【夏の北岳】
日時 2022年8月11日(木)~12日(金)
参加者 9名
●8/10(水)
新宿駅22:00→中央高速経由-甲府インター-奈良田2:15▲
●8/11(木)
奈良田5:30バス→広河原6:40→白根御池小屋9:35→肩ノ小屋13:00→北岳山頂14:05→北岳山荘15:30▲
●8/12(金)
5:00→北岳6:10→肩ノ小屋6:50→白根御池小屋8:40→広河原11:00→奈良田駐車場12:00→温泉経由→
新宿駅解散20:30
<山行記録>
8/11の「山の日」、南アルプス市の広河原登山口は朝から北岳などを目指す登山者で賑わっていた。とても台風が接近するとは思えない人の多さに衝撃をうける。さすが!日本で2番目に高い北岳。かつては1番の富士山が圧倒的すぎて地味な印象を持っていた北岳。日本百名山二座を含む豪華白根三山の魅力って一体どんなだろう。2泊3日の縦走路、ワクワクが止まらない。
8/11(木)一日目:
午前2時10分頃奈良田駐車場に到着。ふと空を見上げると星が薄ら灯りつい時を忘れてしまいそうな感覚に陥る。いや、そうかと思えば小腹がすいた・・。寝なきゃいけないのに腹ペコで眠れそうにない。暗闇の車内一人スナック菓子をコソコソやりパクリと響き渡る咀嚼音(ソシャク音)--;(皆寝てるよね。。)お腹が満たされたところで良き眠りにつけた気がする。お陰で起床すると体調至って良好。
広河原から登山開始6:40、初っ端、後方から押し寄せる登山者にどんどん抜かれる。こっちは大きいザックだからね。あっちもテン泊装備背負ってサクサク行く><; 一人譲るとあとが途切れずきりがない行列があった。それでもブレず、焦らず、只管0.9のペースを貫くHリーダーに余裕すら感じる。出だしのペースが好調でメンバー達も安定の歩を進める。だが白根御池小屋からの草滑りは噂以上。傾斜は次第に強くなり森林帯の急登が果てしなく長い。体中から滝汗が流れる。顔面からも滝汗が流れる。森林限界の手前でこっちが限界だ。(と思ったらシレっと0.8切り?!)稜線に出ても未だ急登だが眺望が広がり気分は上昇した。すると標高3000mの大草原で再びヨーデルが。振り返るとハイジ?の姿はなくスナフキン(ムーミンの中のキャラクター)ばりの女性(集合写真参照)が気分アゲアゲで謳う。更に渋いトーンのヨーデルふっふっふ~?!(F代表><;)なにやら不思議な世界観になってきたところで、再び山に集中しよう・・・とすると某大学山岳部歌にもなっていたという「北岳」まで熱唱してくれた。お二方のすんばらしい美声が印象に残る稜線歩きとなった。
漸く肩ノ小屋で30分の休憩タイム。当初はここでテントを張る予定だったが先へ急ぐべく台風b案にて、北岳登頂→北岳山荘まで行ってしまおうと。パンを頬張り山頂へ向かう岩場の斜面を見上げると一気に登れそうな雰囲気を感じた。がしかし…山頂はあそこだな、と目標定め登っているけど奥へ、奥へと何度も訪れるニセピークに息を切らす。自分より一歩先へ進むメンバーの落胆する様子でまた騙されたと悟る。そして14時にやっとこ北岳登頂!! 標高3193mの山頂で女子は写真取り合いっこで盛り上がる。若干ガスってはいるがその隙間から垣間見る南アルプスの大絶景に皆大きな笑み。そして勿体ないけど北岳山荘へ急ごう。こちらも到着まで相当焦らされテン場に着くともうヘトヘト。
そして気になるのは最新の台風情報。小屋から得た情報とリーダー判断の元、翌朝、来た道をピストンで戻り広河原へ下山するc案に変更された。ネット環境が微妙であり小屋がなければ容易でなかったであろう状況判断。もちろん残念だが台風が上陸すると沢の増水や土砂災害、そこで足止めされたら低体温が余儀なくされる。更にはバス停への林道の通行止めなども懸念され決行する理由は見つからないと理解した。
就寝後の21時過ぎ、風や雨音が強くなりテントで長い夜を過ごした。
8/12(金)2日目:
そうと決まると早朝3時に起床しすぐ朝食を。一番恐れてたビチョビチョの中テント撤収作業開始。幸いにも出発時は雨がほぼ止み、風はあるがこれならいける。逆からの北岳山頂は難なく通過、肩ノ小屋までスイスイおりる。次第に風もおさまり前日は身を潜めていた富士山が雲海に浮かびとても幻想的な写真が撮れた。嵐の前の静けさか?改めて仙丈ケ岳や鳳凰三山が美しいし甲斐駒ケ岳は本命劔岳に次ぐ男前ぶり。F代表が連呼する岩々しいバットレスもいつかの為に(?)目に焼き付け、次のポイントの御池小屋へ。そして無事広河原へと下山した。
今回台風接近により間ノ岳、農鳥山は断念し北岳登頂のみになってしまったがこの経験と学びは今後の山人生で貴重なものとなるであろう。無事生きていればこそ、またチャンスは作れるのだと感じた。F代表の判断に心よりありがとうございました。また一緒に時間を共にできたメンバーの皆さま、今後とも宜しくお願いします。リベンジ企画があればまた是非参加したいです。どうもありがとうございました。
記録 M.M