抱きつつ、杉を中心とした針葉樹の林道を進む。
車止めゲートのある雲竜渓谷登山口で小休止の後、引き続き林道を進む。40分ほど進むとダムが現れる(日向砂防ダムという日本一の砂防ダムとのこと)。ダムの向こう側は、さながら雪化粧をした賽の河原のよう。この河原で渡渉の後、半分凍って非常に滑りやすい階段を上ると、また林道を進む。この辺りから植生も落葉樹中心に変わってくる。
しばらく歩くと「そろそろ休憩を」という女性陣の声により、先頭を歩く代表とリーダーが二度目の小休止を宣言。右手には朝日、左手には雪上のウサギの足跡、そして正面にはクロマキー合成のようにクッキリハッキリ稜線の見える女峰山というどちらを向いても素晴らしい景色に囲まれ、元気をもらい出発。
ここから1時間程度、つづら折りの林道を歩く。この林道の雪は固く締まった雪というより、気温の上昇により重い雪質のため、氷柱・氷瀑への不安がまたよぎる。それにしてもこの山行は林道歩きが長い。
そうこうするうちに雲竜渓谷入口に到着。ここで代表によりアイゼンおよび簡易ハーネスの装着指示がある。が、私の大失態が明らかに。。。「簡易ハーネス」が「テープスリング」のことを指すと知らない無知な私は、シットハーネスを持って行ったのであった。リーダーより簡易ハーネスをお借りし、「シートベンド」という結び方も手取り足取り教わった。
準備万端となった一向はいよいよ雲竜渓谷に足を踏み入れる。雪が少ない、気温が高い、といった不安は、氷柱群を一目見て吹き飛んだ。想像以上の迫力と大きさに度肝を抜かれる。気温高く溶けつつある氷が、直射日光を浴びキラキラ輝く。また、氷柱のように垂れるだけでなく、地上まで繋がりパルテノン神殿のような、まさに柱になったものまであり、自然の力を目の当たりにし、畏敬の念にも近い思いが沸き上がる。
奥にもっとすごいものがある、と言うリーダーに引き連れられ、最後の狭く急な登りを経た先には、果たして雲竜瀑と呼ばれる氷瀑が現れた。40mいや50mはあろうかという氷瀑には人が2人取りついている。「若いものにしかできない」と代表が言うアイスクライマーだ。しばしメンバー全員で固唾を飲んで見守る。女性メンバーがそれぞれ見事なジャンプを決め、写真に納まったところで、下山を開始。
代表、リーダーの簡易ハーネス、アイゼンの用意・着脱指示といった安全対策のおかげで無事全員が下山いたしました。ここにお礼を申し上げます。
てんくらでいうとAを超えSではないか、というほど天候に恵まれ、また、想像以上の自然の作り出す絶景を楽しめた、とてもファンな山行でした。
記録NY