山中湖 研修会・スノーハイク富士山五合目
2023年12月16日(土)~17日(日)
参加者14名
【行動記録】
12/16晴れ一時雨
10:00新宿西口→13:00忍野高原ホテル→14:00来年度の山行計画の最終調整・今年度の収支報告・各種研修(ロープワーク・30ℓザックを使用したレスキュー・ツエルトの張方)
12/17晴れ
8:00出発→8:47馬返し→11:46吉田口五合目→11:02佐藤小屋→11:46富士吉田六号目→12:12佐藤小屋→14:00馬返し→温泉経由→新宿駅西口19:00
研修&山行記録
初日、新宿駅を出発し、本日の宿である忍野高原ホテルへ。宿の方がこの日は今までの12月にはないくらい暖かい陽気だとおっしゃっており、確かに向かう途中に見えた富士山には冬なのに雪があまり積もっていなかった事を思い返す。宿に到着後まずは4階のセミナールームにて各自持参した昼食をとる。昼食後に来年度の山行計画を参加予定メンバー・山の難易度を考慮してF代表、Hリーダーを元に最終調整を行う。色々な状況を検討の上、山行計画を決定。山行計画確定後には、今年度の収支報告をして頂き、出席者全員の賛成により決定となった。次に会の規約の一部改訂について説明があり1月ズーム会議で会規約に基づき承認を得る。時刻通り山行計画・収支報告が終わり、実際にロープを使いながら登山で使うロープ結び方とそれぞれの特徴を学ぶ研修へと進む。
今回教えて頂いた結び方(①ダブルフィギアエイトノット②タブルフィッシャマンノット③ガースヒッチ④クローブヒッチ⑥もやい結び(ボーラインノット⑦シートベント(チェストハーネス)⑧エバンスノット⑨本結び(シートベント2本のロープ結び))。結び方は一朝一夕では覚えきれないため、反復して日々練習をしながら覚えていく必要があるとの事でしたので、帰宅後まずはロープを購入し寝る前など少しの時間でも繰り返し練習していきたいと思います。またロープ研修の中で話のあった人が耐えうる衝撃については、約6kN(600kg)以上で負傷し、約12kN(1.2t)で死に至るとの事で、F=mghより体重60kgの場合2mの落下でも場合によっては致命傷に至るケースがあるとの事で自分が思っていた以上に落下時の衝撃は大きく、ちょっとしたしたミスが命取りになってしまう事を改めて痛感しました。
ロープ研修後には30ℓザックとストックを使い怪我人を運ぶレスキュー方法(ザックの紐を緩め下部にストックを横向きに通し怪我人を座らせ、怪我人とザックを背負い運ぶ)を実際に行いましたが、ストックとザックだけで人を簡単に運びやすくなる事を学んだのでいざという時に使えるよう忘れずに頭の片隅に入れる。
研修の最後にはポールとロープを使ってツエルトを張るまでの流れを、ペグが打てない場合なども想定しながら設置するシミュレーションを行い研修が終了となりました。自分にとっては初めて学ぶことが数多くあったので、実際の登山の際に慌てず実践できるよう研修内容を反芻して今後頭と体で覚えて行きたいと思います。研修終了後にはお風呂と、盛り沢山の夕飯を頂き、夕食後には男性部屋にて宴会を行い今まで体験した山や沢、山岳会についての話に花を咲かせ、22時にはお開きとなり翌日の登山に備え就寝となりました。
2日目、7時に朝食。夕食同様盛り沢山の朝食を頂き、しっかりとエネルギーをチャージして8時に宿を出発。暖かい日が続いて雪が少なかった為、予定していた富士山三合目駐車場より先の馬返しの駐車場まで車を進める。馬返しの駐車場は既に満車だったが、駐車場手前にあるスペースに駐車ができた。五合目へ向かう途中、昨日七合目でテント泊した方や雪上訓練からの下山の方々とすれ違い、昨日はとても風が強くて大変だったと教えてもらった。また雪も七合目より上にしかなく、五合目には無いとの事だった。天気は山頂に雲がかかっている程度で晴天の中気持ちよく進んで行く。F代表より佐藤小屋手前にあるスペースに、来年12月の富士山登山の際にテントを張るのにオススメの場所を教わる。風の通りがあまりなく、平坦なスペースで張りやすそうなポイントであった。佐藤小屋へは当初の予定よりも早く到着したため、もう少し先まで進む組と佐藤小屋で待機をする二手に分かれる。6.5合目付近で気温と時間の関係で折り返す事となる、気温は-5℃であった。来年度の富士登山の参考のため、頂上付近の様子や風の具合を確かめてから下山。頂上付近では様々な方向に風が吹き荒れていた。あの中にいることを想像すると、吹き飛ばされてしまいそうだと想像をする。佐藤小屋に戻ると山小屋の方が無料でお味噌汁を振る舞って下さった。昨日の宴会の際に山小屋での冷たい対応のエピソードを聞いていたので、山小屋毎で対応に差が大きくあることを実感する。お味噌汁とコーヒーを頂き、しっかりと体を温め休憩をした後は全員で馬返しまで下山。予定より早く下山ができたため、昨日の研修に引き続き駐車場横の林間でロープとカラビナを使い小さな力で重たいものを引き上げる救助の際に使うレイジングシステム(倍力システム)を教わる。ロープの連結方法次第で½や⅓の力で引き上げるレスキュー方法のため、非救助者が救助者より体重が重い場合でも引き上げる事ができていた。研修後に荷物をまとめ温泉へ向かう。
富士山へは夏にしか来たことがなかったので、夏と比べ登山客が少なく迫力が増していた冬の富士山は外国の山のような雰囲気でとても魅力的でした。温泉に向かう途中、頂上から裾までくっきりと見えた富士山は登山の時に見ていた迫力のある山とは違い、普段よく目にする綺麗な形の富士山に戻っていた。温泉に入り、若干の渋滞に巻き込まれましたが、車二台とも予定通り19時に新宿駅西口に到着し解散となりました。
研修会を通し安全への意識がより強くなったので、今回学んだ事をしっかり身につけつつ、まずはトラブルにならないよう山行を通してしっかりと体力や技術をつけていきたいと思いました。ご指導頂きましたF代表、Hリーダーありがとうございました。また参加した皆様のおかげで楽しい山行となりました。ありがとうございました。また来年も宜しくお願いします。
記録 T.T