初夏の権現岳(2715m)

2022年5月25日(水)

参加者7名

 

【行動記録】

5/24/23:00新宿集合→小淵沢IC→AM1:15道の駅小淵沢 仮眠

5/25/4:30道の駅小淵沢→天女山登山口5:30登山開始→三ツ頭→

    10:00権現岳10:30→三ツ頭→天女山登山口13:20→

    鹿の湯15:10→小淵沢IC→17:50新宿解散

 

八ヶ岳でのフレスコの定宿?道の駅小淵沢で仮眠後、まだ薄暗い4:30に出発し、天女山駐車場に向かう。

辺りが朝もやで白く覆われ、曇天と思えたその中から、オレンジの光が見え、ご来光を拝むことができた。一気にテンションが上がる。

片側1車線の舗装道では、道路脇のつつじが見頃を迎えている。冬場のゲートを過ぎ、駐車場に着く。メジャーな山だけに、50台ほど止まれる立派な駐車場だ。平日の早朝で、まだ車は少なかった。

朝食後、快晴の青空の下で登山スタート。今日は、いつも寡黙で淡々と歩くNさんが先頭で、皆をリードする。

15分程で、「天の河原」展望台に到着。観光客はここまでで、私達はもちろん先を目指す。

鳥のさえずりの声を聴きながら、灌木帯を抜ける。虫が寄ってくる。もう高山でも虫対策が必要だ。行きの1ピッチ目で休んだ、倒木のベンチには、帰りにはブヨらしき虫がうじゃうじゃたまり、とても近寄れなかった。

正面に前三ツ頭、三ツ頭が姿を現す。

「標高2000M」の看板を越えると、一気に傾斜が増す。途中で、少し残雪が残っていた箇所があったが、直前にF氏から「軽アイゼン不要」との情報通り、八ヶ岳は初夏を迎えていた。

右前の木々の間から、赤岳の雄姿が垣間見える。

足取りが重くなった頃、西側の展望が開けた荒涼とした岩礫の斜面に出た。遠景に南アルプスの高山が峰々を連ね、景色に励まされながら一歩一歩進む。「右へ」の看板を右に巻き、三ツ頭に向け、ひたすら登る。

三ツ頭に飛び出すと、突如として、目の前に八ヶ岳の大展望が広がる。苦労が報われた瞬間だ。F氏が、「皆にこの光景を見せてあげたかったんだよ。」と話す。今日、この場所に来れて本当に良かった。

先程までの疲れは吹き飛び、その展望を見ながら、尖がっている権現岳の山頂を目指す。

ハイマツ帯の稜線を歩き、鎖場を越えると、左側に見えている編笠山、青年小屋もどんどん近づいてくる。

権現岳山頂の二つの岩塔がだんだんはっきりと見えてくる。雷が落ち、二つに切り裂かれたという言い伝えがあるようだ。

山頂の岩場は狭く、大人一人が立てる位しかない為、直下の登山道の広い場所にリュックをデポし、空身で登頂し、7人で写真を撮る。

土日だったら、写真待ち渋滞になるだろうねと話しながら、山頂直下で大休止。皆で、この景色を、晴天で味わえる満足感に浸る。

下山は、南アルプス他の山々を望みながら、元来た道をピストンする。

太陽の日差しが、強く照り付ける。時折吹く風が心地よい。昼過ぎ頃からは、積乱雲がもくもくと成長し始めて来た。今日は関東北部山沿いに雷注意報が出ている。

途中、花に詳しいNさんが、素敵な写真を撮り、後でアップしてくれた。

これから夏にかけて、一面の可憐なお花畑が現われるのだろう。今日は、麓付近の三つ葉ツツジが奇麗に咲いていた。

予定よりも早く下山し、フレスコの御用達?鹿の湯温泉に立ち寄る。まだ時間が早いせいか、温泉もすいていた。

帰りも小淵沢インターより新宿に向かう。途中の山並みの頂きは、黒い雲に覆われ、雨が降っているように見えたが、私達は天候に恵まれたまま、渋滞もほとんどなく、まだ明るい内に新宿に到着。全てが晴れ男のF氏の神通力のお陰(笑)。

F氏、皆様のお陰で、楽しい山行となりました。ありがとうございました。

 

                                      M.N