谷川岳東黒沢遡行

 

期日 2022年9月11日(日)

 

参加者 5名

 

集合場所 2022年9月10日(土)     武蔵浦和 22:00

 

行動予定 

9月10日(土)武蔵浦和22:00-関越道-水上IC-0:30土合駅 仮眠▲

9月11日(日)6:00起床-6:30白毛門駐車場-7:15東黒沢遡行-9:20予定折返し地点到着-10:00もう少し遡行-休憩-11:15下山開始-13:45白毛門駐車場-14:30湯テルメ谷川-関越道-19:15武蔵浦和到着

 

9月10日、予定通り武蔵浦和を出発。

空には中秋の名月が金色に丸く輝いている日であった。

この日、Mオさんはアルパインの講習会があったらしく、1日お勉強していたそうだ。

お疲れ様です!!

順調に関越道、水上ICを降りて土合駅に到着し、仮眠。秋の虫の鳴き声とF代表の寝言。翌朝6時起床。各々用意してきた朝ご飯を食べる。明るくなって土合駅の全貌が見渡せるようになると、F代表が土合駅の待合室へ案内してくれ、ここは無人駅であり、モグラ駅といわれる理由を教えてくれた。下のホームまで千段もあるらしい!時刻表を見ると4時間に1本しか電車がない。そんな僅少な電車を、白毛門駐車場へ向かう踏切で見ることが出来た。ピンクと黄色のラインが入った可愛らしい2両の電車。何てラッキー!

白毛門駐車場に5分程で到着。駐車場は7割方埋まっていた。ここで沢シューズ、ハーネス、ヘルメットを装着する。私はロープスリングを忘れてしまい、忘れた!と言うとすかさずF代表が貸してくださった。お優しい…ちゃんと持ち物の確認をしなきゃと肝に銘ず。

7:15、白毛門登山口からスタート!

今日、我々は無事に戻って来られるのだろうか…?

今回は東黒沢を3時間登って折り返してくるという安心安全極まりない工程予定である。入渓早々、谷川の深い自然の美しさに感動。

峡谷の緑と空の青さが、透明な東黒沢の水面に映り込んでいる。何といきなり滑床が現れる。滑床は何百年もかけて雪崩で岩が磨かれて滑らかになったとF代表に教えて貰う。途中途中に倒木が積み重なっていたり、峡谷の上に橋のように巨木が倒れていたり、厳しい自然の姿を窺わせる。沢の水が滑床を滑らかに流れる中を気持ちよく歩いていると、30分程ではなげの滝に到着。50m続く圧巻の滑滝。右岸を慎重に進む。振り返るとかなりの高度感。楽しい! しばらく行くと左に大岩が見えてきた。(後で調べてみたら玉子岩というらしい)

巨大な3m位の岩で向こう側が全く見えない。玉子岩と川の間の隙間を何とか進めそうだ。F代表が試しにくぐりに行ったが、かなり水を被ってしまうので横の高巻きの道を選択する。高巻きの道も歩きやすく問題ない。

何度か小滝が現れる。各々好きな所から登って行く。私とMトコちゃんはMオさんをお手本に登りやすい所から登って行く。Cエさんが果敢に難所をチョイスし登り始める。もはや普通じゃ物足りない、デンジャラスを愛すCエさん。勉強になります!!

順調に進んで行くと、予定していた折返し地点に9:20に到着。10時まで登ろうか、とF代表。こんなに楽しい沢、まだまだ登りたい!

沢ってこんなに楽しいの?とMトコちゃんと顔を見合わす。

丁度良く開けた場所を折り返し地点として、休憩。今日は夏の日差しを取り戻したかの様な晴天。静かに自然の音に耳を傾ける。他に誰もいない。東黒沢を5人占め。

もっともっとゆっくりしていたいけれど戻る時間。

沢を下りるのは登り以上に気を使う。滑りやすい。

滝が出てきたら懸垂下降。3回繰り返して、道があれば高巻き。

途中ウォータースライダーをする。童心に帰るF代表。皆も続く。滅茶苦茶、楽しい!! この時、5人はカッパとなった。下り途中、また玉子岩。F代表が近くの枝に支点を取り、ロープで玉子岩の隙間を進んで行く。支点がずれてF代表がズブ濡れる。もう一度支点を直してチャレンジ。F代表は向こう側へ渡った。残った4人は安全な高巻きの道を選択した。高巻きの道を降りてF代表の方へ行くと、なかなか渡って来ない私たちに「おーい。(渡って)いいよー!」と、叫ぶF代表の姿。声が届かないので対岸までびしょ濡れになって渡ってくれていた!

コントの様な展開に私は腹の底からギャハハと笑った。Mトコちゃんもウフフ、と笑っていた。 こんな楽しい沢の旅もあっという間に駐車場に着いて終わってしまった。

 

今回、何度も体を張って沢の楽しさを教えてくださったF代表、そして重たいロープを運び色々な事を教えてくださったCエさん、Mオさん、いつも仲良くしてくれるMトコちゃん。本当に楽しい東黒沢の山行、ありがとうございました。

また来年も一緒にカッパになりましょう!!

 

          記録 T.O