初冬の光岳

実施日:2023年11月18日(土)~19日(日) ※前夜発

参加者:9名

 

【行動記録】

11月17日 新宿西口22:00→中央道経由→松川IC→1:00道の駅とよおかマルシェ

      1:30仮眠▲

11月18日 3:00起床→車移動→4:30芝沢ゲート(朝食・身支度)5:35

 7:05易老渡 9:01面平12:56易老岳

14:38三吉平 16:30光岳小屋

      (夕食・親睦会)21:30頃就寝▲

11月19日 ▲4:00起床・朝食・身支度

5:44光岳小屋 6:17光岳 6:44 光岳小屋 7:00

7:48三吉平 9:15易老岳 11:14面平 12:35易老渡 14:00芝沢ゲート

      →車移動→16:00 飯田城温泉 17:00 飯田IC →中央道経由→

22:00新宿西口着解散

 

【山行記録】

  光岳(てかりだけ)は南アルプス最南端に位置する標高2591mの山である。

標高2500mを超える山でも日本最南端の山でもある。登山口へのアクセスの悪さもあり百名山でも最後に残る方が多いそうである。また山頂の地味さから『絶望のテカリ』とも呼ばれているようである。

 

11/18 天候・曇りのち雪

 芝沢ゲートの駐車場は我々の車2台と軽四駆の計3台のみ。晩秋の土曜日なのに少ない訳は悪天候予報が出ているからである。百名山を目指す筆者はもし、ソロであった場合、絶対に中止している天候(予報)である。

 ほぼ平坦な林道を暫くすると易老渡に到着。明るくなって来たので集合写真を撮る。小さな吊り橋を渡り、ここから易老岳まで急登が続く。途中小雪が舞って来て三吉平辺りから昨日降った雪が徐々に深くなってくる。ほぼ予定通りに来ているので光岳小屋に到着したら、荷物をデポしてその日のうちに山頂までアタックできるような会話をHリーダーとする。

途中、駐車場に駐車していた軽四駆のソロの方とすれ違い会話をする。山頂はもっと積雪が深く、ワカンを使用したとのこと。その方の言う通り、見る見るうちに積雪が増えていき、進むのに時間がかかってしまう。最初は女性Oさんが先頭になってラッセルを行っていただいたが、男性陣も交代で先頭になった。雪も本格的に降り、樹林がない所はブリザード状態(恐らく風速15m/s以上はあったと思われる)。小屋まで無事たどり着けるかも危うい状態であった。(筆者の感想)

予定より2時間遅れ、小屋が見えた時は少し薄暗くなっていた。

光岳小屋の離れの棟は冬季解放されている。外側の階段を上がると、我々しか居ない。貸し切り状態である。小屋の中の気温は-5℃。風がないので温かく感じる。途中水を汲む予定であったが、小屋にたどり着くのが優先された為、水の確保は雪を溶かして確保した。

とりあえず、無事小屋に着いたということで、焼酎お湯割り、ウイスキーお湯割りで乾杯。その後、Hリーダーが企画していたインゲン豆ベーコン巻、白ネギの肉巻き、肉詰めピーマン、シイタケ焼きを焼いて頂きました。美味しくてお酒が進んで21時半頃就寝。途中トイレに行きたくなり外へ出ると、猛烈なブリザード。明日は天気が良くなりますようにと願いつつ横になったが、寒くて何度も目が覚めた。

 

11/19 天候・晴れ

 荷物を小屋にデポして(ヘッドライト、軽アイゼンだけは持参)山頂へ、男性陣が交代でラッセルを造りながら進む。途中コースを見失うがGPSを使い30分ちょっとで山頂に到達。昨日の苦労もあり、メンバー全員と握手を交わす。山頂の眺望は7割程が樹林で覆われていたが、昨夜のブリザードで出来た樹氷と朝日と富士山、最高の景色が見られた。

 記念写真を撮り、下山開始。15分程で小屋に到着。荷物を回収して、ほぼ順調に下山が出来た。車で飯田市方面へ移動。飯田城温泉で汗を流し、夕食はコンビニ弁当。帰路は中央道名物、小仏トンネル渋滞で新宿に22時に到着、解散となった。

 

 

筆者は百名山を目指し、今回で82座目になったが、間違いなく一番印象深い山行になったと思います。悪天候でもHリーダーが冷静に判断、指示をして頂き、無事に山行出来たことに感謝します。また、列の先頭になったり、料理の下準備をして頂いたOさん他、一緒に登って頂いたメンバーに感謝します。有難うございました。

 

                               記録 H.K