赤岳(真教寺尾根~県界尾根)

 

20231029()
参加者6
 
行動記録
10/28  21:00新宿西口集合  - (中央道~須玉IC経由)→ 23:30 美し森駐車場
10/29  3:00起床 - たかね荘駐車場(登山口)5:00出発→ 7:10 牛首山→ 10:20                     赤岳山頂 10:30 赤岳頂上山荘11:10 12:25 大天狗→ 13:10 小天狗→                         13:35登山道入口→ 14:17たかね荘駐車場→ (昼食後)たかねの湯17:00  -       

(中央道~須玉IC経由)→ 21:15新宿西口、解散          

 

  山行記録

もともと新潟の百名山「平ヶ岳」に行く計画であったが、天候不順により急遽、八ヶ岳主峰の赤岳に変更。赤岳はフレスコ会山行の中でも登頂回数の多い山であるが、今回は赤岳の東南方向に延びる真教寺尾根(登り)と県界尾根(下り)という比較的マイナーなルートを選択。今まで見てきた八ヶ岳とはまた違った山景色に期待。

 

土曜日21時に新宿西口を出発し、23時過ぎに美し森に到着、しかし、登山口に隣接するたかね荘(閉鎖中)駐車場はトイレが閉鎖されており、少し戻って美し森駐車場に駐車、23時半過ぎに就寝。翌朝3時起床、朝食のあと、たかね荘駐車場に移動、計画より30分遅れで5時に登山口出発。

 

出発地点は標高1500mを越しており平地よりかなり寒く感じられ、相応の防寒対策をした上で出発したが40分程で汗ばみ衣服調整。その頃ちょうど、木々の向こうの空が明るくなり始めた。6時ころ森林の中から抜け出し、スキー場の最上部に作られた観光スポット「清里テラス」の展望台に到着。突然展望が開けて爽快な気分で、しばし眼下の景色と一直線に大きくたなびく雲を眺めた。更に標高を上げると、左手に八ヶ岳山域の黄色く染まった山肌に、北杜市あたりと見られる市街地、更にその先に甲斐駒ヶ岳等南アルプスに至るまで壮大な景色が見えた。ただ、富士山は雲に隠れており残念。向かう西の方角は目指す赤岳はまだ隠れているものの真っ青な空が広がっており期待が高まった。710分牛首山山頂に到達、眺望なし。休憩後、歩みを再開して1時間ほど経つと、遂に八ヶ岳ブルーに映えた赤岳山頂を含む八ヶ岳の稜線が見えてきた。一方、足元は次第に岩稜地帯が増えてた。ストックを仕舞い、しばらくしてヘルメット、簡易ハーネスを装着した。その後、間もなくクサリの連なる急登の岩稜地帯が始まった。途中で振り向くと、登ってきた真教寺尾根と県界尾根が遥か先まで2つ平行に延びているのが見えた。これには思わず歓声を上げるほど壮観なパノラマであった。その後も一つ一つクサリをクリアして、1020分、遂に赤岳山頂に到達。当初の計画より1時間以上早い。山頂は薄っすらとした雪が点在していた。

 

残念ながら、岩稜地帯を進んでいるころから赤岳方面も次第に雲が多くなり、山頂では殆ど眺望のない状態であったが、急登の疲れもあり山頂山荘(冬季閉鎖中)の前でゆっくり休憩を取った。1110分、山頂にある「県界尾根」の標識にしたがって、下山開始。こちらの方が雪が多く、より集中力が必要であった。また、長いクサリが連なる急斜面の岩壁が連続しており。一本20メーター以上あろうかという長いクサリが多くあった。一本のクサリが長いのでひとりひとり下るのに時間がかかる。筆者は安全を確保すべく簡易ハーネスを使い、何度もカラビナにクサリを通しつつ岩壁を降下した。登りの岩稜地帯に比較して、こちらの方がクサリを握る握力と腕力をかなり使った。岩稜地帯を越えてしばらく進んで1225分、ようやく大天狗に到達し、休憩。地図を見ると、距離的にはまだ下りの10分の1程度しか進んでいないことに驚いたが、この後は特段の難所はなく、快調に足を進めた。途中、振り返ると赤岳を中心に右に横岳、左に権現岳から更に南に延びる稜線が鮮やかに見えた。極上の、しかし初めて東側から見る八ヶ岳の景観に思わず歓声を上げて、皆で笑顔で写真を撮った。更に下ると、上から眺めた黄色に染まった木々の中に入り込み、日差しに照らされた美しい紅葉(黄葉?)に再び写真を撮った。

 

1417分たかね荘駐車場に無事帰還。行動時間9時間17分。計画より2時間半以上早く山行を終えた。時間に余裕が出来たので、今回は珍しく先に近くのレストランで昼食、その後、北杜市の「たかねの湯」で汗を流した後、中央道を走り新宿に向かった。しかし、渋滞の為、行きの倍近くの時間がかかり、新宿西口到着は結局計画とほぼ同じ時間となった。

 

今回は、平ヶ岳方面の天気予報悪化に伴い、急遽策定された計画にもかかわらず、雄大な山岳景観にスリリングな岩稜地帯など楽しく満足度の高い山行となりました。Hリーダーに改めて感謝申し上げます。また、この山行を盛り上げてくださった他参加者にも感謝致します。特に計画より大幅に時間短縮できたのは、女性二人の健脚によるところが大きく、筆者をしっかり引っ張って頂きました。重ねてお礼申し上げます。

 

記録TT