金峰山
2022年8月日14日(日)
参加者4名
【行動記録】
8/14 曇り晴れ
6:30新宿西口集合→勝沼IC→9:30大弛峠駐車場
10:00出発→11:20朝日岳→12:35金峰山13:10→14:10大弛峠14:30→
16:00鼓川温泉17:00→新宿21:20
大弛峠からのアプローチは行程が短いため久しぶりに日帰りでの山行とした。朝の天気はぐずついておりトンネルを抜けるたびに小雨に降られる。懸念していた朝の渋滞に予定通りはまり、駐車場も案の定の満車であるも予定通り路上駐車の最後尾に停められ、まずまずの時間に出発することができた。大弛峠は東に進むと国師ヶ岳、その先は甲武信ヶ岳。西へ進むと金峰山と2つの登山口が向かい合ってお盆時期と言う事もあって賑わっていた。天気も予報通りの回復傾向で青空が見える。
腹ごしらえを済ませナビをつけるとそこは既に標高2365m!金峰山が2599mなので標高差234m‥行程にある朝日岳、鉄山でいくらかアップダウンはあるものの登山?ハイキング?ピクニッ?お散歩?である。それでも体験の方もいるためいつも通りの0.9ペースで会話と山の雰囲気を楽しみながら歩みを進める。林道は高山植物こそ無いものの深いコケとツガに覆われて雰囲気は良い。左手に雄大な富士山を眺めながら、右手には小川山、瑞牆山の荒々しい岩山に心が誘われる。そこまでの岩場でなくとも金峰山の山頂も大きな岩が重なり合いアスレチック性がある。登り2時間30分ながら魅力満載な山である。
ここで山頂まで後10分程の岩場でちょっとした渋滞。先行のパーティーの女性が足を滑らせて転んだらしい。「大丈夫ですか?」に「大丈夫!」との事なので先に進む。
岩場の間の山頂標識で記念撮影を終え、休憩を入れる。圧巻の金峰山シンボルの五丈岩、「登ってみろと!」言わんばかりに積み上げられた異様な岩塊だが前に鳥居が設けられている。先に聞いた話だと御神体との事で登攀は禁止されているらしい。そうとは知らずに果敢に挑む数人をついつい応援してしまうがなかなか頂上へ達するものは居ない。御神体で遊んでいる神罰か、徐々に雲がかかりガスが取り巻いたので下山にかかる。
10分程進んだ先で先程の足を滑らせたパーティーがまだいた。60代前後?の5人パーティーの負傷した女性は歩けないとの事で骨折の可能性あり。救助要請をしているが反応が無いとの事。携帯の電波は1本立っているかといったところで繋がっていないと思われる。相手リーダーと相談して、小屋まで救援要請に走る役を引き受ける。応急の医療品、防寒具の有無を確かめたが「持っている」との事。だが要救護者を包んでいない。大丈夫だろうか・・?特に難所も道迷いの心配も無いため自パーティーの先導役をOサブリーダーにお願いして一人飛脚に徹する。こんな時、難しいだろうが「背負って行きます!」と言えばよかったのか?頭によぎる。天気もガスにまかれて思わしくない。そんな罪悪感と使命感もあり気分は走れメロスか?そんな心境で下山にかかる。山で走ると怒られそうだが久しぶりの全力疾走である。丁度1hで大弛小屋に着き息も絶え絶え小屋の主人にあらましを伝え救助要請してもらう。ん・・?どうも先に救助要請がかかっているらしい?そこで丁度自分の携帯に着信があり相手パーティーのリーダーから救助要請が繋がったとの事。「少しでも早く連絡がついて何よりです‥。」と肩の力が抜ける。小屋の主人曰く、登山届を出していないと条例違反となって大変らしい・・そんな事を話しながらも次は自パーティーが心配になってきたのでその場をおいとまして来た道を登り返す。10分程登ったところで聞き慣れた話し声が聴こえ安堵。片道2時間30分の道のりを十分満喫できた山行であった。帰途に皷川温泉に立ち寄ったが自分的にはかなり高評価。最寄りの食堂で食事して一路帰路へ向かうも予定通りお盆のUターンに巻き込まれる。予想を上回り予定より20分遅れの21;20新宿着となった。
記録 S・h